色気
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このような場合は前後の文脈から推測するしかないが、かなり曖昧で感覚的な用法であると思ってよい[4]
類義語

お色気(おいろけ) = 接頭語の「お」を付け、「色気」よりもソフトな意味合いで使用される。

色香(いろか) = 色が香る、色気が漂うような雰囲気や様子を指す。

色事(いろごと) = 恋愛や性行為に関連する物事の全般を指す。

色恋沙汰(いろこいざた) = 恋愛全般を指すが、主に恋愛が原因となる悩みやトラブルを指す。

色っぽい(いろっぽい) = 色気があることを指す。
慣用句として「艶っぽい」とも書き、同じく「いろっぽい」と読む。

悩殺(のうさつ) = 具体的な性行為がなくとも、色気などによって相手を虜にしてしまうことを指す。

艶めかしい(なまめかしい)= 容姿や仕草に色気があり、情事にかかわるさま。[5]

妖美(ようび)= 男性の心を乱す美しさを持つ女性。[6]

使用例

性的な魅力があることを「色気がある」、性的な魅力がないことを「色気がない」などといった用法で使う。恋愛において「男としての色気がない」や、不倫において「人妻独特の色気がある」など。

思春期結婚適齢期を迎えて、異性や恋人などの人目を気にしだすような行為を「色気付く(いろけづく)」という。例えば「あの子も色気付く年頃だ」などと使う。

性別や年齢に関係なく異性に人気があるような場合、「結構なお歳(高齢)なのに色気がある」などと使う。

な役者や人気のあるタレントなどに、「演技に色気がある」などと使う。

色気を前面に出したテレビ番組で「お色気番組」や、スポーツ新聞などで風俗店を扱ったような記事で「お色気記事」などと使う。

「色気より食い気」という用法は、性欲より食欲を重視する際に使うことわざである。合コンなどで恋愛よりも食事を重視するような際に言葉通り使うこともあれば、実利優先の比喩(転義法)として結婚よりも仕事を選ぶような際に揶揄して使う場合もある。

「色気を出す」という用法は、性的な魅力を相手に見せるような場合だけではなく、広範囲の分野に興味を持ったり手を出そうとすることを意味する場合にも使われる。その場合は「あのタレントは芸能界だけでは飽き足らず、政界にまで色気を出している(進出しようとしている)」などと使う。

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 「色」という言葉、または「いろ」という発音が性的な意味合いを持つようになった語源には諸説がある。「和訓栞」(発行:1887年・著者:谷川士清)による「漢語で女のことを色という」説、「日本語原考」(発行:1920年代・与謝野鉄幹)による「男女の放縦な情交を指す『淫(いん)』の語尾を略し、ラ行音を添えた」説など。なお、国文学者:折口信夫による「古代の貴族階級における家庭内にて女の順序を意味したイロネなどに関連する」説では、「いろ兄」や「いろ姉」と書くイロネは何れも母親を同じにする兄弟姉妹を意味しており、「色」という言葉や「いろ」という発音が血縁関係や性に関連する物事から発生したと捉えた。

出典^ 辞書「全訳 古語辞典 携帯版」(発行:2005年・出版:ベネッセコーポレーション)初刷、「色なり」の項目より。随筆「枕草子」(発行:平安中期頃・著者:清少納言)にて「髪、色に、こまごまとうるはしう…(髪は、艶やかで、細やかに整い…)」などの使用例。
^ 辞書「女性語辞典」(発行:1967年・出版:東京堂出版)にて「色節(いろふし)」の項目より。主に遊郭で使用したとされ、延宝9年(1681年)の書とされる「朱雀諸分鑑」にて「口には色節をやりて…(言葉には色気を含ませて…)」などの使用例。
^ 文春新書「菊五郎の色気」(発行:2007年・著者:長谷部浩)より。「女方から男伊達まで、こぼれんばかりの色気で江戸の粋を立ちのぼらせる歌舞伎役者、尾上菊五郎」などとある。
^ 辞書「全訳 古語辞典 携帯版」(発行:2005年・出版:ベネッセコーポレーション)初刷、「色」の項目より。和歌集「古今和歌集」(発行:905年・撰者は紀貫之紀友則壬生忠岑凡河内躬恒)にて「今の世の中色につき、人の心花になりにけるより…(今は世間が華美に流れ、人の心が派手になってしまい…)」、随筆「徒然草」(発行:1330年頃・著者:兼好法師)にて「色もなく覚え侍りしを…(風情のないことだと思ったが…)」などの使用例。また、「色好み(いろごのみ)」は風流を解する人、「色好む(いろこのむ)」は恋愛に長けた人という意味があった。
^ 『明鏡国語辞典』大修館書店、2016年。 
^ 『新明解国語辞典』三省堂、2012年。 

関連項目

(色彩以外の「色」について)

恋愛

(性の曖昧さ回避、なお生物学的な性については「性 (生物学)」を参照)

美人

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性愛

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俗語










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