経世済民
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しかし国家レベルと個人・企業レベルのエコノミーを包括して「経済」とする用法が次第に普及することになり、現在に至っている[8]。また江戸時代以来の「貨殖興利」という用法も存続したため、本来の「経済」の語に含まれていた「民を済ふ」という規範的な意味は稀薄となった。

また、この新しい用法は本来の意味の「經濟」という語を生み出した中国()にも翻訳を通じて逆輸出され、以後東アジア文化圏全域で定着した。
脚注^ 『大漢和辞典』『字通』など。
^ 神田信夫「経済特科」『アジア歴史事典』平凡社
^ 島崎隆夫「日本経済思想の研究史」、前掲、116頁。
^ 徳盛誠 『海保青陵 江戸の自由を生きた儒者』 朝日新聞社、2013年、はじめに(iv)。
^ 島崎、同上。
^ 杉本つとむ、前掲、参照。
^ なお上野戦争時、福沢諭吉にあった慶應義塾で講義していたのもF・ウェイランド(F.Wayland)の著書"The Elements of Political Economy"(1837年)であった。
^ 以上、佐藤亨・重田園江、参照。

参考文献
辞典類

佐藤亨『現代に生きる幕末・明治初期漢語辞典』(
明治書院2007年)「経済家」「経済学」の項目

杉本つとむ『語源海』(東京書籍2005年)「経済」「経済学」の項目

『哲学・思想翻訳語辞典』(論創社2003年)「経済」の項目(重田園江:執筆)

『日本社会経済史用語事典』(朝倉書店1972年)「経済」の項目(山内邦夫:執筆)

論文

島崎隆夫「日本経済思想の研究史」慶應義塾大学経済学会『日本における経済学の百年』(上)
日本評論新社1959年

関連項目

経世致用の学経世論 - 前近代の東アジア・日本における「經世濟民」の論。

経世会

理財

経済思想史

官房学 - 前近代ドイツ独自の学問で現在でいう経済学・行政学・財政学など幅広い分野を包括していた。


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