群集劇
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詳細は「グランド・ホテル形式」を参照ホテルや船などの特定の場所を舞台にして、アンサンブル・キャストのように特定の主人公を設けず、その場所に出入りしたり集まったりする複数の人々の人間模様を並行的に描く、群像劇による物語形式は「グランド・ホテル形式」と呼ばれる[18][21][22][23]。
メリ・ゴオ・ラウンド方式
田中西二郎は、ある関わり合いを持った複数の同格の登場人物が、それぞれあまり絡み合うことなく、交互に並行的に物語が進んでいく構成を、これと同じ試みをしたサマセット・モームの小説『The Merry-go-round』にちなんで、「メリ・ゴオ・ラウンド方式」と呼んでいる[24]。この方式の主な作品には、三島由紀夫の『鏡子の家』(1959年)や、深沢七郎の『東京のプリンスたち』(1959年)が挙げられる[25]。
主なアンサンブル・キャストの作品
映画
イントレランス(1916年、D・W・グリフィス監督)[7]
グランド・ホテル(1932年、エドマンド・グールディング監督)[26]
晩餐八時(1933年、ジョージ・キューカー監督)[27]
ナッシュビル(1975年、ロバート・アルトマン監督)[4]
ウエディング(1978年、ロバート・アルトマン監督)[6]
わが街(1991年、ローレンス・カスダン監督)[7]
ショート・カッツ(1993年、ロバート・アルトマン監督)[4]
マグノリア(1999年、ポール・トーマス・アンダーソン監督)[7]
アモーレス・ペロス(2000年、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)[7]
X-メン(2000年、ブライアン・シンガー監督)[10]
トラフィック(2000年、スティーヴン・ソダーバーグ監督)[6]
ショコラ(2000年、ラッセ・ハルストレム監督)[6]
ゴスフォード・パーク(2001年、ロバート・アルトマン監督)[28]
めぐりあう時間たち(2002年、スティーブン・ダルドリー監督)[7]
21グラム(2003年、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)[7]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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