芸能は競争倍率だけを考慮すれば非常に難易度の高い職業であるが、「将来なりたい職業」では常に上位にランクインする[24]など、大衆文化を享受する人々にとっては依然として人気の職業の1つである。
芸能人になる方法[ソースを編集]
まず前提として、自称しただけでは芸能人ではなく、客観的に才能が認められて初めて芸能人になることができる[16][注 6]。また、普通に過ごしていて芸能人になれることはまず無く、個人の意思で戦略的に自己アピールを行う必要がある。「可能な限り早く」戦略的に自己アピールを開始するべき理由としては、芸能事務所による才能の育成の観点から、芸能界入りにおいて年齢はかなり重視される要素で、例えばオーディションの合格者の年齢は10代?20代が圧倒的に多い。従って、30代以降のオーディション合格では既に芸能界の中堅以上を担う年齢になっているため、実力や知名度の積み上げが大きく遅れていることになる[25]。芸能人になるためには複数の手段があるが、伝統的な手段としては芸能事務所などが主催するオーディションを勝ち抜いてデビューする,地道な活動を経てファンを集めマスメディアなどで話題となり芸能事務所などに採用される,街を歩いていて偶発的にスカウトされるなどする必要がある。基本的には東京に劇場・ライブハウス,芸能事務所,レコード会社,マスメディア本社が集中して存在し、芸能事務所のスカウトマン,レコード会社のA&R,ファッション雑誌のカメラマンも東京などの大都市で新たな才能の発掘を行っているため、可能な限り多くのチャンスを得るためにデビュー前から上京して活動を行う方法が主流である[26]。
一般人とは異なる芸能人の生活様式[ソースを編集]
人気芸能人になることができれば知名度も上がり、仕事や収入も増える。結果、ファッション、ライフスタイル(生き方など)、言動などが常に大衆に注目されるようになり、ときとしてカリスマ的な影響力を及ぼす。有名になれば、自分の悪い部分や、芸能デビュー以前の過去の逸話やプライベートなことなどの不都合な過去(整形前の顔写真、本人の公表していない生い立ちや出身校、家族・親族や交友関係など)まで暴露されることもある。しかし、過去の暴露も含めて良くも悪くも話題にならないと世間から忘れられる危険がある。但し、いくら大物であろうとモラル違反,マナー違反,不法行為,違法行為などのスキャンダルは自身の活動停止や引退に繋がる危険がある。芸能人のキャリアを傷つけるスキャンダルの典型例は浮気[27]や不倫[27]や暴力[28]である。広範な社会的影響力を持つ知名度の高い芸能人は極めて稀な存在であり、殆どの芸能人は知名度が低く少数のファンのみを相手にして活動を行うことになる。芸能活動の過程で、芸能人と同様に個人の才能を発揮して社会をリードする政治家や実業家と交流が持てる場合もあり、芸能以外の分野で活動のチャンスが得られる場合もある[29]。
一般社会と芸能界の間にある大きな壁[ソースを編集]
芸能人が属する社会集団は、選りすぐりの個性あふれる人材が所属するという特殊性から一般社会とは区別され、主に芸能界と呼ばれている。芸能界では一般社会のことを「カタギ」と呼ぶ事がある[30]。