米
監督今井正
脚本八木保太郎
製作大川博
出演者望月優子
江原真二郎
木村功
中村雅子
『米』(こめ)は、1957年(昭和32年)3月4日公開の日本映画である。東映製作・配給。監督は今井正。カラー、スタンダード、118分。
封建的な因習の残る農村の人間たちの生活を、霞ヶ浦の美しい田園風景と共に描いた、今井正監督の初のカラー映画。第31回キネマ旬報ベスト・テン第1位。 本作は、内田吐夢監督の『土』の現代版を撮りたいとマキノ光雄が企画した[2]。脚本は『土』でも脚本を執筆した農家出身の八木保太郎が担当した。霞ヶ浦の出島で約半年間、俳優やスタッフが合宿して撮影した[2]。 潮健児は、ラストシーンの収録に、船の帆の貼り具合や船の位置、果ては雲の位置までを気にするあまり1週間かかったと、自伝で語っている。
スタッフ
監督:今井正
製作:大川博
企画:マキノ光雄、本田延三郎、吉野誠一
脚本・原作:八木保太郎
撮影:中尾駿一郎
音楽:芥川也寸志
美術:進藤誠吾
照明:元持秀雄
録音:岩田広一
編集:長沢嘉樹
助監督:鷹森立一
舞踊指導:花柳徳兵衛
キャスト
田村次男:江原真二郎
安田千代:中村雅子 ※ 望月優子の実妹
安田よね:望月優子
仙吉:木村功
田村よしの:中原ひとみ
定子:岡田敏子
田村栄吉:南原伸二
田村とめ子:藤里まゆみ
安田竹造:加藤嘉
問屋の親方:杉狂児
太田松之助:山形勲
はえ縄の作造:花沢徳衛
監視船の係員:須藤健
五郎:清村耕次
笹浸しの漁夫:織本順吉
田村うめ:原泉
警官:陶隆
村の農婦:戸田春子
若い漁師:岡部正純、潮健児
武:梅津栄
隣の女房:山本緑
農民:望月伸光
製作
受賞
第31回キネマ旬報ベスト・テン 第1位、監督賞
第12回毎日映画コンクール 日本映画大賞、監督賞、録音賞
第8回ブルーリボン賞 作品賞、監督賞、企画賞(マキノ光雄)、主演女優賞(望月優子)
第11回日本映画技術賞(岩田広一)[3]
脚注^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』、キネマ旬報社、2012年5月23日、p.128
^ a b 『今井正映画読本』、論創社、2012年、p.216
^ ⇒日本映画技術賞 受賞者一覧、日本映画テレビ技術協会、2015年7月5日閲覧
外部リンク
米 - allcinema
⇒米 - KINENOTE
表
話
編
歴
今井正監督作品
1930年代
沼津兵学校
われ等が教官
1940年代
多甚古村
女の街
閣下
結婚の生態
望楼の決死隊
怒りの海
愛の誓ひ
民衆の敵
人生とんぼ返り
地下街二十四時間
青い山脈
続・青い山脈
女の顔
1950年代
また逢う日まで
どっこい生きてる
山びこ学校
ひめゆりの塔
にごりえ
愛すればこそ 第二話 とびこんだ花嫁
ここに泉あり
由紀子
真昼の暗黒
米
純愛物語
夜の鼓
キクとイサム
1960年代
白い崖
あれが港の灯だ
喜劇 にっぽんのお婆あちゃん
武士道残酷物語
越後つついし親不知
仇討
砂糖菓子が壊れるとき
不信のとき
橋のない川 第一部
1970年代
橋のない川 第二部
婉という女
あゝ声なき友
海軍特別年少兵
小林多喜二
妖婆
あにいもうと
子育てごっこ
1980年代
ゆき
ひめゆりの塔
1990年代
戦争と青春