授賞結果は2004年2月29日開催の授賞式で発表された。『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』は『ベン・ハー』と『タイタニック』と並ぶ史上最多の11部門で受賞を果たした[8]。またノミネートされた部門全てで勝利したが、これは『恋の手ほどき』と『ラストエンペラー』の9部門を超える史上最多記録であった[9]。さらに演技部門で1つもノミネートされずに作品賞を獲得した10例目となった[10]。ソフィア・コッポラはアメリカ人女性としては初めて、女性としても史上3人目の監督賞候補者となった[11]。また彼女は脚本賞を獲得したが、父のフランシス・フォード・コッポラと祖父のカーマインも受賞経験者であり、3世代にわたってオスカー受賞者を達成した2例目となった[12]。主演女優賞にノミネートされたケイシャ・キャッスル=ヒューズは当時13歳であったが、これは2013年にクヮヴェンジャネ・ウォレス(9歳)に更新されるまでは同部門史上最年少記録であった[13]。『ミスティック・リバー』のショーン・ペンとティム・ロビンスはそれぞれ主演男優賞と助演男優賞を獲得し、男優の両部門を制した史上4例目となった[14]。
結果ピーター・ジャクソンは監督賞・脚色賞・作品賞を獲得した。ショーン・ペンは主演男優賞を獲得した。シャーリーズ・セロンは主演女優賞を獲得した。ティム・ロビンスは助演男優賞を獲得した。レネー・ゼルウィガーは助演女優賞を獲得した。ソフィア・コッポラは脚本賞を獲得した。ドゥニ・アルカンは外国語映画賞を獲得した。アダム・エリオット(英語版)は短編アニメ映画賞を獲得した。ハワード・ショアは作曲賞・歌曲賞を獲得した。アニー・レノックスは歌曲賞を獲得した。リチャード・テイラーはメイクアップ賞・衣裳デザイン賞を獲得した。
受賞者は各項目最上段に太字でダブルダガー () 付きのものである[15]。
作品賞
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』 - バリー・M・オズボーン、ピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ
『ロスト・イン・トランスレーション』 - ロス・カッツ(英語版)、ソフィア・コッポラ
『マスター・アンド・コマンダー』 - サミュエル・ゴールドウィン・Jr、ピーター・ウィアー、ダンカン・ヘンダーソン
『ミスティック・リバー』 - ロバート・ロレンツ、ジュディ・G・ホイト、クリント・イーストウッド