アメリカ合衆国やドイツなどでは「はがき」に一定の規格・様式を設けており郵便物の一つの区分になっているが、イギリス、フランス、イタリアなどでは「はがき」は通常の書状(または小型書状)と同じ扱いで別の区分にはなっていない[2]。 アメリカ合衆国ではアメリカ合衆国郵便公社(USPS)が郵便事業を行っており、はがきに区分される郵便物のサイズは15.2×10.8×0.04cmまでのものである[2]。なお、料金設定には政府規制機関による承認を要する[2]。 ドイツでは、はがきに区分される郵便物のサイズは23.5×12.5までのもので紙の坪量が150g/m2 - 500g/m2のものである[2]。なお、料金設定には政府規制機関による承認を要する[2]。 官製はがきは普通、無地であるが、罫線を印刷したものなども発行されていたことがある。また、郵政が発行した「絵はがき」も存在する。「絵はがき」は1870年ころドイツにおいて創案された。19世紀のドイツ諸国では、ある程度以上の枚数を注文した場合、予め絵柄を刷り込んだ官製はがきを作ることができた。これに対し、私製はがきは、無地のままでは、ただの規格サイズの紙片に過ぎず、商品価値が希薄なので、通常は見た目に美しい絵柄や写真等を印刷してある。このように、絵柄や写真等が印刷されているはがきを「絵はがき」「ポストカード」と呼ぶ。およそ明治20年代に日本に導入され、1904年(明治37年)ころ彩色木版による市販絵葉書が多数発行され、流行した。 絵はがきは、写真絵はがきと挿絵絵はがきに分かれ、目的に応じて、観光絵はがき、記念絵はがきなどにも分かれる。名画や肖像を絵柄にすることもあれば、挿絵画家が専門にイラストを描いて絵はがきの図柄を作成することもある[7]。 和文通話表で、「は」を送る際に「はがきのハ」という。
アメリカ合衆国
ドイツ
無地はがきと絵はがきハワイアンアロハヌイ絵葉書 c.1908
その他
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 「葉書」は借字とされる。(『新明解国語辞典第四版』 三省堂、1996年)
^ 日本郵便では「はがき」・「葉書」双方を使用しているが、約款等の正式表記は漢字の「葉書」を使用する[1]。
^ 現在の郵便書簡が終戦直後まで「封緘葉書」と呼ばれていたがそれとは別物。
出典^ “内国郵便約款
^ a b c d e f g h 総務省. “諸外国の郵便制度について
^ “郵便番号・バーコードマニュアル 機械処理可能な郵便物
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