自主規制音
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また回答等が放送するのに相応しくないと判断された場合も、当該語句を伏せる目的で用いられることも多い[注 1]

バラエティ番組とその形式を踏むメディアでは、自主規制音は記号として働いていることもある。本当に言ってはいけない言葉は編集でほぼ必ず切られるので、そういう場合にピー音がかぶせられることはほとんどない[注 2]
アニメ・ドラマ・映画

古い映画落語アニメなどの作品を放送する際に、作品中の語句が問題となる場合は無音にしたりその部分をカットしてしまったりすることが多い。また、その芸術性を尊重する場合には断りをいれたうえでそのまま放送することもある。詳しくは放送禁止用語を参照。

また一部のアニメでは、ギャグやネタの一環として自主規制音を用いる場合があるが、これは前述したバラエティ番組と同様の用い方である。海外アニメの際、国によって基準が違うため、セリフの語句が問題がある場合はカットやセリフ変更が入ることがある。現在では、収録した音声を編集して、ピー音あるいは、一部無音になることがある。OVAでは、規制自体緩いため、放送禁止用語が公然と出ていることがある。
アダルト関連

アダルトビデオアダルトゲームなどでは、スラングや性に関する隠語の一部あるいは性器そのものの語に自主規制音がかけられている。アダルトゲームメーカーの多くが加入するコンピュータソフトウェア倫理機構(ソフ倫)では、自主規制という名目ながら強い審査を行っている。
自主規制音のバリエーション

この自主規制音のバリエーションとして、以下のような例がある。
ピー(正弦波1kHz)
最も多用されるであろう音で、
報道番組においても用いられることがある。放送用のミキサーなどにはテストトーンとして正弦波1kHzの音響信号を生成する機能がある。このテストトーンを自主規制音に用いたのが「ピー音」の始まりと考えられる。違和感を緩和するため、効果音扱いでピッチを多少変えた音にすることもある。
無音にする
自主規制が必要だがなるべく違和感をなくしたい場合などに使われることがある。音声が外国語で、多くの視聴者が日本語字幕に注目しているような場合、音声の1単語程度を無音にした程度ではあまり気づかれないことも多い。素材がマルチトラックの場合など、BGM効果音はそのままで、台詞だけを無音化できるようなときには特にその傾向が強い。1960年代?1970年代に放送された日本のテレビアニメの再放送時に、差別用語が含まれている箇所に使われる。
ズキューン/ダダダダダ(拳銃の発射音や機銃掃射音)、ドカーン/チュドーン(爆発音)、チン/カーン(リンゴング音)、バーン(破壊・破裂音)などの具体的効果音
バラエティ番組で放送禁止用語(主に性に関する隠語)を伏せるのに用いられる。
電子音(ピヨピヨ、ぼよよよよ…)
クイズ番組で正答を伏せる際に使われることがある。
アーン(女性の喘ぎ声)
主に女性声優や女優などの声をあらかじめ収録したものを[注 3]使う。ただし、これは専ら性的な発言に対しての差し替え(※一部例外あり)であり、一般的な使われ方をすることはまずない。

これ以外にはコンピュータゲームのサウンドトラックなどから取った効果音も用いられる。例えば『パロディウスだ! 神話からお笑いへ』のルーレット回転中の効果音や『スーパーマリオブラザーズ3』のパワーメーターフル状態[注 4]の効果音がよく使われる。

また、近年ではテレビ放送や映像ソフト・配信向けなどの映像コンテンツについては、伏せるべき発言(問題のある発言や発表前の正解など)が読唇術などで音声が流れなくとも映像から読み取られることを防ぐため、当該発言をした人物の口元を(作中で)関連性のあるロゴタイプなどで隠しながら自主規制音(ピー音)を鳴らす併用方式が増えている[注 5]。フジテレビ「北野ファンクラブ」においては、長くなる場合BGMを被せることがある。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 日本テレビ系列で放送されていた『マジカル頭脳パワー!!』や『スーパークイズスペシャル』では、放送することに不適当な解答は銃声等の効果音で自主規制する手段が広く使われていた。
^ やしきたかじん冠番組は収録上の時間オーバーを除いて「切ったら辞める(降板する)」という出演条件があるため、切らずに自主規制音と口元をスーパーモザイク処理で隠す編集をされることが多い。この手法は『鶴瓶上岡パペポTV』のマル禁マークが最初。
^ 映像作品(アニメ・ドラマ・映像ソフト作品など)などからの流用もあるが、この場合は元ネタ作品の版権元などに対して使用権の許可が下りてからとなる。
^ 読売テレビ制作・日本テレビ系『ダウンタウンDX』のように、芸人主体のトーク番組バラエティ番組での頻出が何かと多い。
^ かつては口元にモザイク処理やシェイプ加工、顔写真加工(イザワオフィスのコント作品(テレビ放送・映像ソフト作品)など)といった簡素な手法がなされていた。

関連項目

モザイク処理 - 映像・静止画において似た役割を果たす。

伏字 - 文字において似た役割を果たす。

ビープ音

放送禁止用語

差別用語

言葉狩り

江頭2:50のピーピーピーするぞ! - 自主規制音をタイトルの由来とするインターネットテレビ番組。配信番組中でも自主規制音が多用される。


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