第30回東京国際映画祭
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第29回に新設された「ユース」部門は、前回の「少年・少女が主人公の映画で世代を問わない作品を集めた」[18]部門から、第30回は「若い映画ファン・映像作家の創出を目的に設立された」[19]部門に変わった。

第30回のコンペティション部門の最高賞の名称は、第29回2016年)に続き「東京グランプリ」(第2回1987年)から第17回2004年)までと第27回2014年)も最高賞は「東京グランプリ」)。

この第30回からコンペティション部門賞に「最優秀脚本賞 Presented by WOWOW」が創設された[20]。その代わり第27回2014年)から第29回2016年)まであって「WOWOW賞」(WOWOW加入者から選ばれた審査員がコンペティション部門上映作から選ぶ作品賞)は廃止された。

この第30回から「東京ジェムストーン賞」が創設された[21][22]。これは、宝石のような輝きを放った若手俳優に贈られる賞である[21]

第28回2015年)に新設された「“ARIGAT?(ありがとう)”賞」は、第30回では設けられなかった。

オープニング作品は『鋼の錬金術師』、クロージング作品は『不都合な真実2 放置された地球』。また、第30回記念のオープニングスペシャル作品として『空海-KU-KAI-』の特別フッテージが上映された。オープニング作品に日本映画(合作映画は除く)が選ばれるのは第20回2007年)以来10年ぶり。クロージング作品に外国映画が選ばれるのは第25回2012年)以来5年ぶり。

この第30回では東京国際映画祭としては初めてクラウドファンディングによる出資者の募集も行われた[23][24]。これはサイバーエージェントグループのクラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」を利用したもの。金額としては5,400円、10,800円(300名限定)、32,400円(このコースは先着100名のみ27,000円)、54,000円(50名限定)、108,000円(20名限定)、216,000円(10名限定)、540,000円(5名限定)の7つのコースが用意され、集める目標金額は1,000,000円とされた[24]。実際には43人が資金を出し、1,431,000円を集めた[24]。集めたお金は映画祭内で行われるハロウィン・イベント、無料参加イベント、食のイベントなどの費用と映画祭のセキュリティ強化の費用に使われた[24]

この第30回では、オープニング作品『鋼の錬金術師』、特別招待作品『泥棒役者』、ワールド・フォーカス部門『イスマエルの亡霊たち』の3作品のみ、チケットの一般販売はなく、応募した人の中から抽選で当選した人のみに販売する試みを初めて行うことが発表された[25]

チケット価格は、オープニング作品・クロージング作品が前回の一般2,000円/学生1,500円から一般2,500円/学生2,000円に値上がった[26][27]。コンペティション部門・アジアの未来部門・日本映画スプラッシュ部門・CROSSCUT ASIAは前回の一般1,300円から一般1,500円に値上がった[26][27]。ユース部門・みなと上映会・監督協会新人賞上映・PFFアワード2017グランプリ受賞作品上映・SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017受賞作品上映は、前回の一般1,000円/学生500円から一般1,300円/学生1,000円に値上がった[26][27]

第24回から行われている「学生の当日料金=500円」は、第30回でも殆どの部門にて行われた(例外は、オープニング作品とクロージング作品とオールナイトイベント(ミッドナイト・フィルム・フェス!など)のみで、これらの学生料金は当日も前売りも同じ値段となっている)。

第30回東京国際映画祭アンバサダーには橋本環奈が就いた[28]

コンペティション部門のプログラミング・ディレクターは矢田部吉彦。アジアの未来部門は石坂健治。
上映作品

ワールド・プレミアは世界初上映、インターナショナル・プレミアは製作国以外で初上映、アジアン・プレミアはアジアにて初上映となったことを意味する。

原則として英語字幕日本語字幕付き(ただし、英語の台詞には日本語字幕のみ、日本語の台詞には英語字幕のみ)での上映だが、一部の作品では英語字幕無しでの上映となる[29]


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