筑波大学附属中学校・高等学校
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院戦(対学習院総合定期戦)

学習院高等科学習院女子高等科との間で毎年6月に行われるスポーツの定期戦である。

1896年(明治29年)、旧制学習院中等科(現:学習院高等科)との間で、柔道部と野球部の対抗戦が始まり[2]、その後、1904年から1940年の間に端艇部、陸上競技部、射撃部、水泳部が順次参加。1944年に戦況悪化のため中止後、1947年に再開。1948年に剣道、庭球、卓球が参加して、1951年に男子の定期戦総合化(この回を第1回としている)、1952年に女子の定期戦開始(排球、籠球、庭球、卓球)、1956年にすべての種目において男女合同化し、1966年(昭和41年)、全員参加のスポーツ大会となった。当時の種目は、男子が野球、柔道、籠球、排球、蹴球、卓球、硬式庭球、陸上、水泳、馬術、女子は籠球、排球、卓球、硬式庭球であった[3]

現在は正式種目として、男女陸上、男女籠球、男女水泳、男女硬式庭球、男女排球、野球、蹴球、男女剣道、柔道、女子バドミントン、卓球、馬術、ボートがあり、その他に一般種目として年度によって、フットサル、ドッジボール、大縄や他競技のエキシビションマッチが行われることもある。

この6月のスポーツの定期戦は、筑波大学附属高校では「院戦」、学習院では「附属戦」の名で親しまれている[4](ただしボート競技は毎年4月に行われる[5]。)。
開成レース・湘南戦

開成高校とのボート部の定期戦である。1920年(大正9年)[2]、東京開成中学校(現:開成中・高)とボートレース(通称「開成レース」)が始まり、現在も毎年4月に戸田漕艇場で行われる、日本で最も歴史を持つ[6]学校間定期戦である(2021年現在、46勝46敗[7])。

伝統的な対校戦としては、1947年(昭和22年)から始まった対神奈川県立湘南高等学校サッカー部定期戦(通称「湘南戦」)もある[8][9]
文化祭その他

また、毎年9月には文化祭、「桐陰祭」が2日間に渡り開催される。

中華人民共和国の北京師範大学第二附属中学やシンガポールのホワチョン(華中)高校との短期交換留学も毎年行われている。
校章・校歌
校章

1888年(明治21年)11月五三の桐校章が制定された。その桐章は、明治天皇の行幸の際、皇室の御紋章である五七の桐章を校章に用いるようご沙汰を頂いたことによる。しかし五七の桐では不敬にわたることがあってはとの理由で五三の桐となった[10]
校歌

1902年(明治35年)、卒業生の穂積重遠(10回1901年卒)による提唱で、山根磐と宮島秀夫(共に12回1903年卒)が作詞し、鈴木米次郎(本校の旧教官)が作曲した「桐陰会会歌」が、校歌に当たるものとして制定され、現在に至るまで「桐陰会歌」の名で歌い継がれている[11]
部活動
中学校

部活動:男子水泳部 - 女子水泳部 - 蹴球部 - 男子硬式庭球部 - 女子硬式庭球部 - 排球部 - 野球部 - 陸上競技部 - 男子籠球部 - 女子籠球部 - ダンス部 - 剣道部 - バドミントン部 - 卓球部

研究会:音楽研究会 - 化学研究会 - 電子電脳技術研究会 - 美術研究会 - イラスト研究会 - 天文研究会 - 鉄道研究会 - 演劇研究会 - アジアの子供の会 - 家庭科研究会 - 文芸研究会

高等学校

運動部:野球 - 陸上競技 - サッカー - フットサル - 女子サッカー - バドミントン - バレーボール - 水泳 - 硬式テニス - バスケットボール - 柔道 - 剣道 - 弓道 - ダンス - ボート - ハンドボール - 馬術 - 卓球

文化部:オーケストラ - 美術 - 英字新聞 - 化学 - クイズ研究 - 写真映画 - アカペラ - かるた - JAZZ研究

同好会:TCA(コンピュータ) - 演劇 - 文芸愛好会 - 軽音楽 - 数学 - 将棋 - ジャグリング - 書道 - ソフトテニス

野球部


野球部は、校名が東京高等師範学校附属中学校であった
終戦直後の1946年(昭和21年)、全国中等学校野球予選都大会を勝ち抜き、第28回全国中等学校野球大会(現:全国高等学校野球選手権大会 - 夏の甲子園)に、それまで私学が独占していた[12]東京代表の座を国・公立として初めて制し、ベスト4まで勝ち進んだ(さらに同年の国体でも準優勝している)。準決勝で浪華商業に敗れた際、佐々木迪夫監督が「さあ、5年生(最上級生)はいいから、他は自分のポジションへ行って土を取ってこい。来年、またここへ返しに来よう」と言い[13]、選手らが各ポジションの土を手ぬぐいに包んで持ち帰ったことが、この大会で敗れた高校が甲子園の土を持って帰ることルーツの一説となっている。

卒業生
著名な出身者「筑波大学附属中学校・高等学校の人物一覧」を参照
同窓会

卒業生の集まりとして、旧制中学時代の1890年(明治23年)に設立された校友会「桐陰会」に名前の由来を持つ「 ⇒桐陰同窓会」があり、毎年6月頃に東京丸の内銀行会館において総会が行われる。2017年は銀行会館が改装工事中のため、東京神田の学士会館で行われた。

2005年11月7日号の『AERA』の特集記事「大学より高校力」において、全国の高校同窓会の中でも、戦後の人材の輩出力において、日本有数と紹介されている。また、月刊『文藝春秋』2005年5月号のビジネス臨時増刊号において、同誌の同級生交歓コーナーの登場人物の出身校別ランキングで、筑波大学附属駒場高校と併せ1位になった。
施設空撮による中学校・高等学校施設の全景

施設は主に高校校舎・中学校舎、体育館運動場コート面プール武道館、桐陰会館などからなる。

中学校舎は、中庭と育鳳館を囲むL字型の3階建てとなっている。

高校校舎は、噴水のある中庭を持ったコの字型の3階建てとなっている。また、2003年度に情報実習室完成・空調設備設置。2005年度に校舎のバリアフリー化として多機能付トイレやスロープ、エレベーターを設置した。

敷地内(体育館前)に標高27.47mの三等三角点を持つ。

最寄駅

東京メトロ有楽町線護国寺駅徒歩8分

東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅徒歩10分

関連校

東京高等師範学校

東京教育大学

筑波大学

筑波大学附属小学校

筑波大学附属駒場中学校・高等学校

筑波大学附属坂戸高等学校

筑波大学附属視覚特別支援学校


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