花嫁のれん_(2010年のテレビドラマ)
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大学時代の同級生である宗佑と3年前に結婚するが、宗佑が借金を抱えたまま失踪し、職場・グローバルツアーズも倒産し、さらに暮らしていたマンションも差し押さえられ、実家に転がり込む。自分のことより先に他人のことを気にかける性分で、結婚直後も一度、宗佑の借金を肩代わりしたことがあり、浩の紹介で再就職する予定だった旅行代理店・東友ツーリストの仕事を元部下の木村に譲ってしまう。志乃が立て替えた宗佑の借金を返済し、夫の帰りを待つために両親の反対をおして金沢に行き、「かぐらや」で仲居として働き始める。金沢独特の風習を知らずに失敗することもあったが、前職のグローバルツアーズ勤務時から、客にはいい思い出を作ってほしいという気持ちで仕事をしており、添乗員をしていた経験から、仲居の仕事をそつなくこなし、わずか1カ月で部屋付き仲居の指名がつくほどまでになる。また機転の良さや客への心遣いから、志乃に女将の資質があると認められるようになるが、志乃の一芝居によって「かぐらや」をクビになる。その後、長町の土産物店でアルバイトを始め、岡島醤油の仕入れにこぎ着けた実績を買った店主からは社員の話を持ちかけられ、菊からも「菊亭」の仲居として働かないかと誘われた。しかし志乃がぎっくり腰になり、人手が足りなくなった「かぐらや」に助っ人として戻るが、旅館の仕事が好きになっている自分の気持ちと向き合い、志乃に女将修行をしたいと申し出て、「かぐらや」に戻る。応援し続けていた瑠璃子と良樹の恋愛成就と自身の女将襲名を喜んでいた矢先、藤堂から新事業の立ち上げに誘われた宗佑を東京に送り出し、一人「かぐらや」に残ろうとしたが、志乃から宗佑と一緒に東京に行くよう告げられる。瑠璃子からの連絡で辰夫が倒れたことを耳にし、金沢に戻って「かぐらや」を手伝う中で、志乃が「かぐらや」を閉めようとしていることを知る。「かぐらや」を愛する人々の心の宝を無くさないために女将になる決意をし、村田のアドバイスを元にみんなで作った治部煮を持って病室を訪れ、志乃と辰夫に「かぐらや」の存続を訴える。その後、親族への花嫁披露当日に宗佑が再び失踪したことにより、神楽家の嫁として認められるのは先送りとなった。有紀子との女将対決や宗志の問題などを経て、ようやく花嫁のれんをくぐることを許され、神楽家の嫁として認められた。その後、女将襲名披露に向けて日本舞踊の稽古を始めるものの、踊りの経験がない為、悪戦苦闘する。お詫び行脚の旅に出ていた宗佑が帰ってきてからは早く地道な職に就くよう説得していたが、「金沢の名物弁当コンテスト」に参加が決まってからは宗佑の弁当作りに協力し、宗佑の小籠包と自身の作った「かぶら寿司」を使った「かぐらやの夫婦弁当」を完成させた。しかしコンテストの結果優勝は逃してしまい、夢を諦めるという宗佑を引き留めて夫婦弁当は自身の夢でもあると話し、志乃に弁当の欠点を改め作り直してかぐらやの名物弁当にしたいと皆とともに訴えて、再び「かぐらやの夫婦弁当」を作ることを認められる。そして、女将襲名披露で見事日本舞踊を踊り、晴れてかぐらやの女将として認められた。好きな料理はポトフビーフシチュー、得意料理は味噌汁プッタネスカ
神楽 志乃(かぐら しの)
演 - 野際陽子70歳→73歳。金沢の老舗旅館「かぐらや」の大女将。辰夫の妻。前田利家の妻・まつを師と仰ぎ、「良き思い出は心の宝、心の宝を作っていただくことこそおもてなしの心」という気持ちで仕事をしている。伝統としきたりを重んじ、奈緒子を「えんじょもん(よそ者)の嫁」として認めていない。勘当を言い渡しつつも、宗佑の事は気にかけており、奈緒子から失踪したことを知った時には宗佑の同級生たちに連絡をしている。宗佑の借金を肩代わりする代わりに、奈緒子に離婚するよう告げるが、嘘だと気づきながらも連絡のあった宗佑の帰りを待ちたいという奈緒子の願いを聞き入れ、「かぐらや」で仲居として働くことを許す。連泊をキャンセルしようとした村田を救った機転の良さや客への心遣いから、しだいに奈緒子に女将の資質があると認めるようになる(あくまでも大女将としてで、宗佑の妻としては認めていない)。女将になる気持ちがあるかを確かめるべく、一芝居を打って奈緒子をクビにする。その後、ぎっくり腰で一時休養した際、助っ人で戻ってきた奈緒子から女将修行をしたいという申し出を受け、覚悟を確かめた上でそれを許し、バスツアーの客への対応は奈緒子と瑠璃子の二人に任せた。ところが奈緒子のことを深雪と間違えて呼ぶなどの認知症の症状が出て、深雪の命日が近かったこともあり、家族に何も打ち明けずに一人で抱えようとしていた。辰夫の説得で検査した結果、ビタミン欠乏による軽度の認知症で、異変に気づいたのが早かったことにより、通院と投薬で治療できると診断される。金沢に戻ってきた宗佑を再び勘当するが、これまでの不義理を詫び「かぐらや」で働きたいという宗佑の覚悟を受け入れ、勘当を解く。だが、藤堂からの誘いを受け、東京に戻る決意をした宗佑と、女将襲名を控えていることの重大さを知って「かぐらや」に一人残ろうとした奈緒子の本心に気づき、宗佑の母親として一緒に宗佑と東京に行くよう告げる。辰夫が倒れ「かぐらや」を閉めようとしたが、奈緒子の訴えを聞き、存続を決める。奈緒子の女将襲名を機に花嫁のれんを作り、神楽家の嫁として認めようとしたが、花嫁披露当日に宗佑が失踪し、時期尚早だったと判断し取りやめるが、奈緒子の花嫁のれんはずっと大事に取っていた。有紀子との女将対決や宗志の問題などを経て成長した奈緒子を認め、花嫁のれんをくぐることを許した。その後女将襲名披露を迎える奈緒子に日本舞踊の稽古を受けるように指示する。宗佑の就職問題では奈緒子同様宗佑に地道な職に就くよう言い聞かせ、村田に頼んで土産物屋の職を用意する。しかし村田から「金沢の名物弁当コンテスト」への参加を提案され、宗佑に優勝できなければ土産物屋に就職することを約束させて参加させる。結果コンテストは優勝を逃すが、宗佑の決意と弁当をかぐらやの名物にしたいという皆の想いを受け、再度「かぐらやの夫婦弁当」を作り直すことを許可した。
神楽家
神楽 宗佑(かぐら そうすけ)
演 -
津田寛治42歳→45歳。奈緒子の夫で志乃・辰夫の長男。旅館業は退屈で夢がないから、東京でもっとでかいことがしたいと金沢を離れ、8年前に深雪が亡くなった時に、金沢に戻って「かぐらや」を継ぐ約束をしていたが、それを反故にしたため、3年前に奈緒子と結婚する際、志乃から勘当されている。健康器具通信販売事業に失敗し、多額の借金を抱えて失踪していたが、奈緒子の姿をひと目見るために金沢に戻った時に奈緒子と再会。友人と始めた新しい事業が成功したら迎えに行くと金沢を離れようとしたが、事業の話は嘘で、戻る場所もなかったため、奈緒子にアトリエ禅に連れられる。良樹や辰夫から失踪中の奈緒子のことを聞き、再び姿をくらますが、覚悟を決めて奈緒子の元に戻り、志乃と辰夫にこれまでの親不孝を詫び、「かぐらや」で働きたいと申し出て、客室係として働き始める。当初は仲居の仕事は召使いみたいなものだと愚痴をこぼしていたが、日向に感謝され、志乃が「良き思い出は心の宝、心の宝を作っていただくことこそ、おもてなしの心」という気持ちで働いていたことを知って、仕事にやりがいを見出し「かぐらや」を継ぐ決意をする。ところが、奈緒子の女将襲名が決まった直後、「かぐらや」にやってきた藤堂から、失踪直前に宗佑が書いた新規事業計画書に複数の会社が関心を示した結婚式事業を一緒に立ち上げないかと誘われ、奈緒子と東京に戻り、石倉家で暮らし始める。辰夫が倒れてから「かぐらや」を手伝っていた奈緒子から女将を継ぎたいと告げられ、それを認める。しかし花嫁披露当日に石倉家に置き手紙を残して、再び失踪してしまう。シンガポール台湾を渡り歩き、台北にある小籠包店で食べた小籠包の味に感動し、そのおいしさを日本に伝えるべくチェーン展開を真剣に考え、自ら志願して店主に弟子入りし修行している。帰国直前に奈緒子と通話中、携帯を誤って沸騰した鍋の中に落としてしまい、しばらく連絡が取れなかったことが奈緒子との離婚危機の一因となる。帰国後台湾で得た小籠包の味を元に全国チェーン展開を成し遂げ実業家として成功するが、親会社にその小籠包の味を盗まれ、事業に失敗してしまう。それから、奈緒子の親友である今日子の店に身を潜めながら店の手伝いをしていたところを奈緒子に見つかり神楽家に連れ戻されるが、志乃を選んで奈緒子と離婚か奈緒子を選んで志乃と勘当かの二者択一を迫られ、置き手紙を残した後直接、奈緒子に離婚届を預けて自身の覚悟と思いを話し、事業の後始末をつけるため全国お詫び行脚に向かった。そしてお詫び行脚から戻った後、もう一度小籠包で再起を図るため、優勝できなければ村田に紹介してもらった土産物屋の正社員に就職するという条件で、「金沢の名物弁当コンテスト」に小籠包をメインとして奈緒子と二人で完成させた「かぐらやの夫婦弁当」で参加する。結果入賞はしたものの優勝は出来ず夢を諦める決意をするが、奈緒子やかぐらやの従業員たちに後押しされてかぐらやの名物として「かぐらやの夫婦弁当」を再び作り上げることを認められ、辰夫の元で板前修業をすることになった。仕事が忙しかった奈緒子に代わって家事をこなしていたりと、掃除や料理が得意。また「かぐらや」にかかってきたオーストラリアからの予約の電話に英語で対応したり、台湾で生活し中国語を流暢に話すなど語学堪能。
神楽 辰夫(かぐら たつお)
演 - 山本圭74歳→77歳。「かぐらや」の板長。志乃の夫で「菊亭」の板長とは若い頃一緒に修行した仲。奈緒子と宗佑が東京に戻った直後、脳出血で倒れる。出血の範囲は小さかったが、右半身麻痺の後遺症が残る。退院後は哲と健太に「かぐらや」の味を伝えながら、再び包丁を握るためにリハビリに励んでいる。神楽家で同居を始めた奈緒子の料理の味に苦言を呈した志乃から、舌が鈍感になっているのではないかと言われたことがきっかけで大喧嘩となり、神楽家を出て一時アトリエ禅に身を寄せる。脳出血の後遺症から味覚障害となったのではないかと不安になるも、病院での診察で亜鉛不足が原因だと分かる。余計な心配をかけさせたくない思いから志乃の前では頑固な態度をとっていたが、奈緒子の橋渡しで志乃と仲直りする。奈緒子の踊りの稽古をきっかけに昔なじみの駒子と再会し、駒子がかぐらやにやってきたことで志乃との老年離婚の危機に陥るが、奈緒子や幸の計らいによりことなきを得た。
神楽 瑠璃子(かぐら るりこ)→藤沢 瑠璃子(ふじさわ るりこ)
演 - 里久鳴祐果21歳→24歳。良樹の妻。深雪と伸也の長女で「かぐらや」の若女将。8年前に病死した母の遺志を継いで、女将になるべく修業し、茶道華道の師範免許を取得している。志乃が奈緒子の女将の素質を見抜いて以降、一方的にライバル視したが、奈緒子が女将になる意志がないことを知る。だが節子への奈緒子のおもてなしを目の当たりにし、奈緒子と切磋琢磨しながら女将修行をさせようとしていた志乃の真意を理解し、私に遠慮はいらないと奈緒子の背中を押し、女将修行を決意させた。想いを寄せている良樹からは妹にしか思われていなかったが、奈緒子からは応援されている。伸也が持ちかけた丈太郎との見合い話に応じるが、良樹への想いから一度は断りの返事を入れた。バスツアーの客への対応や金原の財布を盗んだ疑いをかけられた知子を信じられなかったことで若女将としての自信を無くしているところで、奈緒子をライバルだと思っていない生ぬるい考え方だから、えんじょもんの嫁である奈緒子に立場を奪われそうになると丈太郎に咎められるが、良樹に殴られ掴みかかろうとした丈太郎を止め、良樹が自分の大切な人だと志乃たちの前で告げ、奈緒子のように好きな人のことを好きだと胸を張って言えるような結婚がしたいと気持ちを打ち明ける。だが志乃に認知症の症状が出たため、「かぐらや」の将来のために結婚を決意する。良樹から丈太郎とは結婚してほしくないと告げられ、その言葉だけで十分だと良樹への気持ちを抑え込もうとするが、気持ちが揺らいで仕事でミスを連発し、自分の気持ちを見つめ直すためにしばらく休むよう志乃に告げられる。「かぐらや」に戻ってきた宗佑が旅館を継ぐ意思があることを知り、強引に丈太郎との縁談を進めようとした伸也に自分の幸せは自分で選ぶと反発する。そして奈緒子や志乃の後押しもあり、「かぐらや」を出て、良樹とともに人生を歩む決意をして、アトリエ禅で暮らし始める。辰夫が倒れた時には、奈緒子と共に「かぐらや」を手伝った。観光学を学ぶべく短大を受験するために、恵たちの協力を得て受験勉強をし、無事合格。芸大の講師を引き受けた良樹からのプロポーズを受け、結婚後東京に移住。しかし姑・圭子との関係がうまくいっておらず、良樹の出張中に家を飛び出して里帰りする。その後、夫・良樹が出張から帰ってくるまで旅館の手伝いをすることになる。その後良樹が迎えに来たものの優柔不断な対応に別居か離婚かを迫った。再度やってきた良樹から一緒にニューヨークに来てほしいと言われて了承するが、志乃に反対される。しかし直接圭子と話した志乃に海外へ行くまでの間は東京で一緒に暮らすことを条件にニューヨーク行きを許され、東京へと戻った。
神楽 翔太(かぐら しょうた)
演 - 草川拓弥15歳→18歳。深雪・伸也の長男で高校生。奈緒子が「かぐらや」で働き始めた当初は、女将になる姉の邪魔をしていると誤解し、幸に仲良くならないよう告げたが、その後は幸とともに奈緒子と仲良くなる。瑠璃子が上京し、照子が支配人代行を務めて忙しくなってからは自ら朝食を作るようになる。
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