胼胝
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胼胝(たこ、べんち)とは、物理的圧迫を反復して受け続けることにより、皮膚角質が増殖して肥厚・硬化し、丘状扁平に隆起する現象[1]

角質層が真皮に向かって楔状に突起し痛みを伴うものは鶏眼(魚の目(うおのめ))という[1]
原因

反復する外的刺激への反応によって生じるもので、窮屈なハイヒールを履き続けることが原因となっていることが多い[1]。予防には、足にあった靴を履く、軟らかい靴の中敷きを使用するなど、皮膚に対する機械的な刺激を避けることが重要である。

また、糖尿病などによる末梢神経の障害が原因の足変形(爪先のハンマートゥやクロストゥ)の結果として、局部的な圧迫が持続して生じることもある[1]

筆記用具を長時間使用することにより手の指にできる場合(ペンダコ)や、長時間座ることにより足や尻にできる場合(座りダコ)、スポーツの防具などを使用することでできる場合もある。

摂食障害を抱える人は太ることを恐れ、自発的な嘔吐を試みる。一般的には人差し指または中指を喉に突っ込み、嘔吐中枢を刺激する方法がとられるが、その際に指の背部の付け根部分を自分の歯で傷つけてしまい、「吐きダコ」ができることがある。
治療法

足浴により角質を柔らかくし、医療行為としては角質削り(英語版)(コーンカッター)やグラインダーで削り取った後、尿素軟膏やサリチル酸ワセリンなどで保湿を行う[2]。重度のものは手術で取り除く。尋常性疣贅()と間違えて処置を行うと症状を悪化させることもあるため、鑑別と適切な治療が必要である[2]。素人による治療はリスクを伴う。誤って傷をつけると二次感染のおそれがあり、潰瘍の形成、蜂窩織炎、壊死性筋膜炎など重症化することもある[2]
慣用句

「耳にたこができる」という慣用句があり、同じ話を何度も聴かされて慣れてしまう様子を表す。
出典^ a b c d 月刊「ナース専科」2017年1月号、ナース専科編集部、47頁
^ a b c 月刊「ナース専科」2017年1月号、ナース専科編集部、48頁

関連項目

肉刺(マメ)

鶏眼(ウオノメ)

褥瘡(床ずれ)


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