第1ニカイア公会議
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この結果、ニカイア公会議においてアリウスの破門とアリウス派の排除が決定され、コンスタンティヌス1世は各司教たちにこの信条(ニカイア信条)を圧力をかけて受け入れさせた[6]

こうして反アリウス派がアリウス派に勝利したが、アリウス派はその後も自分達の信条を捨てることはなく、またコンスタンティヌス1世もその死までアリウス派との妥協による教会の統一を諦めなかった[7]。そのため327年に再びニカイアで公会議が開催され、アリウスの教会復帰が認められた。しかし、その後もアリウス派、反アリウス派(主流派)、メリティオス派など各派が諍いを続け、コンスタンティヌス1世はこれに激しく苛立った[8]。このように、政治的な意図を含んだ争いによって状況は二転三転し、アリウス派論争の解決にはなお多くの時間を要することとなった。
脚注[脚注の使い方]^ 『一枚の繪』2017年10月号、一枚の繪株式会社、 43頁。
^ A.H.M.ジョーンズ 著、戸田聡 訳『ヨーロッパの改宗 コンスタンティヌス〈大帝〉の生涯』教文館、2008年12月。ISBN 978-4-7642-7284-2。p157
^ A.H.M.ジョーンズ 著、戸田聡 訳『ヨーロッパの改宗 コンスタンティヌス〈大帝〉の生涯』教文館、2008年12月。ISBN 978-4-7642-7284-2。p162
^ 尚樹啓太郎『ビザンツ帝国の政治制度』東海大学出版会、2005年5月。ISBN 978-4-486-01667-0。(主に役職の原語名の確認に使用) p46
^ A.H.M.ジョーンズ 著、戸田聡 訳『ヨーロッパの改宗 コンスタンティヌス〈大帝〉の生涯』教文館、2008年12月。ISBN 978-4-7642-7284-2。p163
^ 尚樹啓太郎『ビザンツ帝国の政治制度』東海大学出版会、2005年5月。ISBN 978-4-486-01667-0。(主に役職の原語名の確認に使用)p46
^ 尚樹啓太郎『ビザンツ帝国の政治制度』東海大学出版会、2005年5月。ISBN 978-4-486-01667-0。(主に役職の原語名の確認に使用)p47
^ A.H.M.ジョーンズ 著、戸田聡 訳『ヨーロッパの改宗 コンスタンティヌス〈大帝〉の生涯』教文館、2008年12月。ISBN 978-4-7642-7284-2。p189

関連項目

アタナシオス派

ミラのニコラオス

外部リンク

FIRST COUNCIL OF NICAEA - 325 AD(英語)










公会議 - (全地公会議も参照)
公会議として承認する教派

各公会議(括弧内は年度)
西方教会および正教会
カトリック教会復古カトリック教会
および正教会

第1ニカイア公会議 (325) · 第1コンスタンティノポリス公会議 (381) · エフェソス公会議 (431) · カルケドン公会議 (451) · 第2コンスタンティノポリス公会議 (553) · 第3コンスタンティノポリス公会議 (680?81) · 第2ニカイア公会議 (787)
正教会
一部からの承認

トゥルーリ公会議 (692) · 第4コンスタンディヌーポリ公会議(第4コンスタンティノポリス公会議) (879?80) · 第5コンスタンディヌーポリ公会議(第5コンスタンティノポリス公会議) (1341?51) · エルサレム公会議 (1672)
カトリック教会のみ承認

第4コンスタンティノポリス公会議 (869?70) · 第1ラテラン公会議 (1123) · 第2ラテラン公会議 (1139) · 第3ラテラン公会議 (1179) · 第4ラテラン公会議 (1215) · 第1リヨン公会議 (1245) · 第2リヨン公会議 (1274) · ヴィエンヌ公会議 (1311?12) · コンスタンツ公会議 (1414?18) · フィレンツェ公会議 (バーゼル公会議も参照・1431?45) · 第5ラテラン公会議 (1512?14) · トリエント公会議 (1545?63) · 第1バチカン公会議 (1869?70) · 第2バチカン公会議 (1962?65)
改革派教会のみ

ドルト会議 (1618?19) · ウェストミンスター会議 (1643?49)


聖公会ルーテル教会改革派教会、その他のプロテスタントは、最初から数えて4回目までの全地公会議を認めるが、最初から数えて7回目までの全地公会議を認める者もある。

プロテスタントには他にも様々な見解がある。

非カルケドン派は最初から数えて3回目までの全地公会議を受け入れ、アッシリア東方教会は最初から数えて2回目までの全地公会議を認めている。

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