第84回アカデミー賞
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2011年6月14日、アカデミー会長のトム・シェラクにより、以下の部門での規則が変更になったと発表された[16]

作品賞: 最終的な候補作品は5本ないし10本である。これまでと同様に選好投票が行われるが、今回からは最低でも全体の5%から1位指名を受ける必要がある。アカデミーのエグゼクティブ・ディレクターのブルース・デイヴィスは、「作品賞へのノミネートは『たぐいまれな功績』を示すものでなければならない。作品賞に値する作品が8作しかなかった年に無理に四捨五入する必要はない」と説明した。


長編アニメ映画賞: これまでは毎年設置の可否が検討されていたが、今後は対象作品が8本を下回った場合をのぞいて自動継続となることが決定した[17]


長編ドキュメンタリー映画賞: 本部門の資格期間が変更された。それまでは前年の9月1日から翌年の8月31日の間に上映されていた作品が対象であったが、今回より同一年の1月1日から12月31日の間に変更された。なお、第84回アカデミー賞では2010年9月1日から2011年12月31日の間に公開されたドキュメンタリー映画が対象となる。


視覚効果賞: 本部門ではこれまで、公式なノミネート発表の数週間前に選考対象作品7本が先行発表されていた。第83回より本部門の候補枠が3本から5本に増えたことに伴い、先行発表作も10本となった。

投票傾向

今回ノミネート以前に1億ドル以上を売り上げた作品賞ノミネート作は1本のみであった(前年は3本あった)[18]。ノミネートが発表された2012年1月24日時点で最も興行収入が高かったのは『ヘルプ ?心がつなぐストーリー?』で1億5960万ドル、次いで『マネーボール』の7550万ドル、以下、『戦火の馬』(7230万ドル)、『ミッドナイト・イン・パリ』(5640万ドル)、『ヒューゴの不思議な発明』(5590万ドル)、『ファミリー・ツリー』(5130万ドル)、『ツリー・オブ・ライフ』(1330万ドル)、『アーティスト』(1330万ドル)、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(1070万ドル)であった[19]
記録

助演男優賞を受賞した
クリストファー・プラマーは当時82歳であったが、これは演技部門の受賞者としては史上最高齢となる。それまでは『ドライビング Miss デイジー』により当時80歳で主演女優賞を受賞したジェシカ・タンディが最高齢であった[20]


メリル・ストリープは今回で17回目の演技賞ノミネートとなり、自身が保持していた記録を更新した[21][22][23]。また今回ストリープは第55回アカデミー賞の『ソフィーの選択』以来28年10カ月15日ぶりに受賞を果たした。これによりストリープはウォルター・ブレナンイングリッド・バーグマンジャック・ニコルソンに並んで演技賞を3回受賞した俳優となり、4回受賞したキャサリン・ヘプバーンに次いで2位となった。


別離』は外国語映画賞を受賞したが、これはイラン映画としては初のことである[24]


ドキュメンタリー映画『Saving Face』のシャーミーン・オベイド=チノイは初めてアカデミー賞を受賞したパキスタン人となった[25]

脚注^ Oscar Insider (2012年2月13日). ⇒“OscarsR Pre-Show Team Comes Together!”. AMPAS. ⇒http://oscar.go.com/blogs/oscar-news/oscars-pre-show-team 2012年2月27日閲覧。 
^ a b “ ⇒Brian Grazer replacing Brett Ratner as new Oscar producer”. Inside Movies. Entertainment Weekly (2011年11月9日). 2011年11月9日閲覧。
^http://www.oscars.org/press/pressreleases/2011/20110906.html


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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