絶対君主制
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なお制限君主制(立憲君主制)であっても、その制限が低く、君主が議会に優位[2]するなど絶対君主制的実質を持つ[3]政体の場合には、「外見的立憲君主制」または「外見的立憲主義に基づく立憲君主制」とも呼ばれる。1850年以降のプロイセン王国がその代表例である[1][4][3]

また、制度上は君主の権限が大幅に制限されている場合でも、非常事態宣言や国会停止などが頻繁または長期に発動されている場合、三権分立などの権力分立が行われていても各要職を王族で固めて相互チェックが機能していない場合、更には国民の知る権利が不十分で実質的な批判ができない場合(いわゆる非自由主義的民主主義)など、立憲主義が形骸化している場合には、実質的には絶対君主制に近いとも言える。ただしこれらは立憲君主制に限らず共和制でも共通である。
現在の絶対君主国一覧
アジア

ブルネイ国王[注釈 1]

アラブ首長国連邦(アラブ首長国連邦の首長国)

オマーン国国王

カタール国首長

クウェート国首長[注釈 2]

サウジアラビア王国国王

バーレーン国王[注釈 3]

アフリカ

エスワティニ王国国王

ヨーロッパ

リヒテンシュタイン公国大公[注釈 4]

バチカン市国ローマ教皇

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 独立以来、スルタン(ブルネイの国王)を元首とする立憲君主制を政体としていたが、徐々に君主の大権が強化されており、近年は絶対君主制とほぼ同等の政体となっている。
^ 三権に対して首長家の権限が強い体制だが、国としては国民議会を通じて国民の政治参加が認められている立憲君主国であることを謳っている。
^ 2002年に立憲君主制に移行したが、依然国王の権限が強い。
^ ヨーロッパの君主制国家の中では君権が強いため絶対君主制と形容されることがあるが、首相は議会第一党の党首が任命されることが慣例となっており、立憲君主制に分類することが一般的である。

出典^ a b c d e 「専制君主制」『ブリタニカ国際大百科事典 小項目版』 3巻(改訂第2版)、ティビーエス・ブリタニカ、1993年。 
^ 「外見的立憲主義」『世界史事典』(三訂版)旺文社、2000年。 
^ a b 「外見的立憲制」『百科事典マイペディア』日立ソリューションズ、2010年。https://kotobank.jp/word/%E5%A4%96%E8%A6%8B%E7%9A%84%E7%AB%8B%E6%86%B2%E5%88%B6-823770。 
^ 「立憲君主制」『ブリタニカ国際大百科事典 小項目版』 6巻(改訂第2版)、ティビーエス・ブリタニカ、1993年。 

関連項目

国家元首

君主制

立憲君主制

制限君主制










権威主義政治体制
専制主義

絶対君主主義

独裁主義

独裁政治

啓蒙専制君主主義

僭主

全体主義

ファシズム

ナチズム

軍国主義

スターリン主義

神権政治

全体主義的民主主義

その他

非自由主義的民主主義

自由主義的専制

軍事政権

軍事評議会

寡頭制

一党独裁制一党制ヘゲモニー政党制党国党の指導性

警察国家(対諜報国家)

典拠管理データベース: 国立図書館

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