生物学的指標は存在せず[78]、現在の診断は患者の心理症候に依存している[25]。精神科の病気の診断に最も重視される方法は、患者の体験を言葉で語ってもらうことによる問診である[79]が、同時に他の疾患との鑑別のため、各種の血液検査や生理検査が行われる。長時間に渡る問診と共に、エビデンスすなわち科学的な根拠を基とする判断の上で、精神科医は正確な統合失調症の症状を診断しなければならない。精神医学は数字で測れる指標は少ないが、主要な精神疾患については症状や経過の詳細がわかれば通常の診断能力を持つ精神科医にとって、正確に診断することは困難なものではなく、誤診も一般に思われているよりはるかに少ないとしている[80]。 ICD-10での診断基準[81]DSM-IV-TRでの診断基準[81]
診断基準