第28回東京国際映画祭
[Wikipedia|▼Menu]
自主企画として行われる部門[12]は、コンペティション、アジアの未来、日本映画スプラッシュ、特別招待作品、パノラマ、ワールド・フォーカス、国際交流基金アジアセンターpresents「CROSSCUT ASIA #02 熱風!フィリピン」、ブリランテ・メンドーサの世界、Japan Now、日本映画クラシックス、第28回東京国際映画祭プレゼンツ 歌舞伎座 スペシャルナイト、寺山修司生誕80年 TERAYAMA FILMS、追悼特集「高倉健と生きた時代」、ガンダムとその世界、生誕100年 オーソン・ウェルズ -- 天才の発見、日本のいちばん怖い夜?Jホラー降臨。その他に共催/提携企画が行われた[13]

この第28回から新設された部門は「パノラマ」「Japan Now」「日本映画クラシックス」の3部門。

「パノラマ」は、従来の「特別招待作品」部門を「特別招待作品」部門と「パノラマ」の2つに分けることで誕生した。従来の「特別招待作品」部門同様、日本で劇場公開が決定済みの作品を中心に上映される。

「Japan Now」では、前年の東京国際映画祭以降の1年間に日本で劇場公開された映画を中心に上映される。「監督特集〈原田眞人の世界〉」を除くと、11本中8本が映画祭前に劇場公開済みの作品である。

「日本映画クラシックス」は、日本映画の旧作を上映する部門。第8回1995年)から第21回2008年)までも「ニッポン・シネマ・クラシック」などの名前で同様の部門があった。第28回では、フィルムデジタルリストアして、デジタル上映される。

第28回のコンペティション部門の最高賞は「東京 グランプリ」。第2回1987年)から第17回2004年)までの名称が、第27回(2014年)に引き続いて採用された。

オープニング作品は『ザ・ウォーク』、クロージング作品は『起終点駅 ターミナル』。『ザ・ウォーク』のロバート・ゼメキス監督は、自身の監督作である1989年の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』に登場する2015年10月21日(この日はアメリカでも関連イベントなどが多数催された[14][15])を東京国際映画祭のオープニングに出るため日本で過ごした[16]。クロージング作品の上映が映画祭最終日になるのは、第25回2012年)以来3年ぶり。

第28回東京国際映画祭では、東京国際映画祭として初めて4D上映が行われる。TOHOシネマズ六本木ヒルズの2015年の改装によりMX4Dシアターとして6月26日にオープンしたスクリーン8(改装前のスクリーン6)にて、「ガンダムとその世界」内の1プログラムにて2回の4D上映が行われる。なお、この作品は3D作品ではないため、2D作品による4D上映である。また、スクリーン8での上映は映画祭期間中20回以上行われるが、4D上映はこの1プログラムのみ。

東京国際映画祭は、2015年5月に上海国際映画祭と協力提携した[17]。これにより、2015年6月に行われた第18回上海国際映画祭にて、第27回東京国際映画祭で上映された日本映画が何本か上映された。また、第28回東京国際映画祭では、上海国際映画祭に関連した映画が3本上映される。

チケット価格は、特別招待作品が第26回(2013年)と第27回(2014年)の一般2000円(学生前売り1500円/学生当日500円)[18][19]から一般2500円(学生前売り2000円/学生当日2000円)[20]になるなど、いくつかの部門で値上げされた。

第25回(2012年)で初めて行われた電子チケットサービスによるチケット販売が、第27回でも引き続き行われる。

第27回(2014年)で新設された「WOWOW賞」(コンペティション部門の賞で、選考委員は有料放送局WOWOWの加入者6名)は、第28回でも引き続き行われる[21]

第28回から「“ARIGAT?(ありがとう)”賞」が新設された。日本映画界へ貢献している人々に贈る賞で、5人が受賞した[22]

コンペティション部門のプログラミング・ディレクターは矢田部吉彦。アジアの未来部門は石坂健治。
上映作品

ワールド・プレミアは世界初上映、インターナショナル・プレミアは製作国以外で初上映、アジアン・プレミアはアジアにて初上映となったことを意味する。

原則として英語字幕日本語字幕付き(ただし、英語の台詞には日本語字幕のみ、日本語の台詞には英語字幕のみ)での上映だが、一部の作品では英語字幕無しでの上映となる[23]

コンペティション部門から「日本のいちばん怖い夜」部門の上映作品および共催・提携企画の上映作品は、下表のとおりであり、作品の詳細については、映画祭公式サイトから、部門・特集別に検索して参照することができる[24]
コンペティション

上映題
(劇場公開題・DVD題)英語題
(原題)監督製作国備考
スリー・オブ・アスAll Three of Us
(NOUS TROIS OU RIEN )ケイロン
 フランス審査員特別賞 受賞
アジアン・プレミア上映
ボーン・トゥ・ビー・ブルー
ブルーに生まれついて)Born To be Blueロバート・バドロー アメリカ合衆国
 カナダ
 イギリスアジアン・プレミア上映
2016年11月26日に日本で劇場公開
カランダールの雪Cold of Kalandar
(Kalandar So?u?u )ムスタファ・カラ トルコ
 ハンガリー最優秀監督賞 受賞
WOWOW賞 受賞
ワールド・プレミア上映
家族の映画Family Film
(Rodinny film )オルモ・オメルズ チェコ
 ドイツ
 スロベニア
 フランス
 スロバキア最優秀芸術貢献賞 受賞
アジアン・プレミア上映
FOUJITAFOUJITA小栗康平 日本
 フランスワールド・プレミア上映
2015年11月14日に日本で劇場公開
フル・コンタクトFull Contactダビッド・フェルベーク オランダ
 クロアチアアジアン・プレミア上映
ガールズ・ハウスThe Girl's House
(Khaneye Dokhtar )シャーラム・シャーホセイニ イランインターナショナル・プレミア上映
神様の思し召しGod Willing
(Se Dio Vuole )エドアルド・ファルコーネ イタリア観客賞 受賞
インターナショナル・プレミア上映
2016年8月27日に日本で劇場公開
残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-The Inerasable中村義洋 日本ワールド・プレミア上映
2016年1月30日に日本で劇場公開
地雷と少年兵
ヒトラーの忘れもの)Land of Mine
(Under Sandet )マーチン・ピータ・サンフリト デンマーク
 ドイツ最優秀男優賞 受賞
アジアン・プレミア上映
2016年に『ヒトラーの忘れもの』の邦題で公開[25]
モンスター・ウィズ・サウザン・ヘッズA Monster with a Thousand Heads
(Un Monstruo de mil cabezas )ロドリゴ・プラ メキシコアジアン・プレミア上映
ぼくの桃色の夢My Original Dream
(我的青春期 )ハオ・ジエ 中華人民共和国ワールド・プレミア上映
ニーゼ
(ニーゼと光のアトリエ)Nise - The Heart of Madness
(Nise - O Coracao da Loucura )ホベルト・ベリネール ブラジル東京 グランプリ 受賞
最優秀女優賞 受賞
インターナショナル・プレミア上映
2016年12月17日に日本で劇場公開
ルクリRoukli
(Roukli )ヴェイコ・オウンプー エストニアアジアン・プレミア上映
さようならSayonara深田晃司 日本ワールド・プレミア上映
2015年11月21日に日本で劇場公開
スナップSnap
(SA-NAP )コンデート・ジャトゥランラッサミー タイワールド・プレミア上映


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:97 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef