肺炎レンサ球菌
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すでに7価で接種をすべて完了し8週間以上経過した後に、13価を接種した場合にも、追加6種類に対する抗体は上昇するとされており、希望者が任意で接種することは可能(自費)[7]。2014年6月20日、65歳以上の高齢者に対しても適応が拡大された[8]。ただしニューモバックスNPと異なり公費補助はない。肺炎球菌ワクチンの投与歴のない高齢成人(60歳-64歳)に置いて、PCV13(プレベナー13)をPPV23(ニューモバックス)と比較した試験によれば、PCV13の方が高力価であったと報告されている[9]
遺伝学への貢献

この菌はまた、遺伝学において重要な役割を担ったことでも知られている。

1928年フレデリック・グリフィスはこの菌のうち莢膜をもち滑らかなコロニーを形成するS型菌(病原性がある)を加熱殺菌し、莢膜をもたずしわのあるコロニーを形成するR型菌(病原性がない)と混ぜてネズミに注射するとネズミが発病し、体内にS型菌が生ずることを発見した(グリフィスの実験)。オズワルド・アベリーは後にこの現象を形質転換と名づけ、また、この肺炎双球菌に肺炎を起こすS型病原性菌と、肺炎を起こさないR型とがある性質を利用して、形質転換を起こす物質がDNAであることを1944年に実施した実験から導いた。このことは遺伝子の本体がDNAであることを強く示唆するものであったから、それ以降の研究の方向に極めて大きな影響を与えた。「グリフィスの実験」も参照
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、肺炎レンサ球菌に関連するカテゴリがあります。

感染症

感染症法

出典^ Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP), CDC. “Prevention of Pneumococcal Disease”. 2010年2月24日閲覧。
^ 万有製薬. “ ⇒ニューモバックスNP FAQ”. 2010年2月24日閲覧。
^ 厚生労働省. “肺炎球菌感染症(高齢者)”. 2014年11月13日閲覧。
^ 国立感染症研究所. “ ⇒高齢者の肺炎球菌ワクチンの定期接種について”. 2014年11月13日閲覧。
^ 厚生労働省. “肺炎球菌感染症(高齢者)”. 2014年12月11日閲覧。
^ ワイス株式会社. “ ⇒子どもと肺炎球菌.jp”. 2010年2月24日閲覧。
^ 厚生労働省. “小児用肺炎球菌ワクチンの切替えに関するQ&A”. 2014年12月11日閲覧。
^ ファイザー. “ ⇒「プレベナー13」高齢者へ適応拡大”. 2014年11月13日閲覧。
^ Jackson LA, et al. Vaccine. 2013;31(35):3577-3584.

外部リンク

肺炎球菌感染症について - 横浜市衛生研究所

おきなわ小児肺炎球菌“0”プロジェクト 寄付金のお願い - 沖縄県小児保健協会。 ⇒研究計画書 (PDF, 384 KB) 。

小児細菌性髄膜炎・菌血症の疫学研究(鹿児島スタディ) - 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科・微生物学分野










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