英語
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英語(えいご、英: English 発音: ['???l??] イングリッシュ、: anglica)とは、インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派西ゲルマン語群アングロ・フリジア語群に属し、イギリスイングランド地方を発祥とする言語である。
「英語」という呼称

当該言語日本語における名前である「英語」の「英」はイギリスの漢字表記「英吉利」に由来する。古くには「英吉利語」[3]という呼称もあったが、すでに廃れており「英語」という呼称のみが普及している。また、アメリカ合衆国で話されるアメリカ英語は米語(べいご)とも呼ばれる[4]。同様に他言語にも「仏語」、「独語」、「西語」などの漢字2文字の呼称があるが、現代日本では「フランス語」、「ドイツ語」、「スペイン語」といった呼称の方が普及しており、漢字2文字の名前はもっぱら略語としてのみ用いられる。

その一方、英語そのもので英語を意味するEnglishはイングランド(England)の形容詞形であり、「イングランド語」を意味する。
文字詳細は「英語アルファベット」を参照

英語は通常ラテン文字によって記述され、以下の26文字を用いる。

ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz

ヨーロッパの他の多くの言語と異なり、外来語、およびその転写(フランス語由来の cafe〈カフェ〉など)を除いてダイアクリティカルマークはほとんど用いない。

手書き時はアルファベットが連なる筆記体が以前は主流だったが、現在は署名(サイン)など独自性を追求される場合を除いて、読みやすさなどの観点からブロック体が主流である。

英語においては多くの文字が複数の発音を持っている。また綴りと実際の発音の食い違いも大きく、発音されない黙字が存在したり、また一つの発音が幾通りもの綴りで表記される場合もある[5]
発音詳細は「英語学#音声・音韻学」を参照
文法詳細は「英語の文法」を参照
方言と変種

英語は複数中心地言語であり、明確な標準語は存在しない。ただし、最も早くイングランドに植民地化されたアメリカでも17世紀初頭、それ以外は18世紀末から19世紀末にかけての植民地化によって英語圏となったため言語が分化する時間が短く、さらに英語圏諸国は密接な関係を維持しているために言語の断絶も少なくなっており、意思疎通ができなくなるほどの言語分化は起こっておらず、一体性を持った言語として存続している[6]。英語の系統としては、アメリカ大陸への植民によってアメリカ英語とイギリス英語の系統に分かれており、アメリカ英語系統はカナダ英語とアメリカ合衆国英語とに分かれ、合衆国英語は植民地化したフィリピン英語の元となった。これに対し、イギリスは18世紀末以降の積極的な植民によって世界各地に英語圏を広げていき、オーストラリア英語やニュージーランド英語、西インド諸島英語やインド英語など、カナダを除く旧イギリス領諸国の英語は全てイギリス英語の系譜へと連なっている[7]

一方、英語圏の辺縁においては、言葉の通じないもの同士が簡単なコミュニケーションを取るためのピジン言語が各地で成立した。特にカリブ海地域においては、奴隷貿易によって連れてこられたものたちの間で多様なピジン言語が成立し、さらに次の世代には母語話者を得て文法・語彙が整備され、ジャマイカ・クレオール語に代表される英語系のクレオール言語が多数成立した[8]。このクレオール言語は解放奴隷によって西アフリカへと持ち込まれ、クリオ語などの英語系クレオール言語がさらに成立した[9]。英領の太平洋諸島においてもこの過程は存在し、パプアニューギニアトク・ピシンなどの英語系クレオール言語が成立している[10]。英国が世界各地に植民地を建設した関係上、英語を起源とするピジン言語・クレオール言語は非常に数が多く、全世界のピジン・クレオール言語の約40%は英語を起源とすると考えられている[11]
方言

イギリス英語

容認発音(RP、BBC英語、クイーンズイングリッシュ[米国で使うことの多い呼び名])

コックニー(ロンドン下町英語)

河口域英語

スコットランド英語

スカウス(リヴァプール英語 / マージーサイド英語)

ジョーディー(ニューカッスル周辺地域の方言)

ヨークシャーアクセント

ウェストカントリー(英語版)

グロスターシャー、ドーセット、サマセット、デボン、コーンウォール地域とその周辺で主に話され、ゲルマン語に由来したアングロサクソンの古英語に最も近い英語。


ブラミー(バーミンガム周辺地域の方言)

エセックス英語


アイルランド英語

ウェールズ英語

オーストラリア英語

Cultivated カルティヴェイテッド(上層)

General ジェネラル(中級層)

Broad ブロード(下層)


ニュージーランド英語

カナダ英語

アメリカ英語(米語)

アメリカ中西部アクセント(標準アメリカ英語、GA、CNN英語)

テキサンアクセント

ニューイングランドアクセント

ボストンアクセント


ニューヨークアクセント

フィラデルフィアアクセント(英語版)

フロリダアクセント

北カロライナアクセント

南カロライナアクセント

アメリカ中北部英語

アメリカ西部英語

カリフォルニアンアクセント

カリフォルニアンアクセントとは別だが、カリフォルニア発祥の方言としてValley girl accent(日本で言うところのギャル語、もしくはオネエ言葉に相当する)も存在する。現在ではカリフォルニアの女子の若年層以外にも世界中の英語圏の国々に広まっている。


南部アメリカ英語

間大西洋アクセント

第二次世界大戦後あたりまでアメリカ上流層で流行っていた人工方言。主に政治家や俳優など人前で話すときに使われた。第一次世界大戦前あたりから使用され、ラジオを通したBBC英語にとても影響されていると思われる。


フィリピン英語


ジャマイカ英語

インド英語

南アフリカ英語

コングリッシュ

シングリッシュ

香港英語

職業変種

航空英語

軍人米語

民族変種

黒人英語

その他の変種

ベーシック英語


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