第77回アカデミー賞
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ゴードン・E・ソーヤー賞: 宮城島卓夫(英語版)[1]

概要

2005年のアカデミー賞では、作品賞部門において、ノミネートの時点で興行収入トップ10入りした作品が一つもなかった。2004年の興行収益によると、最多ノミネートであった『アビエーター』は22位、『ミリオンダラー・ベイビー』は24位止まりであった。[1]

当初、マーティン・スコセッシの『アビエイター』が作品賞の最有力候補とみなされていたが、クリント・イーストウッドの『ミリオンダラー・ベイビー』が追い上げ、結局作品賞のみならず監督賞、主演女優賞、助演男優賞の主要部門4つを受賞する結果となった。『アビエイター』も5部門でオスカーを受賞したが、撮影賞や編集賞の受賞にとどまり、主要部門はいずれも逃した。

演技部門では、すでにインデペンデント・スピリット賞などを受賞していた『サイドウェイ』のポール・ジアマッティが主演男優賞部門のノミネートから落ちてしまったことが話題になった。

ドキュメンタリー部門において、高い評価を受けた政治的なテーマを扱った作品がノミネートされなかったとの批判もあったが、多くの作品は単に選定基準を満たさなかったとためにノミネートされなかった。例えばカナダのドキュメンタリー "The Corporation" や、アルジャジーラアメリカ中央軍の関係を描いた "Control Room" などは劇場公開後9ヶ月以内にテレビ放映されたため、ノミネートされなかった。

また、映画界に貢献した人物に与えられるゴードン・E・ソーヤー賞が、パナビジョン・カメラを開発した日本人技術者宮城島卓夫に授与された[1]

なお、受賞者全員にはイタリア・デルタ社のドルチェビータ・ミディアム・バーメイルモデルの万年筆とボールペンのセットが贈られた。
式典
司会

年々視聴率が落ちているアカデミー賞授賞式のため、司会には過激な発言で知られている若手スタンダップ・コメディアンのクリス・ロックを起用。ロックは授賞式以前からアカデミー賞を批判するような発言をしていたため、一部からは起用を危惧する声もあった。しかし、ジュード・ロウトビー・マグワイアジョージ・W・ブッシュ等をネタにしたものの、放送禁止用語は使わず、比較的無難なものであったと言える。
プレゼンター

ドリュー・バリモア

アネット・ベニング

ハリー・ベリー

ブラッド・バート

ケイト・ブランシェット

オーランド・ブルーム

ピアース・ブロスナン

ショーン・コムズ

ペネロペ・クルス

レオナルド・ディカプリオ

キルスティン・ダンスト

ジョシュ・グローバン

ジェイク・ギレンホール

サルマ・ハエック


ダスティン・ホフマン

ジェレミー・アイアンズ

サミュエル・L・ジャクソン

スカーレット・ヨハンソン[1]

ビヨンセ・ノウルズ

ローラ・リニー

ヨーヨー・マ

マイク・マイヤーズ

アル・パチーノ

グウィネス・パルトロー

ショーン・ペン

ナタリー・ポートマン

プリンス

ティム・ロビンス


ジュリア・ロバーツ

エミー・ロッサム

アダム・サンドラー

マーティン・スコセッシ

バーバラ・ストライサンド

シャーリーズ・セロン

ジョン・トラボルタ

ロビン・ウィリアムズ

ケイト・ウィンスレット

レネー・ゼルウィガー

チャン・ツィイー(アルファベット順)

In Memorial

前年に亡くなった映画人を偲ぶIn Memorialでは、アネット・ベニングがプレゼンターを務め、ヨーヨー・マがソロで演奏を行った。俳優のロナルド・レーガンピーター・ユスティノフフェイ・レイキャリー・スノッドグレスジャネット・リークリストファー・リーヴハワード・キールジェリー・オーバックマーセデス・マッケンブリッジポール・ウィンフィールドヴァージニア・メイヨロドニー・デンジャーフィールド、トニー・ランドール、マーロン・ブランド、映画監督のラス・メイヤーフィリップ・ド・ブロカ、作曲家のエルマー・バーンスタインジェリー・ゴールドスミスらの功績が称えられた。
候補と受賞の一覧

太字は受賞である。また、以下での人名表記は
作品の日本語公式情報およびAMPAS公式サイトの日本版とWOWOWによる授賞式放送での表記に準ずる。

見当たらない場合はデータベースサイトなどを参考。

それでもない場合は英語表記のままとする。

作品賞

アビエイター - マイケル・マングレアム・キング

ミリオンダラー・ベイビー - クリント・イーストウッド、アルバート・S・ルディ、トム・ローゼンバーグ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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