若宮啓文
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2013年1月16日、65歳になり朝日新聞社を退社、朝日新聞主筆を退任[10]、公益法人日本国際交流センターのシニアフェローとなった。また、1月30日、韓国の東西大学は若宮を「碩座教授」に任命[11]。3月には国立ソウル大学校日本研究所が客員研究員として招請した。8月、韓国の中央日報のインタビューに朝鮮語で応じ、在日韓国人の事を在日同胞と表現[12]

2015年、『戦後70年 保守のアジア観』が第36回石橋湛山賞を受賞[13]

2016年4月27日に、日中韓3カ国のシンポジウムに出席するため北京市を訪れたが、夜になってスタッフに体調不良を訴え、翌28日に滞在していたホテルの浴室で死亡しているのが発見された[14][15]。68歳没。

2016年7月29日、「知韓派」のジャーナリストとして日韓関係の発展に貢献したとして、韓国政府から修交勲章興仁章が授与された。東京の駐日韓国大使館で夫人が受け取った[16]

主張

慰安婦朝鮮人強制連行竹島問題など懸案については「パッケージ処理」を主張しており、日本による植民地支配と侵略を認め反省と謝罪を表明した「村山談話」の継承は当然のことだと主張している[17]

安倍晋三批判

小川榮太郎著の『約束の日 安倍晋三試論』によれば、朝日新聞の主筆時代に三宅久之との対談で、三宅「朝日は安倍というといたずらに叩くけど、いいところはきちんと認めるような報道はできないものなのか」、若宮「できません」、三宅「何故だ」、若宮「社是だからです」とのやり取りが掲載されており[18]、安倍自身が「朝日新聞は安倍政権を倒すことを社是としていると、かつて主筆がしゃべったということです」との伝聞を国会で発言したことがある。これに対し、朝日新聞は「朝日新聞社に安倍政権を倒すという社是はなく、主筆が話したこともありません。」とコメントしている[19][20]。小川は同著においてこの対談の事実確認を三宅と若宮のどちらにも行っていないが[21]、若宮は三宅に電話したところ「確かに言った」と返され三宅は訂正には応じなかったと田原総一朗との対談で語っている[22]

安倍晋三総理大臣が「歴史観はそれぞれの国によって違う」と述べて、韓国の歴史観を受け入れないことをアベノミクスをもじった「アベノミステーク」と批判し、朴槿恵大統領が「普遍的な歴史観」を安倍と日本人に説明してあげるべきだと述べている[23]

安倍総理大臣が東日本大震災地域である宮城県松島航空自衛隊基地を訪問し、アクロバット飛行団「ブルーインパルス」を視察、練習機の操縦席に座り、親指を立てるポーズで写真撮影に応じたが、練習機の番号が「731」であったことから「旧日本軍で生体実験をした731部隊を意識し、韓国を挑発したもの」と韓国で騒動になると、若宮も「こんな番号の機体を用意する自衛隊もあまりに無神経だった。」と韓国世論に理解を示した[24]

韓国地検による産経新聞支局長名誉毀損起訴事件詳細は「産経新聞ソウル支局長名誉毀損起訴事件」を参照

韓国地検による産経新聞ソウル支局長名誉毀損起訴事件では、「韓国が起訴に踏み切ったため、産経新聞が被害者になってしまった」と起訴した検察の判断を厳しく批判し、起訴を容認した朴槿恵を諌める一方で「根拠薄弱な噂話を書かれたのですから。『韓国と結婚した』と公言する大統領の無念は想像に余りあります。」「実は、一国の元首に対して何とも失礼な記事だと感じていた日本人は多かったのです。まるでゴシップ週刊誌の記事みたいだと、恥ずかしさを口にする人もいました。その後に記事が事実無根とはっきりしてみれば、なおのことでした。」など、朴槿恵に同情的な態度も示した[23][24]産経新聞出版社長の皆川豪志は、検察側が公判に弁護側証人として出廷した西日本新聞のソウル支局長に若宮を知っているか質問したことを挙げて、「日本の一流紙である朝日新聞の一流ジャーナリストでさえ、このように書いているのだから、加藤や産経はやっぱり悪い奴らだ」と印象付けようという意図が検察側にあったと主張している[23][25][26]

なお、若宮死後の2016年10月に表面化した崔順実ゲート事件によって、この事件が改めて注目を浴びた。当初は市民団体の告発を受けて行われたとされていた起訴が、実は大統領府など韓国政権中枢部による組織的な指示があった疑いが報じられている。韓国の全国言論労働組合は、この起訴について「青瓦台(大統領府)の指示で捜査が進められた疑いが濃い」と発表している[27][28][29]
人物

2015年12月9日には憲政記念会館において、辻元清美議員の「政治活動20年へ、感謝と飛躍の集い in 東京」という政治資金規正法に基づく資金集めのパーティに参加している[30]


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