統合失調症を患った著名人は少なくなく、ドイツの物理学者、アルベルト・アインシュタインの二男エドゥアルト・アインシュタインや、イギリスの数学者・哲学者、バートランド・ラッセルの多くの家族・親類(叔父、叔母、息子、孫娘)、アイルランドの小説家・詩人、ジェイムズ・ジョイスの娘ルチアなども統合失調症を患ったため、病跡学の研究対象となっている[232][238]。 統合失調症は精神保健福祉法の対象となる精神障害者である[240]。統合失調症者で症状が安定し、就労可能な場合は障害者雇用促進法の対象となる[241]。統合失調症は日本の刑法における心神喪失者、心神耗弱者の要因である精神の障害に含まれる[242]。もっとも、日本の刑事裁判においてはうつ病という精神医学的診断(疾病診断)によって直ちに責任能力の有無が決められるものではなく、更に個々の事例における精神の障害の質や程度を判断し、その精神の障害と行為との関係についての考察に基づいて責任能力が判断されることになっている[243]。そのため、医学的に統合失調症と診断されたとしても、それによって直ちに刑責が軽減されるわけではない。
統合失調症が描かれている作品
アデルの恋の物語 - 『レ・ミゼラブル』などで知られるフランスの文豪、ヴィクトル・ユーゴーの二女アデルは統合失調症を患い、後に半生が映画化された。
ビューティフル・マインド - ノーベル経済学賞受賞の数学者、ジョン・ナッシュの半生を描く物語[239]。
『逃走論 ― スキゾ・キッズの冒険』(浅田彰)
法律