絵本
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絵本に触れることが、その後の読書習慣に繋がるとの考えに基づく[2]
ヨーロッパにおける絵本

最古の教育絵本は、宗教改革の時代にモラビアボヘミア地方出身の教育者ヨハン・アモス・コメニウスが作ったとされる『世界図絵』で、今日の学習絵本の元祖といわれている。

18世紀イギリスで最初の児童書出版者ニューベリーによる出版物を経て、19世紀半ばに絵と言葉を融合した現代絵本の形態が完成した。ヨーロッパでは、幼児以上の年齢層を対象とし、純粋な娯楽を目的としたものもあるが、場合によっては多少エロティックな内容を含んだ、俗悪なものも存在する。ヨーロッパでは、日本ほど漫画が普及しておらず、日本の江戸時代における春画的なポジションも絵本が担っている。

20世紀初めには、言葉と絵の関係を効果的に機能させ、読者の理解を広く豊かにするため様々な手法が用いられた。この時期の作家としてビアトリクス・ポターエルサ・ベスコフなどがいる。20世紀が進むにつれて、ことばと絵の関係が明確でわかりやすい作品は少なくなり、読者の理解力を試され、自分で解釈するように求められる、曖昧な読後感を残す作品が増えていく[3]
絵本と現象ビアトリクス・ポターピーターラビットのおはなし』(1902)

現代では、最初から大人をメインターゲットとした、芸術性の高い絵本も制作されている。幼児や児童向けでも、大人が読むとその荒唐無稽さから極めて超現実的な印象を受ける絵本というのも存在するが、その一方では物語に託された深い洞察や示唆に大人が関心を示すケースというのも見られ、世代を超えて愛される絵本の中には、こういった良質な「作品」も見出される。

心の機微に対する深い哲学を持ち作品に反映させていたり、また子供の感覚で見慣れた事物にも新鮮に感じさせる視点が存在していることをあらわしているという作品も見られる。

この中では、子供から大人まで巻き込んでブームを巻き起こすケースもある。『100万回生きたねこ』のように深い感動を読者に与えた作品もあれば、『ウォーリーをさがせ!』のように遊びを提供するゲームブック的な性質で愛好者を増やした作品も見られる。

シリーズ化された作品では『ナインチェ・プラウス』(日本では「ミッフィー」ないし「うさこちゃん」という名前で知られるウサギ)や『アンパンマン』のように、様々なメディアに展開されているものもあり、単に絵本という枠から飛び出し世界中で愛されているキャラクターもみられる。逆に既存のキャラクターを絵本化するケースもあり、アニメなどでも子供向け作品の中に、絵本化され提供されている作品も見出される。
読み聞かせ

読み聞かせは、まだ文字が読めない子供に、親が絵本を読んで聞かせる場合と、保育園、幼稚園、小学校などで、保護者が絵本を読んで聞かせる場合と、図書館、書店で絵本を読んで聞かせる場合がある。いずれも子供の成長のためであるが、やり方、他の目的など少しずつ違う。
絵本の境界

写真を使ったり、写真を加工したりした書籍のほか、漫画を絵本風に仕立てることがある。出版側で「絵本」として販売する場合には、原画が手描きされた絵本との境界はつけにくい。

また漫画『MONSTER』に作中作として登場した絵本『なまえのないかいぶつ』が、単行本特典や別巻として刊行された例がある。
個人による絵本の発表

絵本には、文学に対する「文学フリマ」、同人誌(主にマンガを中心とする)に対する「コミックマーケット」のような、大きな展示会、即売会の場が存在しない。

絵本製作を行っている個人および団体は、発表の場として、広い意味でのアートイベントである「デザインフェスタ」、「創作(オリジナル)」のジャンルに限定した同人誌即売会である「コミティア」などに出展したり、文学フリマコミックマーケットに出展する場合もある。

また、インターネットの浸透に伴い、pixivやpictbox、パブーといったCGMサイトへの発表も行われるようになった。
絵本の種類

飛び出す絵本

かたぬき絵本

テレビ絵本

布製絵本

電子絵本

トイブック(英語版)

パズルブック(英語版) - 『ミッケ!』などのような物探し、クロスワード数独などのパズルが収めれられた本。

絵本の賞

コールデコット賞

ケイト・グリーナウェイ賞

国際アンデルセン賞

日本絵本賞

けんぶち絵本の里大賞

講談社出版文化賞絵本賞

講談社絵本新人賞

ボローニャ国際絵本原画展ボローニャ国際児童図書賞ボローニャ国際児童図書展

ニッサン童話と絵本のグランプリ

全国高校心の絵本選手権

脚注^ ニコラエヴァ、スコット 2011, pp. 16?20.
^ 「認定絵本士」大学で養成 子供のうちに読書習慣を/明石要一 国立青少年教育振興機構理事『日本経済新聞』朝刊2018年3月26日(教育面)
^ ニコラエヴァ、スコット 2011, pp. 369?373.

参考文献

マリア・ニコラエヴァ、キャロル・スコット 著、川端有子、南隆太 訳『絵本の力学』玉川大学出版部、2011年。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 9784472404344。 

関連項目

絵本作家

Category:絵本作家

Category:日本の絵本作家


絵本美術館

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読み聞かせ

イラストレーション挿絵

童画

児童書

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外部リンク

特定非営利活動法人 絵本・児童文学研究センター

全国高校心の絵本選手権

IBBY・国際児童図書評議会(国際アンデルセン賞主宰団体)

IBBY機関誌『Bookbird』日本語版










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