今回ノミネート以前に1億ドル以上を売り上げた作品賞ノミネート作は1本のみであった(前年は3本あった)[18]。ノミネートが発表された2012年1月24日時点で最も興行収入が高かったのは『ヘルプ ?心がつなぐストーリー?』で1億5960万ドル、次いで『マネーボール』の7550万ドル、以下、『戦火の馬』(7230万ドル)、『ミッドナイト・イン・パリ』(5640万ドル)、『ヒューゴの不思議な発明』(5590万ドル)、『ファミリー・ツリー』(5130万ドル)、『ツリー・オブ・ライフ』(1330万ドル)、『アーティスト』(1330万ドル)、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(1070万ドル)であった[19]。
記録
助演男優賞を受賞したクリストファー・プラマーは当時82歳であったが、これは演技部門の受賞者としては史上最高齢となる。それまでは『ドライビング Miss デイジー』により当時80歳で主演女優賞を受賞したジェシカ・タンディが最高齢であった[20]。
メリル・ストリープは今回で17回目の演技賞ノミネートとなり、自身が保持していた記録を更新した[21][22][23]。また今回ストリープは第55回アカデミー賞の『ソフィーの選択』以来28年10カ月15日ぶりに受賞を果たした。これによりストリープはウォルター・ブレナン、イングリッド・バーグマン、ジャック・ニコルソンに並んで演技賞を3回受賞した俳優となり、4回受賞したキャサリン・ヘプバーンに次いで2位となった。
『別離』は外国語映画賞を受賞したが、これはイラン映画としては初のことである[24]。
ドキュメンタリー映画『Saving Face』のシャーミーン・オベイド=チノイは初めてアカデミー賞を受賞したパキスタン人となった[25]。
脚注^ Oscar Insider (2012年2月13日). ⇒“OscarsR Pre-Show Team Comes Together!”. AMPAS. ⇒http://oscar.go.com/blogs/oscar-news/oscars-pre-show-team 2012年2月27日閲覧。
^ a b “ ⇒Brian Grazer replacing Brett Ratner as new Oscar producer”. Inside Movies. Entertainment Weekly (2011年11月9日). 2011年11月9日閲覧。
^ ⇒http://www.oscars.org/press/pressreleases/2011/20110906.html