算道
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^ 細井浩志「奈良時代における暦算教育制度」『日本歴史』677号、2004年10月
^ a b 大隅、2010年
^ 明法道(当初は明法科)は神亀5年(728年)に文章科(後の紀伝道)とともに発足した新興の学科である。
^ 五位の位階を持つ太政官の大史・少史。
^ 近江国栗太郡の出身で同氏最初の算博士とされる阿保今雄は、後に阿保朝臣の姓を授かった(『日本三代実録』貞観17年12月27日(876年1月27日)が、嫡流の阿保氏系は早く断絶して、事情により旧姓に復したとされる今雄の子・小槻当平(延長7年(929年)没、『宇治拾遺物語』122話にも登場する)の末裔が算博士を世襲した。
^ この三善氏は算道にも通じた文章博士三善清行の子孫とされるが、系譜上清行の曾孫とされる三善氏最初の算博士三善茂明は、貞元2年5月10日(977年5月30日)に錦宿禰から三善朝臣に改姓したと伝わる(『類聚符宣抄』)ため、本当に清行と茂明に血縁関係があるのかには疑問が存在する。
^ 南北朝期の北畠親房の著書『職原鈔』によれば、小槻氏は租税会計の計算、三善氏は学問的な算道を伝えたとされる。
^ 越中射水郡出身で三善氏の養子として算博士を継いだ三善為康は博識で伝えられたが、それは算道ではなくて紀伝道の分野であり、『朝野群載』・『掌中歴』・『拾遺往生伝』などの歴史・文芸書は多く現存するにもかかわらず、唯一の数学書の著作である『三元九紫書』が散逸してしまったという事実は、算道に対する当時の関心の低さを物語っている。
参考文献
桃裕行『上代学制の研究〔修訂版〕 桃裕行著作集 1』思文閣出版、1994年 ISBN 4-7842-0841-0
伊達宗行『「数」の日本史 われわれは数とどう付き合ってきたか』日本経済新聞社、2002年 ISBN 4-532-16419-2
李迪 著/大竹茂雄・陸人瑞 訳『中国の数学通史』森北出版、2002年 ISBN 4-627-01941-6
銭宝 編/川原秀城 訳『中国数学史』みすず書房、1990年 ISBN 4-622-04083-2
高橋秀樹「算道」(『平安時代史事典』角川書店、1994年 ISBN 4-040-31700-9)
久木幸男「算道」(『国史大辞典 6』吉川弘文館、1985年 ISBN 4-642-00506-4)
今江廣道「算道」(『日本史大事典 3』平凡社、1993年 ISBN 4-582-13103-4)
古藤真平「算道」(『歴史学事典 11宗教と学問』弘文堂、2004年 ISBN 4-335-21041-8)
大隅亜希子「算師と八世紀の官人社会」(笠原永遠男 編『日本古代の王権と社会』塙書房、2010年、ISBN 978-4-8273-1237-9 P267-280)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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