自転車
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

自動車メーカーのボルボは、自転車向けの光反射スプレー「LifePaint」を、2015年にイギリスで試験発売している[30]。また、マルキン自転車(ホダカ)も「レアルタシティ ハイブリッド」を発売している[31][32]

無機EL発光体を使用した自転車としては、カインズ2015年11月に発売した「光る自転車KiLaCle(キラクル)」がある。これは、前輪で発生させた電気を利用し、自ら発光することにより視認性を向上させたモデルである[33][34]
警音器

自車の接近を音で伝えるための部品。指でレバーを操作し、ベルを鳴らすものが多い。

道路交通法第54条により、警音器を鳴らす義務がある場面がある。また、法令で規定されている場面以外では鳴らしてはならないとされている。

道路交通法に記述されているのは「鳴らす義務」であり、自転車に警音器を整備する義務は無い。ただし、多くの都道府県の道路交通法施行細則や条例で整備を義務化している。例えば、東京都では条例(東京都道路交通規則第8条第9項)により警音器が整備されていない自転車に乗車することを禁じている。
その他の付属物

盗難防止としてU字ロックチューブラーキーなどの(自転車錠:en:Bicycle lock)

スタンド (自転車)

定期点検すべき部品

ブレーキパッド
詳細は「ブレーキ (自転車)」を参照

ワイヤー
詳細は「変速機 (自転車)」および「ブレーキ (自転車)」を参照

チェーン
詳細は「変速機 (自転車)」を参照

バーテープ
詳細は「ハンドルバー (自転車)」を参照

リムテープ
詳細は「自転車用タイヤ」を参照

タイヤ
詳細は「自転車用タイヤ」を参照

クランクとチェーンホイールの概念図

クランクとチェーンホイールの実物

クランクとチェーンホイールだけをとりだしたところ

クランク棒がシンプルなタイプの、棒だけをとりはずしたところ

自転車のクランクの軸受の断面図。(『ブリタニカ百科事典』掲載の図)

外装型変速機の外観 横型パンタグラフ式

内装型14段変速機の内部構造

前照灯(リムダイナモ式)

前照灯(電池式、LED式)

自転車の利用
レクリエーション利用、旅利用、観光利用
レクリエーション利用
移動はたいてい自転車、という米国ミズーリ州コロンビア市長 Darwin Hindmanチェコの自転車道。チャイルドトレーラーも使い、家族でサイクリング「ペニー・ファージング」という形であった時代から、今日にいたるまで自転車は楽しみやレクリエーションのために使われている。
散歩」的な利用、旅利用、観光利用
サイクル・ツーリング詳細は「自転車旅行」を参照自転車で、まるで「散歩」のように短い距離を気ままに移動するポタリングは、日常的に、また特に週末などに広く行われ、観光地においても人気がある。自転車で、数十キロメートル、数百キロメートルといった都市間、さらに国から国へと移動する長距離の旅をすること(自転車旅行)も行われている。自力での移動だけではなく、サイクルトレイン輪行など、公共交通機関に自転車を持ち込んで長距離移動することも行われる。また、観光地には、レンタサイクルを用意している店もある。これらのレンタルやシェアリングは、収益を目的に営む事業者ばかりではない。観光客誘致や地元商業振興のために、自家用車や公共交通機関で来た観光客に無料で自転車を貸す自治体や観光協会も日本には多い[35]
通勤・通学・送り迎えなど

通勤通学のために広く使われている。大人が幼稚園児・保育園児を送り迎えするのにも使われている。小・中・高生が習い事に通うためにも使われている。

通勤利用(デンマーク、コペンハーゲン、2014年)

通勤(コペンハーゲン)

朝の通勤(ニュージーランド、en:Northwestern Cycleway)

通勤(の途中でフェリーも利用中。イギリス)

通学(中国)

自転車通学する女学生。明治時代

街中にあふれる便利な移動手段としての利用 - レンタサイクル、シェア自転車

レンタサイクルは、最近では世界各国の都市部で、駅前やバスターミナルなどの交通拠点近くに配備されることが増えており、なかでも、都市部に同一規格の多数の「レンタル・ステーション」が用意されていて、都合のよいステーションで借り別のステーションで返却できるシステムはその利便性から、ヨーロッパなどで急速に普及しつつある。フランス・パリではこのタイプのシステムがすでに大規模に整備されている。

中国の都市部では、不特定多数の人々で膨大な数の自転車をシェアするシェア自転車のシステムが大人気となり急速に広まっている。システムの登録者は、スマホのアプリを使ってどこでも解錠と施錠ができ、利用したい時は空いている自転車の場所をスマホの画面で検索可能、というシステムである[36]
職務での利用
配達
配達での利用英国では1880年に自転車による郵便配達が始められ、現在でも約3万7000人の配達員が自転車を利用している。自転車便など、都市部における輸送手段として利用されることもある。新聞配達や出前などといった職業上の利用もある。
パトロール
自転車でパトロールするイギリスの警察官英国の警察1896年から自転車によるパトロール(Police bicycle)を始めた。日本の警察はパトロールカー白バイが主流であるが、交通渋滞の激しい都心部では自転車の機動性を考慮し、あえて自転車によるパトロールを行っている場合もある。国によっては交通渋滞の多い都市で自転車パトロールを復活させるところもある(アメリカではニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの各市警に「バイシクルユニット」という専従のチームがあり、「POLICE」のマーキングを入れた警察専用のMTBも製造されている。このフレームは当然、公用であり国内では市販されない)。
軍事利用
折り畳み自転車を背負った第一次大戦時のイタリア・ベルサリエーリ兵詳細は「自転車部隊」を参照自転車に乗った兵は、純粋な歩兵に比べて移動速度に優れる。騎兵自動車に比べれば遅いが、自転車自体のコストは車や馬よりも安くつき、さらに水や飼料、燃料を必要としない、静粛性に優れるという利点がある。さらに、兵への訓練もはるかに簡単である。このため、自転車は多くの軍で利用されることとなった。自転車が戦争に利用されたのはボーア戦争が始まりで、英軍・ボーア軍ともに斥候に自転車を使った。第一次世界大戦ではドイツ軍フランス軍が兵の移動に自転車を利用した。第二次世界大戦ではイギリス陸軍空挺部隊が輸送機内でかさばらない折り畳み自転車を使用していた。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:119 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef