肺炎
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しかしながら途上国では、現在も主要な死因の一つとされ、高齢者と若年者、5歳未満の子供において代表的な慢性疾患である[8][4][9]。上で述べたように現代日本の全世代の死亡統計でも死因の第4位であり、しかも85 - 89歳では死因第3位、90 - 99歳では第2位、と年齢が上がるにつれ次第に順位が上がる[10]高齢化社会になればなるほど肺炎で死亡する人の割合が増え、医療側もそれを重視し、念入りに予防策を講じなければならないことになる)。

しばしば肺炎は、死に近づいている者の象徴として描かれており「老人の友」と呼ばれている[11]。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none}
疫学人口100万あたり下気道感染症による死者数(2012年) .mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{}  24-120  121-151  152-200  201-241  242-345  346-436  437-673  674-864  865-1,209  1,210-2,085 人口100万あたり下気道感染症の障害調整生命年(WHO, 2004年)   データなし   less than 100   100?700   700?1,400   1,400?2,100   2,100?2,800   2,800?3,500   3,500?4,200   4,200?4,900   4,900?5,600   5,600?6,300   6,300?7,000   7,000を超える

肺炎は年齢・性別に関係なく一般的な病気であり、全世界で毎年4.5億人が発症している[4]。その死者は年間400万人に上り、世界における死者の約7%を占めている[4][5]。有病率は5%以下の児童と、75歳以上の成人が最大で[4]、また先進国よりも途上国に5倍多い[4]。肺炎発症者のうち、ウイルス性肺炎が2億人を占めている[4]

米国においては1890年代に対処薬のPyny-Pectoralが開発され日本にも輸入されていたが[12]、2009年には8番目の死因であった[13]。日本の原因疾患別死亡者数の割合と順位では、肺炎は1947年は2位、1948年は4位、1949年から1951年で3位、1952年は5位、1953年は4位、1957年から1960年まで5位、1962年5位、1973年から1974年まで5位、1975年から2010年まで4位、2011年から2015年まで3位であり[14][15][16][17][18][19][20]、2015年度は死亡者数129万0428人のうち、肺炎による死者数は12万0846人であり[19][20]、死亡者総数に対する割合は9.4%である。
児童

2008年には、およそ1億5600万人の児童が肺炎を発症したが、そのうち発展途上国の肺炎発症者は1億5100万人にのぼり、先進国の児童の肺炎発症者は約500万人だった[4]

2010年には約130万人の児童が肺炎で死亡したが、そのうち18%は5歳未満であり、またこのうち95%は発展途上国の児童で占められていた[4][21][22]。児童の患者数が最も多いのはインド(4300万人)であり、次いで中国(2100万人)、パキスタン(1000万人)が続く[23]。肺炎は低所得国の児童の主な死因となっている[4][5]世界保健機関は、新生児の死亡者の3分の1が肺炎によって占められていると推定している[24]。これらの死亡のうち約半分は効果的なワクチンが入手可能な病原菌によって引き起こされるものであるため、予防が可能である[25]

2011年には、アメリカで肺炎は乳幼児及び児童が救急隊によって搬送され入院するもっとも一般的な理由となっていた[26]


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