若井の両腕の上腕部にはタトゥーが彫られている。右腕には横書きで「036」(おさむ)と自身の名前が彫られており、左腕には縦書きで「LOVE PEACE」と彫られている。そのタトゥーを彫った時に掛かった費用は500円だった。これは、東南アジア放浪時にタイで「愛」と「平和」、そして「自分自身」が大切だという事を悟り、その想いを忘れないために彫ったものである。 20代前半の頃、幼い頃から続く母親と兄からの家庭内暴力による虐待に耐えかね、自宅を離れて居酒屋の経営[注 2]を始める。 数年の後、若井が生家を離れたことで虐待の対象が父親へ飛び火し、父親は理不尽な暴力を受けていた。その状況を聞いた若井は父親へ何度も離婚を勧めたが、父親は決断しかねていた。悩み続けた末、父親はついに離婚を決意したことを若井へ報告に来たが、その3日後に自殺してしまった。[2]若井は堪えきれず、父の葬儀で「お父さん殺したんはお前や!」と母親を責めたが、母方の親族にも取り合ってもらえずに絶望したという。遺産のことで家族ともめたくなかった若井は、自ら父の遺産相続はすべて放棄する旨の念書を書いて母親へ渡したが、皮肉なことに父親の出資で始めた居酒屋[注 3] は父親名義のままであったため、すべて母と兄側へ渡ってしまった。 途方に暮れた若井は、死に場所を探すために東南アジアへ旅に出た。数ヶ月の後、たまたま知り合った日本人観光客から「松本人志(ダウンタウン)がドラマ(『伝説の教師』(日本テレビ))をやっている」ということを聞かされる。ダウンタウンの大ファンであり書籍もすべて読んでいた若井は、笑い一辺倒だった松本がドラマをやるはずがないと驚愕し、自分の目で確認するため1週間ほど帰国。そしてたまたま見た回(第8回)が、自殺をするな、というメッセージ[注 4] の回であった。これを見た若井は号泣し、自殺を思いとどまった。そして今度は楽しい旅をするため、再び東南アジアを旅して回った。その途中、インド滞在中の若井の連絡先を突き止めた元彼女の誘いでバンコクの空港で落ち合い、帰国を促されて日本へ戻った。その後、お笑いの道を志し、NSCへと進んだ[3]。 2006年10月1日放送の『笑いの金メダル』(朝日放送テレビ)内のコーナー「勝ち抜きワンミニッツショー!」で初の5週勝ち抜き芸人となり、サプライズプレゼンターとして登場した古谷徹と初対面した。また漫画雑誌『ガンダムエース』Vol.51(2006年10月発売号)では特別企画として古谷徹との対談企画が実現している。『機動戦士ガンダム』の名ゼリフを集めた本を出したが、その中の企画で、シャア・アズナブル役の池田秀一と対談している。 2006年末には、『機動戦士ガンダム』シリーズを制作したサンライズの忘年会の余興に出演、その際にガンダムの原作者たる富野由悠季との対面も果たし「ガンダムだけに頼ってちゃダメだよ」と助言された。 『R-1ぐらんぷり』では、第2回から2007まで、準決勝に進む。 『ワイ!ワイ!ワイ!』(ヨシモトファンダンゴTV)内のコーナー「今日は誰? 有名人携帯電話の旅」にチュートリアルがMCの月曜日に出演し、経営していた居酒屋が徳井義実(チュートリアル)の実家の近所(京都の千本今出川)だったことや、芸人になるきっかけについて話した。 2007年3月、オーディションライブでの合格がならなかったbaseよしもとへの挑戦を断念し、東京に進出。その結果、仕事の量は5倍になった。たむらけんじと非常に仲が良く、東京進出を勧めたのもたむらである。 2008年、最近一番親しくしている芸人が先輩である原西孝幸(FUJIWARA)であるという事で、原西がMCをしている番組にお抱え芸人として出演するが、最近引っ越した事を原西に伝えておらず、それにより原西の自宅から家が遠くなった事が発覚し、原西を愕然とさせた。 2013年4月21日放送の『HUNTER×HUNTER』(日本テレビ)第76話「サイカイ×ト×リカイ」にて男A役として声優としての初参加を果たした[4]。同作品は主人公ゴン=フリークス役が潘恵子の娘潘めぐみ、主人公の叔母で育ての親のミト役が潘恵子、主人公の父親ジン=フリークスの弟子カイト役が池田秀一の中での参加である。ちなみに男B役は同じ事務所の「HUNTER×HUNTER」リッポー役を演じきったドラゴンボール芸人BAN BAN BAN (お笑いコンビ) の山本正剛。 基本的にはアムロ・レイが日常に現れたという設定で話が進むが、オチは素の関西弁の兄ちゃんに戻って落とすことが多い。なお初期の頃は、手作りのアムロ風衣装でショートコント(ガンダムとは関係のない内容)をやっていた。それがモノマネ漫談のような形式に変化し、R-1ぐらんぷりに出場した頃から現在のガンダムを題材にした一人コント形式に落ち着いた。 ネタ衣装は市販の地球連邦軍の男子制服。なお、自室のクローゼットには「お出かけ用」「運動用」「大事な仕事用」「家着用」の男子制服各1着、セイラさんの部屋から盗んできた女子制服1着、その他各種ガンダム衣装が揃っていると称している。また、ごく稀にしか披露しないが、連邦軍の制服以外の服装で行うネタも存在する。
経歴
ギャグ・ネタの特徴
主なセリフ
自己紹介→「みなさんこんにちは、ガンダムのパイロットのアムロ・レイでおなじみの、アムロ・レイです。」(まれに「安室奈美恵じゃありません」と付け足す事もある)
ゴキブリが出現→「奴だ、奴が来たんだ!」
赤信号→「赤い彗星のシャア」
青信号→「グフ」
黄信号→「ザクレロ」
ザク、ザク、ザク(葱を刻む擬音)→「ザク」
目上の人→「ブライトさん」
絡んだタレントをガンダムキャラの名で呼ぶこともある。
なだぎ武のディラン→「ブライトさん」
友近のキャサリン→「セイラさん」
おぎやはぎ→「ブライトさん、リュウさん」など。
その場でやるアムロ以外のモノマネ→「星飛雄馬」、「ペガサス星矢」、「普段のキティちゃん」、「電子レンジ」など
飛雄馬・星矢はアムロ同様、古谷徹が声を当てていたキャラクターであるため、「セリフを変えただけ」とよく弄られる。
教習所の教習車を見て一言 ※番組(スポンサー)の都合によりセリフが変わる場合がある。
R-1→「ジオンのザクか!?、え?、日産のサニー?」
笑金→「ジオンのザクか!?、え?、ベンツ?」
『笑いの金メダル』(朝日放送テレビ)内のコーナー「ワンミニッツショー」では2週目から、オチが「最初はグー、じゃんけんグー、あいこでグー、僕はパー」というギャグ(これは、元々自動車教習所ネタのオチである「じゃんけんパー、あいこでパー、アタマパー」の変形である)に統一されていた。
主なギャグ
(舞台最前列の客に端から)「べっぴんさんですよね、べっぴんさんですよね、そしてとばしてマチルダさ?ん!」
「ミノフスキー粒子散布」(主に自分に都合の悪い流れになったとき)
ペコちゃんのようなかわいい顔(右上に舌をだす)
TV番組等での扱い
非常に特異な芸風のため、キワモノ芸人としてアクセント的に呼ばれることが多い。本人も「ガンダム芸人」として番組に呼ばれた場合には、終始アムロ・レイの声真似とガンダムギャグに徹する。
「ガノタ(ガンオタ=GA-N-O-TA→GA-NO-TA)」である井上聡(次長課長)が好きな芸人のトップに名を挙げるなどガンダム好きの芸人達からは絶大な支持を受けている。ガンダムグッズに埋もれて生活しているため(自称「モビルスーツ屋敷」)相当なガンダムマニアと思われがちだが、しばしば普通の初代ガンダムファンの域を出ないことをうかがわせることもある。
『ヨシモト∞』(若井おさむ&ネゴシックスの20分)出演時、ネゴシックスから「ガンダムなら何でも答えられるのか」と聞かれ、「答えられる」と言い切ったものの、「第27話のタイトルは」という問いを「それはまた追々…」と言ってかわした。
『TVチャンピオン2』(テレビ東京)内のコーナー「外国人アキバ王選手権」にゲスト出演した際「ガンダム関連ならどんな難問でも答えられる」と意気込んだが、「F90の換装バリエーションを全て挙げよ」と問われると「一年戦争(初代ガンダム)しか分かりません」と答えた。