上記分類は、表現者が一定の枠内に収まった表現方法を用いた場合に分類可能となるというだけであって、表現者がこれらの枠に収まらない表現を用いる場合や、複数の表現を組み合わせたりする場合なども多い。より包括的な分類方法として「空間芸術
」・「時間芸術」・「総合芸術」・「大衆芸術」などもある。空間芸術とは、物を用い、空間に形を表現する芸術であり、二次元(絵画・平面装飾など)的なものと三次元(彫刻・建築など)的なもの、その複合も存在する。その空間だけで一瞬ですべてを表現する芸術である。
時間芸術とは、文芸・音楽・演劇・映画など、ある一定の時間をかけて(物語性のあるものを)鑑賞する芸術。時間芸術と空間芸術は対義語であるといえる。
総合芸術とは各種芸術が協調・調和した形式でオペラ(歌劇)・映画などがこう呼ばれる。
また、ある作品や活動の程度が非常に高いとき、これを芸術と呼ぶ場合がある。この用法では、作品や活動の独創性は要件に入らない。
用語解説
退廃芸術 - ナチスが近代美術を、道徳的・人種的に堕落したもので、ドイツの社会や民族感情を害するものであるとして禁止するために打ち出した芸術観
反芸術 - 伝統的な展覧会の文脈の中で展示されながら、真剣な芸術をあざ笑うかのような内容を持つ作品、また芸術というものの本質を問い直し変質させてしまうような作品
教祖祭PL花火芸術 - パーフェクト リバティー教団(PL) の宗教行事
イランの芸術 - イラン文化圏(Greater Iran)における芸術
世紀末芸術 - 1890年代から20世紀初頭にかけて、おもにヨーロッパの都市を中心に流行した諸芸術のなかで一定の傾向を示す一群
雑誌・書籍
映画芸術 - 日本の映画雑誌
レコード芸術 - 音楽之友社が発行するクラシック盤音楽の月刊誌
ステレオ芸術 - 1982年12月まで発行されていたクラシック音楽のレコードの月刊誌
女人芸術 - 女性の文芸雑誌で1928年(昭和3年)7 月から1932年(昭和7年)6月まで48冊を出した
第二芸術 - 、『世界』1946年11月号に掲載された桑原武夫の論文
今日の芸術 - 岡本太郎による美術評論書
複製技術時代の芸術 - ドイツの文化評論家ヴァルター・ベンヤミンが1935年に著した評論