イタリア絵画は、初期ルネサンス期のものは少ないが、盛期ルネサンス、マニエリスム、バロックの著名な画家の作品を中心に多数の名作が集まっている。『三人の哲学者』などが所蔵されているジョルジョーネを初め、ジョヴァンニ・ベリーニ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼら16世紀ヴェネツィア派の収集は特に名高いが、ほかにもマンテーニャ、アントネロ・ダ・メッシーナ、ペルジーノ、ラファエロ、アンドレア・デル・サルト、コレッジョ、パルミジャニーノ、ブロンズィーノ、アルチンボルド、カラヴァッジョ、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ、ベルナルド・ベロットらの傑作が知られている。
美術館は、15世紀から17世紀フランドル絵画の収集でも世界的に知られている。とりわけ12点を数えるピーテル・ブリューゲルの作品数は世界最大であり[1]、『子供の遊戯』、『雪中の狩人』などの傑作が1室に集められている。ルーベンスの作品も約40点あり、世界有数のコレクションとして特筆に値する。そのほか、ヤン・ファン・エイク、ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、メムリンク、フーゴー・ファン・デル・グース、ヘールトヘン・トット・シント・ヤンス、ヒエロニムス・ボス、ヨアヒム・パティニール、アンソニー・ヴァン・ダイクらの数々の傑作・名作がある。