紙芝居
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フランス・オランダ・ドイツ・スペイン・スイス・デンマーク等から2日間で延べ130名以上が参加した交流が行われた[20][21][22]。その後も海外での講座は続き、近年は中国・マレーシア・ペルー・メキシコ・チリ・コロンビア・ベルギーなどへも紙芝居は広がっている。紙芝居文化の会は、国内外への紙芝居普及活動を続け、国内570、海外304、世界54の国と地域に会員のいる団体となっている[23]

バ=ラン県立図書館(フランス語版)での紙芝居

ドイツで紹介された紙芝居

手作り平和紙芝居

平和への願いをこめた紙芝居は多く出版されているが、2006年(平成18年)に平和紙芝居『二度と』[注 4]はドイツ・ミュンヘン国際青少年図書館の企画展「ハロー・ディア・エネミー/平和と寛容の国際絵本展」に、世界23の国と地域の絵本80作品中唯一の紙芝居として選ばれ、世界を巡回、展示、実演された[24]

伊豆市妙蔵寺の住職である佐冶妙心は、手作りの紙芝居を使って平和の尊さを語り続けており、日本国内外で講演を続けている。2010年5月にニューヨークで開催された核拡散防止条約会議でも紙芝居を読んだ[25]
新しいメディア
電気紙芝居
テレビは登場当初「電気紙芝居」と揶揄されたが、音と動きに溢れた映像が小遣いをはたかなくても見られる「テレビ」は人々の耳目を集め、子供たちの紙芝居離れをさそった。
漫画・アニメ:
紙芝居の手法は漫画を通じて、日本のアニメに引き継がれている。
白土三平水木しげる小島剛夕も漫画を描く前は紙芝居の画を書いていた。
電脳紙芝居:
「紙」ではなくパソコン上の「静止画像」をもちいて筋書きを文字、または音声で伝える形式を「電脳紙芝居」と呼ぶことがある。「絵説き」には違いないが、従来の紙芝居とは異なり、演じ手と観客との直接交流は無い。
紙芝居の作り方

最初に筋を練り、構成を考える。

横に抜く動きを計算して絵を配置する

絵に変化をつける

遠目でもわかるように輪郭を墨ではっきり

色鉛筆では弱いので、絵の具で彩色する

擬音や動きの線は書き込まず、演じることで伝える

実際に演じて観客の反応を見て、必要なら構成や絵を練り直す

紙芝居に関わる人々・団体

稲庭桂子:「教育紙芝居の母」。民主紙芝居協会などで活動。

中川正文:現代紙芝居協会代表。

いわさきちひろ:水彩画による児童画を得意としているが、画家としてのデビューは紙芝居作家だった

水木しげる:妖怪研究家・漫画家になる前は紙芝居作家だった

まついのりこ:「紙芝居文化の会」初代代表。紙芝居をベトナムに紹介

紙芝居文化の会

財団法人文民教育協会 子どもの文化研究所・紙芝居研究会:「全国紙芝居まつり」

ひょうしぎ:右手和子(2011年死去)が顧問を務めていた。

紙芝居サミット

紙芝居文化推進協議会:神奈川県手づくり紙芝居コンクール運営。

関西紙芝居文化研究会:紙芝居情報誌「絵芝居」刊行。

人と本を紡ぐ会:箕面手づくり紙芝居コンクール運営

森下正雄(昭和の街頭紙芝居師)

鈴木勝丸(昭和の街頭紙芝居師・紙芝居原作者)

安野侑志(やっさん):京都国際マンガミュージアムにて実演中

京都大学紙芝居研究会(京大カミケン):初の大学紙芝居研究会

山川惣治絵物語作家 紙芝居の裏面に台本を書く方式を開発したとされる)

渋谷画劇団今村良樹がプロデュース(退任)、漫画家学会が運営する紙芝居グループ。きくち英一、OHANA(摩味)、倉嶋らむね(倉田雅世)、一龍斎貞寿広田さくら紙芝居師ヤムちゃんくぼてんきが所属。

NPO法人 紙芝居文化協会:1、芝居絵収集、修理、活用、保存。2、街頭紙芝居師、復活養成。3、オリジナル作品の製作及び日本の文化活力向上。設立代表者 杉浦貞

よしととひうた:歌って踊れる新感覚紙芝居

NPOにいはるこども文化塾(『民話と紙芝居の家』運営委託)

塩崎源一郎:紙芝居師。塩崎おとぎ紙芝居博物館(大阪市西成区にある私設博物館)の創始者。街頭紙芝居のすべてを保存・継承している。

ひろしま紙芝居村

童心社

教育画劇
Category:紙芝居師」も参照
注釈[脚注の使い方]^ インドネシアのバリ島やジャワ島には影絵芝居や紙人形芝居と呼ばれるものがあるが日本の紙芝居とは形式が異なる[1]
^ 『おおきく おおきく おおきくなあれ』脚本・絵 まついのりこ 童心社 1983.4 ISBN 978-4-494-07498-3
^ 『紙芝居・共感のよろこび』まついのりこ著 童心社 1998.9 ISBN 978-4-494-02235-9
^ 『二度と』脚本・絵 松井エイコ 写真・小川虎彦他 童心社 2005.6 ISBN 978-4-494-07863-9

出典^ a b c 石井隆之. “ ⇒「重なり志向」の日本文化” (PDF). 言語文化学会. 2022年3月23日閲覧。


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