その後、埼玉県から文吾にある依頼が来た。聖火を分火して競技会場に灯す会場に戸田漕艇場が選ばれたため、そのための聖火台を製作して欲しいと言うものだった。文吾は、国立競技場と同じデザインの物を3分の2の寸法で製作した。聖火を分火した他の競技会場ではメイン会場と異なるデザインの聖火台が製作されたが、この聖火台は唯一のメイン会場と同一デザインの聖火台となった。
また、萬之助の聖火台は川口市に引き取られて、市内の青木町公園の英霊記念碑の側に置かれている。2004年に修繕を行い、火を灯せるようになっている。2020年東京オリンピックの聖火リレーの埼玉県内の出発地としてこの場所が選ばれ、萬之助の四男である鈴木昭重が第一走者となる予定であったが、川口市が新型コロナウイルス等蔓延防止重点措置の対象地域とされた事により公道でのリレーが中止になり、萬之助の聖火台の前で出発記念式典が行われた。なお、昭重は埼玉県内の最終日のセレブレーションで、点火セレモニー(トーチキス)でトーチを持った。
炬火第60回国体総合開会式より。
炬火(きょか)とは松明(たいまつ)のことである。
日本では国民体育大会と全国健康福祉祭(ねんりんピック)において炬火リレーが行われている。
国民体育大会では開催地独自に採火されることが決まっていて、開催直前にひとつに集火され開会式において点火される。また、全国障害者スポーツ大会においても同様となる。
全国健康福祉祭では総合開会式場にて採火され、その場で炬火リレーが行われ三世代のランナーで炬火台に点火される(第17回群馬大会より)。
例外としては全国高等学校総合体育大会熊本大会2001ひのくに新世紀総体にて炬火が点火された。 炬火台の点火方法は原則として炬火ランナー2名が階段に登り、その場で点火されるが、1998年のかながわ大会(横浜国際総合競技場)では史上初の8名による炬火点火が行われ、導火線を伝わった白煙の中からの勢いで炬火台に付いた。
炬火台
トーチ詳細は「en:List of Olympic torch designs」を参照@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important}各大会のトーチ
1960 ローマ
1964 東京
1968 メキシコシティ
1972 ミュンヘン
1976 モントリオール
1980 モスクワ
1984 ロサンゼルス
1988 ソウル
1992 バルセロナ
1996 アトランタ
2000 シドニー
2004 アテネ
2008 北京
2012 ロンドン
2016 リオデジャネイロ
2020 東京
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 石巻市総合運動公園には、2021年6月に新たな聖火台のレプリカ(実物の3分の2サイズで、戸田漕艇場の分火用聖火台と同サイズである)が設置された。実物と同じく川口市内で制作された。
出典^ a b “【オリンピックの歴史を知る】22. オリンピック聖火リレーと最終点火者 -聖火リレーの歴史-
^ “東京2020オリンピック聖火リレーがスタート、第1走者はコラカキ”. 2022年2月15日閲覧。
^ ⇒石巻に世界初バイオガス聖火 東京五輪へ実験成功 - 日刊スポーツ、2016年3月7日
^ “東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会における聖火台へのENEOS水素燃料供給について?聖火リレートーチにもENEOS水素が使用されます!?”. JXTGエネルギー株式会社 (2020年1月24日). 2021年3月25日閲覧。