2007年からウィキペディア 1.0(英語版)により、すべての記事に対して品質と重要性についての格付けが行われている。
2010年5月13日、ユーザビリティ調査[9](動画参照)を基にユーザインタフェースを更新した[注釈 6]。
英語版ウィキペディアはウィキペディアの最初の版であり、現在も最大である。多くのアイデアを試し、規約や方針、機能として後にウィキペディアの他の言語版で採用されたなかに「秀逸な記事」[12]、中立的な観点の方針[13]、ナビゲーションテンプレート[14]ならびに調停や仲裁など論争解決の仕組み[15]、あるいは短い記事「スタブ」をサブカテゴリに分類すること[16]や定期的に行う共同作業[17]などを開拓してきた。
反対にウィキペディアの他の言語版の機能から英語版ウィキペディアに採用されたものには、ドイツ語版ウィキペディア(dewiki)の検証済みの編集履歴およびオランダ語版ウィキペディア(nlwiki)の都市人口検索テンプレートなどがある。
文章ファイルに加えて画像や音声のファイルも英語版ウィキペディアに保存され、多くの画像は最初にアップロードされた場所と同じファイル名でWikimedia Commonsに移動される。しかし英語版ウィキペディアにはフェアユース(著作権の制限付き)の画像や音声・動画ファイルもアップロードされており、ほとんどはコモンズでは掲載条件の範囲外に該当するため、すべてがそのまま他言語版で使えるとは限らない。
ウィキメディア財団の参加者で最も積極的な人、ウィキペディアの原動力であるMediaWikiのソフトウェア開発を担う人の多くは英語話者である。
ユーザーと編集者「ネイティブスピーカーの数が多い言語の一覧」も参照
英語版ウィキペディアの統計
2024年5月19日現在利用者アカウント数記事数ファイル数管理者数
47,417,1426,824,940917,220859
英語版ウィキペディアは、登録利用者のアカウント数が2007年4月1日に400万人に到達[18]、100万人の大台にのった2006年2月下旬から1年強である[19]。
英語版ユーザーの編集歴を見ると、10回以上の編集者が80万人超[20]、編集を毎月するのは30万人で[要出典]、そのうち3万人超が毎月最低5回の編集を行い、3,000人弱の人は毎月の編集回数が100以上である[20]。 2011年11月24日までに、英語版ウィキペディアで合計5億回の編集が行われた[要出典]。
ウィキペディア最大の言語版として、かつまた英語はとても広く使用される言語であるため、英語ウィキペディアは母国語が英語ではない多くのユーザーと編集者を引き付ける。英語版ウィキペディアには一般的な主題に関する情報量がより多くなる傾向が見られ、外国語として英語を習得したユーザーは母国語版ではなく英語版から情報を探そうとする。英語版ウィキペディアにコンテンツを追加した経験のある非母語の話者と、記事の推敲をした母語話者との協働がうまく作用している[要出典]。
調停委員会詳細は「Wikipedia:調停委員会」を参照
オンライン百科事典の英語版ウィキペディアには他の編集者とのもめごとに拘束力のある判決を下す調停委員会(Mediation Committee)を置き、編集者を委員に当てている[21]。この委員会は当時サイトの所有者だったジミー・ウェールズの意思決定権で、2003年12月4日に創設された[22][23]。
設立時の委員は合計12人、4人ずつ3グループで構成され[22][24]、以降、徐々に増えて仲裁委員18人に拡大[25][出典無効]。
姉妹プロジェクトでも他の側面でそうしたように英語版ウィキペディアを見習い、複数の言語版で調停委員会制度を取り入れ、独自の方式で立ち上げた[26]。たとえばドイツ語版ウィキペディアの調停委員会(ドイツ語版)は2007年設立である[27]。
ただし2018年、英語版では論争の解決の機能を裁定委員会 (Arbitration Committee) に集約し、調停委員会は閉鎖された。 アメリカの高校に対する暴力の脅迫がウィキペディアに投稿され、複数の事件が大手報道機関で報道された[28][29][30]。グレン・A・ウィルソン高校 オックスフォード大学が2013年に行った調査では、ウィキペディアで論争となる記事の傾向として英語版記事はより広範な問題を扱い、他の言語版では地域問題になりがちである。その一因は英語が言葉として世界のリングワ・フランカ、つまり英語版ウィキペディアの編集者の多くが英語が母国語ではない[要説明]ことがあげられる。同研究によると英語版ウィキペディアで最も議論の的となった投稿は以下のとおりである: ジョージ・W・ブッシュ、アナキズム、ムハンマド、WWEに所属する人物一覧、地球温暖化、割礼、アメリカ合衆国、イエス・キリスト、人種と知能
論争詳細は「ウィキペディアへの批判」を参照「ウィキペディアにおけるシーゲンソーラーの経歴論争」および「Essjay騒動」も参照
高校に対する脅迫
係争中の記事