納豆
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これを調理時に混ぜたり粉状にしてスープに溶かす[注釈 14][173][174]
各地の納豆系食品

ナイジェリア - ハウサ語でダワダワ(dawadawa)、ジュラ語でスンバラと呼ばれる発酵調味料は、パルキア(ハウサ語でカルワ。)の実から作る。パルキアの入手が難しくなってからは大豆が使われている[174]。豆を炒ってから煮てひき割りにし、灰を混ぜてヒョウタンに入れる。パルキアの実を使う場合は大豆よりも手間がかかる[175]。発酵した豆はペースト状にして乾燥させ、スープの調味料などに使う[176]。ダワダワから分離した微生物株を調べたところ、大小2種類のプラスミドのうち分子量の大きいプラスミドは納豆菌と相同性を示した[177]ヨルバ族はイル(英語版)、イボ族はオギリ(英語版)と呼ばれる発酵食品を作る[178]

セネガルギニア共和国 - ウォロフ語でネテトウ(netetou)と呼ばれる、スンバラと同様の発酵調味料をパルキアから作る。塩辛い豆や、干した豆、つぶして固めたもの、粉末などがある。調理では、スープや炊き込み飯などに使う。ギニア共和国やギニアビサウで作られたネテトウもセネガルに輸入されている[179]

ブルキナファソ - モシ族を中心にスンバラを食べ、モシ語でカールゴとも呼ぶ[180]。調理では、魚、鶏、米と混ぜて炊き込み飯にしたり、クスクスと混ぜたり、スープに入れる。スンバラを混ぜた米料理はモシ語でムコロゴ(米飯を意味するムイと、スンバラを意味するコロゴを合わせた単語)とも呼ばれる[181][182]。また、ビカラガと呼ばれるハイビスカス(ローゼル草)の種を使ったものは、調理のダシに使う[183][184]バオバブの実を使ったトゥイ・ビカラガは、2日間煮てから臼で搗いて蒸す[185]

アメリカ

日系アメリカ人移民の多いハワイ州カリフォルニア州には豆腐製造業者があり、納豆も製造販売されている。

臭い食べ物の代表例(食べ物の臭さの「順位付け」ではない)[186]

現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。

Au: アラバスター単位、におい成分の成分量の単位である。においの強弱は、におい成分毎にヒトの感覚閾値との相乗値で評価され、純粋な「においの単位」ではない。
主な納豆製造業者

末尾の数値は2013年時点の日本国内シェア順位[187]

タカノフーズ(おかめ納豆、茨城県小美玉市) - 1位

ミツカン(金のつぶ、くめ納豆、なっとういち、愛知県半田市) - 2位

あづま食品(朝めし太郎納豆、栃木県宇都宮市) - 3位

ヤマダフーズ(おはよう納豆、秋田県仙北郡美郷町) - 4位

マルキン食品(元気納豆、熊本県熊本市) - 5位

丸美屋(お城納豆、熊本県玉名郡和水町) - 6位

オーサト(雪誉、茨城県取手市) - 7位

太子食品工業(青森県三戸郡三戸町)

菊水食品(茨城県日立市)

天狗納豆(茨城県水戸市)

こいしや食品(平家納豆、栃木県宇都宮市)

保谷納豆(東京都西東京市)

奥野食品(東京納豆、三重県松阪市)

しか屋(鹿児島県鹿児島市)

納豆を題材とした作品

15世紀の
御伽草子『精進魚類物語』には、「畠山のさやまめ三代の末孫、大豆の御料の嫡子納豆太節糸重」というキャラクターが登場し、納豆の糸を引く場面もある。なまぐさ料理と精進料理擬人化されて合戦をする物語であり、納豆太節糸重は精進料理の大将となっている。『精進魚類物語』の作者は不明で、二条良基とする説もある[25]

落語の原型ともいわれる安楽庵策伝による江戸時代の咄本醒睡笑』(1623年)には、納豆を題材とした咄が収録されている[188]

呉陵軒可有が「川柳を集めた句集『誹風柳多留』(1765年)には、納豆を題材にした作品が多数収録されている[189]


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