第51回NHK紅白歌合戦
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第1部ではコーナーとして劇団四季のミュージカル『ライオンキング』から「サークル・オブ・ライフ」が披露された。

第1部のラストにおいて、紅白出演時の坂本九の映像のもと、出場歌手で「上を向いて歩こう」を大合唱した。

第2部のスタートは審査員席に来た中居正広(白組司会の歴任者で読売ジャイアンツファン)が、長嶋とトークするところから始まった。

hitomiは「LOVE 2000」を歌唱。同曲は高橋がシドニーオリンピック女子フルマラソンのスタート直前に聞いていたことで話題に。そのシーンの映像が曲紹介の時に放映された。

松田聖子の曲目について、当時聖子と交際が囁かれていた原田真二の作詞・作曲による最新曲「The Sound of Fire」も候補に挙がり、バックバンドの原田との「紅白ツーショット」も期待されたが、結果的にお茶の間への浸透度の高い「あなたに逢いたくて?Missing You?」に決まった[9]

安室奈美恵はこの年行われた九州・沖縄サミットのテーマソング「NEVER END」を歌唱。同曲の作詞・作曲・編曲担当で、当時安室のプロデューサーだった小室哲哉がピアノ演奏を行った。小室は曲前に久保、安室とトークを行った際、翌日に沖縄でライブを開催する事に触れ、沖縄県民に放送を通じて改めて挨拶していた。

SMAPは自身の出番で「らいおんハート」を歌唱した。また5人でプレゼンターを務めたコーナーの最後に「夜空ノムコウ」のサビも披露した。当初、香取慎吾がこの年放送していたフジテレビ系列『サタ☆スマ』で演じたキャラクター「慎吾ママ」として出演するコーナーを設けることが予想されていたが[9]、5人によるコーナーの設置により見送られた[10]

翌元日にBS2で放送の歌舞伎の特別番組の番組宣伝を兼ねて、前回の白組司会・中村勘九郎がゲスト出演した。

初出場の氷川きよしの応援に、氷川の芸名の名付け親であり氷川のメディアデビューとなった『神出鬼没!タケシムケン』(テレビ朝日)の出演者であるビートたけし志村けんが登場し、歌唱前にコントを行った。

この年下期の連続テレビ小説『オードリー』にちなみ長嶋一茂がゲスト出演。父・茂雄の見守る前で演技を披露した。

この年デビュー30周年を迎えた天童よしみが自身の出世曲「道頓堀人情」で初の紅組トリを務めた。天童は初紅組トリ担当が決まった直後、やしきたかじんに電話で「ここまでくるとは思わなかった」と祝福を受けたと話している(たかじんも天童の紅組トリ担当を喜んだという)[11]

白組トリおよび大トリは30年連続出場を達成した五木ひろしが担当し、「山河」を歌唱。五木は美空ひばり以来2人目、白組歌手では史上初の10回目のトリ担当となった。

紅組トリの候補には天童以外に石川さゆり[12] や安室[13] が挙がっていたとされる。五木の白組トリ起用は曲順発表前に『スポーツニッポン』(2000年12月14日付)でリークされていた。

優勝は紅組。なお、審査員を務めた長嶋は「僕も男なので」と白組にボールを入れたという(本人談)。

前年のケース同様、後座番組『ゆく年くる年』内で紅白出演者および観客によるカウントダウンの模様を中継することも示唆された[14] が、実施されることはなかった。

小林幸子は「豪華な衣装で登場するのは最後」との発言をしていた[15] が、翌年以降も豪華衣装を続ける(詳細は「第52回NHK紅白歌合戦」の項を参照)。

ビデオリサーチ・関東地区調べでの視聴率は48.4%で、第40回1989年)以来11年ぶりに50%を割る。瞬間最高視聴率(ビデオリサーチ調べ)は関東地区では紅組優勝が決まった瞬間に記録された52.4%で、歌手別では小柳ゆき、小林幸子、SMAP登場時の51.8%が同率で首位だった。関西地区ではピンク・レディー登場時とショーコーナーでSMAPとASIMOが登場した場面で記録された60.5%が同率一位となった[16]

10月時点において、『ZAKZAK』は「審査員の候補には高橋尚子、日本シリーズで優勝した場合のダイエー王貞治監督らの名前が挙がっている」と報じていた。

海老沢による「NHK色を強めたい」との強い意向により翌年の第52回 - 第55回2004年)まで司会陣が同局アナウンサーで固められることとなり、今回白組司会を務めた元彌を最後にNHKアナウンサー以外の司会起用は第56回2005年)まで途絶えることとなった。また久保(翌年産休入りし第52回では司会候補から外れる)、宮本(翌年も司会発表前に総合司会起用が決定との報道がされていた。以後司会は担当していないが、第53回2002年)で白組司会の候補に挙がったとされる)の連続司会は今回が最後となった一方、今回審査員リポートを務めた有働、ラジオ中継を務めた阿部渉が揃って第52回では司会(両組司会)に起用された(総合司会は宮本の後輩である三宅民夫に交代)。

司会者

紅組司会:
久保純子東京アナウンス室

白組司会:和泉元彌(翌年の大河ドラマ北条時宗』の主人公・北条時宗役)

総合司会:宮本隆治(東京アナウンス室)

審査員リポーター:有働由美子(東京アナウンス室)

ラジオ中継:阿部渉(東京アナウンス室)

メイン演奏

三原綱木とザ・ニューブリード
東京放送管弦楽団(指揮 三原綱木

審査員

田村亮子柔道選手):2000年シドニーオリンピック柔道女子48kg級金メダル。

長嶋茂雄東京読売巨人軍監督):この年、巨人軍を日本一に導く。

高橋尚子陸上選手):2000年シドニーオリンピック陸上女子マラソン金メダル。

渡辺謙俳優):『北条時宗』の主人公の父・北条時頼役。

池内淳子女優):前年『月の光』『三婆』で菊田一夫演劇賞大賞を受賞。

佐々木主浩シアトル・マリナーズ投手):この年MLB新人記録の37セーブを挙げ、ア・リーグ新人王に輝く。

岡本綾(女優):この年下期の連続テレビ小説オードリー』のヒロイン・佐々木美月役。
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