英語の子音のIPA表は以下のようになる。
両唇音両唇軟口蓋音唇歯音歯音歯茎音後部歯茎音硬口蓋音軟口蓋音声門音 英語の母音三角形は以下のようになる。左右の区別は、左が非円唇母音、右が円唇母音。 前舌中舌後舌
破裂音p b t d k ?
破擦音+他音 tʃ dʒ[2]
鼻音m n ŋ
摩擦音 f vθ ðs zʃ ʒ h[3][4]
接近音 ? w[5] ɹ j[6]
側面接近音 l
音素ではない破擦音: /ts/, /dz/
r の発音(国際音声記号の/?/)は、英語学の慣習上の発音記号は/r/と表記される。
j, g の発音で /d?/ が用いられる。
s の一部の発音で /?/ が用いられる(pleasure, precision など[7])。
wh の発音は現代はほぼ /w/ が用いられる[8](なお who/whoo では /h/)。
qu + 母音、gu + 母音(アクセントのない場合)の u は /w/ と発音される。
母音
狭i u
ɪ ʊ
半狭e o
ə
半広ɛ ? ? ɔ
æ (?)
広a (a) ɑ ?
英語で /?/ だった発音は現代では実際にはほぼ曖昧母音の/?/もしくは/?/へ変化している[9]。短母音の/?/は現代では、イギリスではほぼ/?/へ(北米では/?/へ)変化している[10]。
二重母音・三重母音があり、母音音素が複数集まって1つの音素として識別される。
二重母音 /e?/, /??/, /a?/, /a?/, /??/, /??/, /e?/, /??/
三重母音 /???/, /a??/, /a??/, (/e??/, /???/)
現代英語においては、ゲルマン語由来の「母音の長さ」すなわち長母音[11](long vowels)と短母音[12](short vowels)と呼ばれる母音の区別の概念は[13]、通常の音声学及び多くの言語(日本語を含む)とはかなり異なっている。
英語話者は通常の音声学でいう母音の長さ(長音記号 /?/ )の区別を強くは意識しない[14]。ただし日常的に見られる音声学でいう長母音には/i?/, /u?/, /??/などがある。
また北米では、以前は /??/ だった母音が /a/ と発音される単語例も多く(語尾を除く)、また短母音だった /?/ が /??/ に近く発音される例も多い。
なお長母音・短母音の区別は綴り字上区別可能で規則的関係を持つ場合も多い。例えば、その後ろの子音字が後にeを伴うかどうかの区別がある[15]。
長母音・短母音は一定の条件の下で転換可能である。例えば、
direction(長短どちらでも発音される)
bathe(動詞) ? bath(名詞)
hide(不定形) ? hid(過去形)
現代英語における「母音の長短」の認識の区別は以下の表に示された音の区別を指す。発音記号は類音(en:Help:IPA_for_English
ただしこの中で、/?r/, /?r/, /??r/ の間の発音の差は小さく、区別が必要になることはほぼない。