自転
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つまり自転周期は1日(24時間)よりも236秒短くなる。いいかえれば、地球が1回転してなお昨日の太陽と同じ向きになるには、もう236秒必要とする。

自転のエネルギーは他の天体引力に影響されて変動し、それは天体の質量が小さいほど顕著になり、彗星や小惑星などは惑星の近傍を通過する際に自転速度や自転軸が変化しやすい。連星や系に属している天体は、自身の公転周期と同期しているケースがほとんどであり、ずれている場合でも同期に向かって変化していく。また、天体の衝突や地震によっても変化し、例として東日本大震災では地球の自転速度が100万分の1.8秒加速された。
地球の自転詳細は「地球の自転」を参照地球の自転

地球の自転は太陽の天球上での見かけの移動を作り出し、これによって昼と夜が生まれる。また自転によって生じる慣性力である遠心力コリオリの力は、大気や海流の流れ、台風の運動など、地球上のあらゆる運動に影響を及ぼす。地磁気は、地球の液体核内の対流運動が引き起こす電磁誘導がその源であるが、やはり対流運動がコリオリの力を強く受けるため、結果として自転軸方向にそろった双極子磁場が生成される。一般に宇宙ロケットは東向きに打ち上げられるが、これは自転速度を脱出速度の足しにする為である。更に人工衛星角速度を自転に合わせて赤道上空に打ち上げる事で、静止衛星となる。
地球の自転速度

赤道1700km/h

緯度θ°1700cosθkm/h

地球が一回自転するのにかかる時間は約23時間56分4.06秒となっている。さらに、地球の構造上中心部が液体であること、潮の干満と海底との摩擦により、長期的には自転速度はだんだん遅くなっている。100年間につき1.7ミリ秒ずつ遅くなっている。しかし、数年ないし数十年の期間においては、自転速度が遅くなっているわけではなく、不規則に変動している。実際、一日の長さ(LOD:Length of the Day)は、1970年代には、86 400.003秒程度であったが、2010年以降は86 400.001秒程度になっており、むしろ自転速度は速くなっている(閏秒地球の自転を参照)。
速度の変動

変動の原因は「地震」「火山の噴火」「ダム」等諸説ある。古文書の日食などの記録を元にした研究により西暦500年頃と西暦900年頃に自転速度が急激に変化したことが判明している[1]。またNASAは、2010年のチリ地震で1.26μ秒、2004年のスマトラ島沖地震で6.8μ秒、2011年の東北地方太平洋沖地震で約1.8μ秒[2]、地震が原因で自転速度が増し、一日の長さが短くなった可能性があると発表している。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 地球を基準とすれば自転は観測できないが、太陽を基準として初めて公転軌道が存在し、それに対する自転軸、自転周期が求められる。

出典^相馬 充,谷川清隆 ほぼ同時日食による古代の地球自転変動 (PDF)
^Japan Quake May Have Shortened Earth Days, Moved Axis NASA

関連項目

公転

恒星日

物理学

天文学

回転

独楽

外部リンク

Rotate Points Using Polar Coordinates


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