航空機エンジン
[Wikipedia|▼Menu]
黎明期には個人や小規模な工房による製作も多かったが、安全性が要求されるようになると技術力を有する大企業が優位となり、現代ではジェットエンジン市場はGE・アビエーションロールス・ロイスプラット・アンド・ホイットニーの三大メーカーがシェアを独占している[1]レシプロエンジンライカミング・エンジンズコンチネンタル・モータースのシェアが大きい。
分類

作動流体の種類、圧縮方法、推進力を発生させる流体の種類で分類すると次のようになる。

航空用エンジンの分類エンジンのタイプエンジン作動流体圧縮の方法推進力を発生させる流体
レシプロエンジン燃料・空気混合気ピストンの往復運動空気
ターボジェットエンジンタービンで駆動する圧縮機の回転燃焼ガス
ターボファンエンジン空気/燃焼ガス
ターボプロップエンジン空気+タービン後排気ガス
ターボシャフトエンジン空気
ラムジェットエンジン飛行により生じる動圧燃焼ガス
パルスジェットエンジン燃焼から生じる圧力と弁の開閉
ロケットエンジン酸化剤・燃料混合気燃焼から生じる圧力

タービンで駆動する圧縮機により混合気を圧縮するタイプ(排気タービン過給式ピストンエンジンを除く)のエンジンを、ガスタービンエンジンと総称することもある。
歴史「航空に関する年表」も参照

1852年9月23日 - フランスアンリ・ジファールが、蒸気機関で駆動するプロペラをつけた有人飛行船の飛行に成功した。この飛行船は史上初の動力付き航空機となった。最大出力 3 PS、最高速度は 8 km/h

1872年12月13日 - ドイツパウル・ヘンラインが、ガスを燃料とする内燃機関を推進用エンジンとした飛行船の飛行を行なった。内燃機関を用いて飛行に成功した初めての航空機となった。ルノアール製4気筒ピストンエンジン、エンジン重量 233 kg、排気量 19.2 L、最大出力 6 PS、連続出力 3 PS、燃料は合成ガス。最高速度は 19 km/h。

1888年8月10日 - ドイツのフリードリッヒ・ヘルマン・ヴェルファートが、ガソリンを燃料としたピストンエンジンを搭載した飛行船の飛行に成功する。ガソリンを燃料としたピストンエンジンを搭載して、飛行に成功した初めての航空機である。ダイムラー製ガソリン燃料ピストンエンジン、Standuhrを搭載。

1900年7月2日 - ドイツのフェルディナント・フォン・ツェッペリンが、硬式飛行船として世界初のツェッペリン LZ 1(英語版)(cf.) の飛行に成功する。同機は、ダイムラー製15PSピストンエンジンを2基搭載していた。最高速度は 27 km/h。

1930年、アメリカ合衆国アルミニウム業のオーステナル(英語版)が、航空機エンジンの生産を開始。

レシプロエンジンディーゼルエンジンを搭載したダイアモンド DA40(英語版)

ピストン機関を利用したエンジン。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:74 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef