紀元前10世紀
紀元前943年頃 - リビア人傭兵の子孫であるシェションク1世がエジプト第22王朝を開く。
都はタニスで、女神バスト信仰の中心であったブバスティスも繁栄した。
アメン大司祭職に息子のイウプト(英語版)をつけ、エジプトを統一。
紀元前940年 - 周の穆王が死去し、共王が即位。
穆王の時代に建国以来の周の歴代王の名称が書かれた「史墻盤(中国語版)」が作られる。
紀元前930年代
紀元前934年頃 - アッシリア王アッシュール・ダン2世の即位。「中アッシリア」から「新アッシリア」への移行期。
紀元前930年頃
ソロモン王の死後、統一イスラエル王国が北のイスラエル王国と南のユダ王国に分裂する。
スパルタが建国される。
紀元前920年代
紀元前928年頃 - 周の共王が密康公を滅ぼす。
紀元前925年頃 - エジプト王シェションク1世によるエルサレム神殿の略奪。
紀元前910年代
紀元前911年 - アッシリア王アダド・ニラリ2世の即位。この時期から「新アッシリア」と呼ばれる。
アダド・ニラリ2世の治世から紀元前7世紀半ばのアッシュルバニパルの治世までの完全なリンム表(一年任期で交代するリンム職の名前を記したリスト)が残されており、古代オリエント史において正確に編年を復元できる最初の年はアダド・ニラリ2世の治世第1年(紀元前911年)である。
弥生時代の始まりが紀元前10世紀である可能性がある。国立歴史民俗博物館の研究グループが、九州北部の遺跡から出土した弥生時代早期の土器に付着していた煮焦げなどの炭化物の放射性炭素年代測定の結果、通説より500年遡ることが裏付けられたと発表した。
伝説のできごと
紀元前10世紀 - 周の穆王が征西の際に神々が住むとされた崑崙山に立ち寄って西王母に会い、後に王に従って西王母が入朝した(『穆天子伝』)。
紀元前10世紀 - 周の穆王に仕えた侍童(菊慈童)が罪あって南陽郡の?県に流され、その地で菊の露を飲み不老不死の仙童となったという[† 1]。
紀元前10世紀 - エチオピアの女王マケダ(シバの女王)はソロモンの知恵の噂を聞き、その支配下のエルサレムを訪問。その滞在中に二人は結ばれ、帰国した女王は一人息子バイナ・レフケム(通称はメネリク1世)を生んだ。このソロモン王の血を引いた人物から始まるエチオピアの王朝がソロモン朝(英語版)である(『ケブラ・ナガスト(英語版)』)。
紀元前10世紀 - ソロモンがエルサレム神殿(ソロモン神殿)を築いた時、旧約聖書の記述では近隣のティルス(ツロ)王であるヒラムが木材や建築技術者を派遣し支援したという。しかしヒラム自らが建築家の棟梁であったという説があり、配下にあった建築家集団を「親方」「職人」「徒弟」からなる集団に分け、それぞれに秘密の合言葉や符牒を定めて仕事に当たらせたという。このことが起源となって成立したのが秘密結社で名高いフリーメイソンである(フリーメイソンのヒラム起原伝説)。
人物
ギリシア
エウリュステネス - アギス朝の初代スパルタ王(在位前930年頃)
アギス1世 - アギス朝のスパルタ王(在位前930年頃 - 前900年頃)
オリエント
ダヴィデ - 古代イスラエル王(在位前1000年頃 - 前962年頃)
ソロモン - 古代イスラエル王(在位前971年頃 - 前931年頃)
ビルキス(バルキス) - シバの女王(イエメン説)(ソロモン王と同世代)
マケダ(マーキダ) - シバの女王(エチオピア説)(ソロモン王と同世代)
ヒラム - ティルスの王(在位前980年頃 - 前947年頃)・ソロモンの協力者
レハブアム - ユダ王国の初代の王(在位前922年 - 前915年)・ソロモンの子
ヤロブアム1世 - イスラエル王国の初代の王(在位前922年 - 前901年)
プスセンネス1世 - エジプト第21王朝の王(在位前1039年頃 - 前991年頃)
プスセンネス2世 - エジプト第21王朝の王(在位前959年頃 - 前945年頃)
シェションク1世 - エジプト第22王朝の王(在位前945年頃 - 前922年頃)
ゾロアスター - イランの宗教家(前10世紀説から前6世紀説まである)
大陸(現在の中国)
康王(? - 前993年?) - 周王朝第3代王(在位前1002年? - 前993年?)
昭王(? - 前985年?) - 周王朝第4代王(在位前993年? - 前985年?)
穆王(? - 前940年?) - 周王朝第5代王(在位前985年? - 前940年?)
共王(? - 前903年?) - 周王朝第6代王(在位前940年? - 前903年?)
技術・社会
日本列島では、縄文時代の晩期には北九州・近畿にまで水田農耕が定着していったとされる。
脚注[脚注の使い方]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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