第1次伊藤内閣
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^ a b 『官報』第745号「達」、明治18年12月23日、斎藤和太郎『政府大改革之顛末 上編』静岡大務新聞社、1886年、72頁。 
^ a b 『官報』第1381号「叙任及辞令」、明治21年2月9日
^ 『明治・大正の宰相 第1巻 伊藤博文と維新の元勲』 戸川猪佐武著 講談社 単行本で pp.264-265、憲法調査団の渡欧(以下、部分引用)
とにかく政府は、憲法制定の準備と、解説すべき国会の態様の検討を、急ぐ必要があった。
 そのために、参事院なるものを、法律制定の府として新設した。この参事院議長に選ばれたのは、伊藤であった。木戸、大久保が没し、大隈が追放されたあと、伊藤が政治の実力者になるのは、趨勢(すうせい)であった。重大な憲法制定、国会開設の責任者として、伊藤以外に選ぶべき人物はいなかった。
 これを機会として、のちのち明治憲法の作成、制定は、伊藤を中心に運ばれることになる。この伊藤に対して、新政府がヨーロッパ派遣のことを取り決めたのは、十五年(一八八二)二月のことであった。
 もっとも、このときすでに伊藤は、井上をブレーンとし、ヨーロッパに行って勉強をしなければならない調査事項三十一項目を、取り決めていた。これは、太政大臣の三条実美が、伊藤に三十一項の調査事項を託するというかたちがとられた。この調査事項なるものをみれば、のちのち制定される明治憲法のポイントが明らかである。
「皇室の諸特権のこと」
「内閣大臣と上下両院とのあいだに存する諸関係のこと」
「貴族の制度、特権のこと」
「上院および下院の開閉、解散ならびに停会のこと」
「上下両院議員の資格ならびに選挙法のこと」
「各省と上下両院とのあいだに存する諸関係のこと」
 これらの調査を行うために、伊藤は三月十四日、ヨーロッパに出発した。このときの随員は、山崎直胤(やまざきなおたね、太政官大書記官)、伊東巳代治(いとうみよじ、参事院議官補、同書記官)、川島醇(かわしまあつし、大蔵権大書記官)、平田東助(ひらたとうすけ、大蔵権少書記官)、吉田正春(外務少書記官)、三好退蔵(司法少判事)。それに制度取調員という資格で、西園寺公望岩倉具定(いわくらともさだ、岩倉具視の子)、広橋賢光(ひろはしまさみつ)などが随行した。
^ 鈴木、P328 - P332、伊藤、P204 - P207、瀧井、P69 - P71、清水、P150 - P171、P184 - P189。
^ 本山、P168 - P172、P193 - P199、P203 - P208、P213 - P240、鈴木、P328 - P336。
^ 鈴木、P87 - P120、P193 - P196、P320 - P321、松元、P94 - P140。
^ 鈴木、P284 - P伊藤、P212 - P216、犬塚、P138 - P142、P158 - P171、P180 - P188、P197 - P200、P203 - P207。

参考文献

本山幸彦『明治国家の教育思想』思文閣出版、1998年。

鈴木淳『日本の歴史20 維新の構想と展開』講談社、2002年。

伊藤之雄『伊藤博文 近代日本を創った男』講談社、2009年。

犬塚孝明『明治外交官物語 鹿鳴館の時代』吉川弘文館、2009年。

瀧井一博『伊藤博文 知の政治家』中央公論新社中公新書)、2010年。

松元崇『山縣有朋の挫折 誰がための地方自治改革』日本経済新聞出版社、2011年。

清水唯一朗『近代日本の官僚 維新官僚から学歴エリートへ』中央公論新社(中公新書)、2013年。

関連項目

第2次伊藤内閣

第3次伊藤内閣

第4次伊藤内閣

外部リンク

第1代 伊藤 博文 。歴代内閣 。首相官邸ホームページ










日本国歴代内閣

内閣未設置第1次伊藤内閣
1885年(明治18年)12月22日
  - 1888年(明治21年)4月30日黒田内閣


   

伊藤1

黒田

(三條暫定)

山縣1

松方1

伊藤2

松方2

伊藤3

大隈1

山縣2

伊藤4

桂1

西園寺1

桂2

西園寺2

桂3




山本1

大隈2

寺内



高橋

加藤(友)

山本2

清浦

加藤(高)

若槻1

田中(義)

濱口

若槻2

犬養

齋藤

岡田




廣田



近衛1

平沼

阿部

米内

近衛2

近衛3

東條

小磯

鈴木(貫)

東久邇宮

幣原

吉田1

片山

芦田




吉田2

吉田3改123

吉田4

吉田5

鳩山(一)1

鳩山(一)2

鳩山(一)3

石橋

岸1

岸2

池田1

池田2改123


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