縞模様
[Wikipedia|▼Menu]
また、服の縁を縁取る横縞を特にボーダーというが、転じて横縞全般をボーダーともいう。
代表的な「縞」

千筋(せんすじ)・万筋(まんすじ) - 2色で構成された極細の縞。千筋のほうが幅広とも
[9]、万筋は濃淡が対比的な2色で作るともいう[10]

算盤縞(そろばんじま) - 算盤の玉のような形をつないだ縞[11]

棒縞 - 太い縞

金通縞(きんつうじま・きんとおしじま) - 2本の太めの線が組になり、各組の間に間隔のある縞

子持縞(こもちじま)・親子縞・孝行縞 - 太い線と細い線が組になった縞。太さの違いが少ないものは夫婦縞等とも

矢鱈縞(やたらじま)・乱縞(らんじま) - 線の間隔が不規則な縞

滝縞 - 線の太さが連続的に変化している縞。シェイディッドストライプ

鰹縞(かつおじま) - の体色の如く、線の色が一本ずつ濃淡が変化する縞[1]

よろけ縞 - よろけた線の縞

吹流し縞 - 吹き流しのように見える縞

うねり縞 - 波線の縞

折れ縞 - ジグザグ線でできた縞

真田縞 - 真田紐のような模様が織り込まれた縞

関東縞 - 江戸時代末期に流行した細い縦縞。赤糸が入るものが多い

格子縞

碁盤縞 - 碁盤の目のように等間隔に細い線が交差する格子

弁慶縞 - 2色の線を縦横双方に用いた格子

千鳥格子 - 千鳥のように見える格子。ハウンドツース。


代表的なストライプ「チェック」、「アーガイル柄」、および「タータン」も参照

ヘアライン・ストライプ - 織り糸の色を1本ずつ交互に変えた極細縞。刷毛目縞。遠目で見ると無地に見える。

ピン・ストライプ - 針のような極細の縞。また針の頭をつないだような点線の縞(ピンヘッド・ストライプ)。背広等によく使われる。

ペンシル・ストライプ - 鉛筆で引いた程度の太さの縞。

チョーク・ストライプ - 黒板に白墨で線を引いたような、黒や濃紺の地にややぼやけた白線の縞

ブロック・ストライプ - 太幅の等間隔の縞。オーニング・ストライプ(特に色の派手なもの)

ロンドン・ストライプ - 単色もしくは2色程度で5mm位の細幅の線が等間隔に並ぶ縞

シックンシン・ストライプ - 太い線と細い線が交互に並んだストライプ。子持縞。

オルタネート・ストライプ - 2種類の縞を交互に並べた縞。単に2色の線を交互に配置したものも含む。

マルチカラー・ストライプ - 3色以上の色を使ったストライプ、太さやストライプの幅も様々。

ゼブラ・ストライプ - 白と黒の縞模様

ヒッコリー・ストライプ - 作業着等に使われる厚手の綾織地ヒッコリーに特徴的な紺と白の細縞

レジメンタル・ストライプ - 英国連隊旗に由来する太めで色のはっきりした縞。ネクタイに斜め縞としてよく使われる。

シャドー・ストライプ - 右撚りと左撚りの糸を交互に用いて織り出す縞。光の当たり方で見え方が変わる。かげ縞。

ヘリンボーン - 綾の方向を交互に変えた縞。杉綾

動物の縞模様シマウマタテジマキンチャクダイ

縞模様は自然界にも存在する。トラシマウマは縞模様の体毛を持つことで知られ、虎縞、虎斑などの表現もある。トラマルハナバチ、トラカミキリ、トラフシジミなどは縞模様が特徴的なことから「トラ」を和名にもつ生物種である。

自然界における縞模様には、体を隠す効果があるものと、逆に目立たせる効果があるものがあると考えられている。例えばシマウマでは、草原の中で集団でいることによって、縞模様が混じり合い、全身の姿を捉えにくくしていると考えられる。また、の回りに部分的な縞模様を持つ動物は、縞によって目の位置を隠す効果があると考えられる。一方、サンゴヘビアシナガバチなどの有毒種は目立つ縞模様(警告色)によって危険性を誇示していると考えられている。

なお、動物学においては、前後軸に対して平行方向を垂直方向をとするため、例えばトラやシマウマは「横縞」となり、地面に対しての角度をもとに縦横を考えると違和感がある。タテジマキンチャクダイは「縦縞」を名前に持つが、動物学の知識がなければ、横縞に見えるとも言える。

吸血昆虫は、縞模様を忌避する傾向にある[12]
脚注[脚注の使い方]
出典^ a b c d e 『暮らしの手仕事 4』日本ヴォーグ社、2007年、68頁
^ a b デジタル大辞泉「縞」「縞模様」
^ 白川静「縞」『字通』平凡社、1996年等。
^ a b c d 北村哲郎・正田健一郎「縞」『国史大辞典』吉川弘文館、1986年。
^ a b 丸山伸彦「縞」『江戸のきものと衣生活』小学館、2007年
^ a b ミシェル・パストゥロー『悪魔の布』白水社、1993年(改題して『縞模様の歴史 : 悪魔の布』白水社、2004年)。
^ a b c 『南インド002チェンナイ?飛躍する南インドの「港湾都市」』まちごとパブリッシング、2016年、81-82頁


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:28 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef