ヨーロッパに居住する脱北者には、東南アジア経由でヨーロッパに渡った人々や、一度は韓国に逃れたものの韓国社会に溶け込めずヨーロッパに渡った人々がいる[1]。イギリスのニューモルデンには2000年代から脱北者が多く移住するようになり、2019年現在500人前後が暮らしており「リトル・ピョンヤン」とも呼ばれている[1]。 日本で脱北者が大きく取り上げられた初期の事件に、ズ・ダン号事件がある。 瀋陽の日本領事館に朝鮮人親子5人が駆け込んだ事件で脱北者の存在が注目を集めた。5人を逮捕しようとした中国の公安警察が、治外法権が認められている領事館の敷地に侵入したにもかかわらず、日本領事側はそれに抗議することも無く、5人を武装警察に引き渡したため、国内外から批判が集中した。なお、彼らは後にフィリピン経由で韓国入りした。 2007年、青森県の日本海沖で4名の脱北者が漁船を使い日本海を渡り亡命し、後に韓国に渡った。このように直接に日本に入国しようとするケースは稀である。 2011年、元最高人民会議議長白南雲の孫を名乗る男性をリーダーとする脱北者グループ9人が、石川県沖で海上保安庁により保護された。韓国を目指していたが能登半島沖まで流されたものである。
日本での報道
著名脱北者一覧
申東赫(元・強制収容所収容者)
姜哲煥(元・強制収容所収容者、現朝鮮日報記者)
安赫(元・強制収容所収容者)
金恵淑(元・強制収容所収容者)
黄長Y(元・金日成総合大学総長、朝鮮労働党中央委員会委員)
安明進(元・工作員)
安明哲(元・強制収容所警備兵)
金高哲(瀋陽総領事館北朝鮮人亡命者駆け込み事件で知られた)
李韓永(金正日の元妻方の甥)
イム・ヨンソン
太永浩(元・駐英大使館公使)
張承吉(元・駐エジプト大使)
張真晟(脱北詩人)
チュ・ソンハ(東亜日報記者、ジャーナリスト)
安燦一