左のパネルには、聖アウグスティヌスと聖アンブロジウスが、右のパネルには、聖グレゴリウスと聖ヒエロニムスが描かれている。ラテン教父の4大博士として、学識と神学に関する著作で名高い彼らは、しばしばいっしょに描かれる。聖アウグスティヌスと聖アンブロジウスは司教であったため、司教杖を手にし、頭にはミトラ (カトリック教会の司教が典礼の時に使用する冠) を被っている。一方、大聖グレゴリウス (教皇グレゴリウス1世) は教皇冠を被り、聖ヒエロニムスは修道士の衣服を纏っている[3]。
祭壇画の再構成
『聖アウグスティヌスと聖アンブロジウス』 (アカデミア・アルベルティーナ(英語版))
『玉座の聖母子と二人の天使』 (メトロポリタン美術館)
『聖グレゴリウスと聖ヒエロニムス』 (アカデミア・アルベルティーナ)
脚注^ (イタリア語) Carlo Giuliano, Daniele Sanguineti, Filippo Lippi. Un trittico ricongiunto., Allemandi, Torino 2004
^ (イタリア語) Giuseppe Marchini, Filippo Lippi, Electa, Milano 1975
^ a b c d e メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年、2021年刊行、56頁、ISBN 978-4-907243-20-3
^ a b c メトロポリタン美術館公式サイトの本作の解説 (英語の説明) [1] 2023年2月1日閲覧
^ アカデミア・アルベルティーナ絵画館の本作のサイト (イタリア語) ⇒[2] 2023年2月1日閲覧
外部リンク
メトロポリタン美術館公式サイトの本作の解説 (英語の説明) [3]
表
話
編
歴
フィリッポ・リッピ
聖母子画
『聖母子』(1450-1455年)
『聖母子と二人の天使』(1450-1465年頃)
『パラッツォ・メディチ・リッカルディの聖母』(1466-1469年)
宗教的主題の作品
『ピエタ』(1437-1439年)
『バルバドーリ祭壇画』(1438年)
『聖母子、天使と聖人』(1440年)
『聖母戴冠』(1439-1447年)
『二人のひざまずく寄進者のいる受胎告知』(1440-1445年)
『ノヴィツィアート祭壇画』(1440-1445年頃)
『マルスッピーニの聖母戴冠』(1440年以降)
『受胎告知 (ミュンヘン)』(1443-1450年頃)
『受胎告知 (ローマ)』(1445-1450年頃)
『アレッサンドリ祭壇画』(1453年)
『受胎告知 (ロンドン)』(1449-1459年頃)
『七人の聖人』(1449-1459年頃)
『神秘の降誕』(1459年頃)
『東方三博士の礼拝』(1440-1460年頃)
『幼児キリストの礼拝』(1463年頃)
『聖アウグスティヌスの幻視』(1452-1465年頃)
関連項目
ルクレツィア・ブティ(モデル)
フィリッピーノ・リッピ(息子・画家)