改革派神学では、外見的にクリスチャンのように見え、地上の教会に所属したことがありながら堕落した者は、最初から一般恩寵しか受けておらず、救済的な特別恩寵を受けていなかったとされる。[4]
ヘブル人への手紙6:4-5、ヘブル人への手紙10:26,29、ペトロの手紙二2:20-22の聖句から、アルミニウス主義では一度救われた者も脱落する可能性があると考える。しかし、改革派でこの聖句は、非救済的恩寵で最高のものとみなされている。「一度光を受けて天からの賜物の味を知り」ながら、脱落してしまった者は、救いに選ばれておらず、新生していなかったと考えられる[5][6]。外見上は一時的にクリスチャンのように見えたが、実際は新生していなかった人のことをピューリタンは「一時的信者」、「偽信仰告白者」と呼んだ。[7]
脚注^ 『試練の中の信仰』p.197-198
^ 『試練の中の信仰』p.185
^ 『試練の中の信仰』p.189
^ 『カルヴィン主義予定論』「義の外面的告白は必ずしも真のキリスト者たるの証拠ではない」p.206-207
^ 新改訳聖書
^ 『予定論と一般恩寵』p.28-30
^ ロイドジョンズ『山上の説教』下 p.393、p.462
参考文献
『試練の中の信仰:詩篇73篇、ハバクク書講解』マーティン・ロイドジョンズ いのちのことば社
『聖書の教理』尾山令仁 著 羊群社
『クリスチャンの和解と一致』尾山令仁 著 地引網出版
『カルヴィニズムの5特質』エドウィン・H・パーマー つのぶえ社
『カルヴィン主義予定論』ローレン・ベットナー 小峯書店
『予定論と一般恩恵』松田一男翻訳論文集 聖恵授産所
Great Doctrines of the Bible: God the Father, God the Son; God the Holy Spirit; The Church and the Last Things マーティン・ロイドジョンズ
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