笑点
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日本テレビのアーカイブに現存する『笑点』の番組本編映像は1973年(昭和48年)8月26日(第369回)放送分が最古である。理由としては、放送局用VTRは1970年代まで2インチ規格で場所を取り、テープも1巻当たりの単価が高価であり、放送済みビデオテープは消去されて使い回されたためである[注 6]。そのため同番組の1960年代の映像は、オープニング(「笑点音頭」が主題歌だったころのアニメーションフィルム)を除き現存していない。また、制作側が「笑いというものはその場限りの物。VTRを保存することはまかりならない」という方針を長年通していたため、1997年以前のVTRについても一部の回を除いて日本テレビに残存していないとされる[4]。なお、横浜市の放送ライブラリーには番組が9本が収蔵されている[注 7]

1976年(昭和51年)より毎年チャリティーカレンダー「笑点暦」(発売元は日テレアックスオン)を発売しており、年末になると番組内で告知される。発売当初は価格分の郵便切手を同封して注文する通信販売のみの扱いだったが、後に書店での販売を開始している。売り上げの一部は、日本テレビ小鳩文化事業団(2011年までは、日本テレビ系列愛の小鳩事業団)に寄付される。

2015年(平成27年)10月には番組放送50周年を記念して、記念切手セット「笑点50周年記念プレミアムフレーム切手セット」が発売された[5]

2024年(令和6年)5月26日放送分からTVerでの見逃し配信を開始。これにより、本番組が放送されていない地域でも視聴することが出来るようになった[6]
放送時間

期間放送時間(日本時間)備考
1966.05.15[7]1968.04.28[8]日曜日 16:30 - 17:10(40分)1967年9月のみ17:00 - 17:40
1968.05.05[9]1996.03.31[10]日曜日 17:20 - 18:00(40分)
1996.04.14[11]現在日曜日 17:30 - 18:00(30分)

毎年8月下旬に行われる『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』では、『チャリティー大喜利』という特別バージョンで生放送を行う(1988年から参加、1987年以前は放送休止)。かつては1問のみだったが、後にレギュラーと同じ3問に変更された。後に演芸も行われるようになり、ほぼレギュラーと同じ構成になっている。さらに2019年と2021年にはその年のメインパーソナリティとの大喜利対決も実施している。演芸は2010年以前はその年のパーソナリティであるお笑いコンビ・トリオが漫才を披露するのが慣例だったが、2013年以降はマジック等[注 8]にその年のパーソナリティの女優1人が参加するのが定番となっている。遅れネット局では放送されないため、放送回数には含まれない。

2003年(平成15年)と2004年(平成16年)の新年最初の放送は、正月特番の編成の都合で18:00-18:55の1時間に拡大されて放送された。

2010年(平成22年)7月4日の放送は、17:59から1分間、国内全テレビ局(民間放送127社とNHK)で『全国一斉地デジ化テスト』を放送したため、本編が1分遅れてスタートし17:59[注 9]までのステブレレスで放送された。なお、本編の最後に桂歌丸が、『全国一斉地デジ化テスト』の予告を行った。逆に地デジEPGでの放送時間は、17:30 - 17:59[注 10]までとなった。2011年(平成23年)4月24日にも『全国一斉地デジ化テスト』が行われ、同様の編成となった。

2005年(平成17年)以降はFIFAクラブワールドカップが日本開催に限り、FIFAクラブワールドカップ中継を優先する為休止または時間帯を移動する(日本テレビがFIFACWCの国内放映権を所有しているため。2015年と2016年は1週のみ後続番組である『真相報道 バンキシャ!』は休止。2015年は18:20 - 18:50に放送し、2016年は18:25 - 18:55に放送し、開幕戦?5位決定戦までをBS日テレにて生中継する)。

2016年(平成28年)4月3日より、直前の17:25 - 17:30に派生番組『もう笑点』を開始した。番組は日本テレビと南海放送の2局ネットで、番組本編およびその他の関連番組でもスポンサーを務める龍角散一社提供となる[注 11]。また、笑点の90分スペシャル放送時に限り後続番組である『真相報道 バンキシャ!』は休止(休止分はNNNニュースを内包する措置を取る)となっている。
放送規格について

1980年(昭和55年)4月6日(第711回)からステレオ放送[12]。1989年(平成元年)9月3日(第1186回)からはクリアビジョン化に伴い字幕放送[注 12][注 13]を開始、2009年(平成21年)10月4日(第2184回)からは解説放送[注 13][注 14]を実施している。

ハイビジョン制作は、2006年12月24日放送分から実施しており、大喜利コーナー時の隣座席の映り込みに配慮し、黒帯を配置し4:3化して放送されていた。『24時間テレビ「愛は地球を救う」』内の「チャリティー笑点」に関してはレギュラー放送に先駆けて同年の放送から全編ハイビジョン(画面比16:9)で放送されている。2010年(平成22年)1月1日の新春スペシャルで、後楽園ホール及び日本テレビのスタジオからの放送も初めて全編ハイビジョンとなり、アナログではそれと同時に、レターボックスに移行し、同年1月3日(第2197回)からレギュラー放送も同じく全編ハイビジョンとなった。また、レギュラー放送の全編ハイビジョン放送開始以降「大喜利」のコーナーにおいて、出演者の座布団の間隔を置くようになった。

2016年(平成28年)には、いわゆる「8K」解像度で「笑点 8Kスペシャル」と題した特別版を収録[13]。番組自体は歌丸の落語と大喜利の2部による通常通りの構成だが技術的なトライアルのために制作されたものであり、現在のところ一般への公開予定はない(同年3月に日テレの放送技術発表会「デジテク2016」で業界関係者向けに公開されたのみ)。

2017年1月8日放送分からデータ放送連動企画として視聴者参加のデジタル大喜利を開始し、大喜利で出演者のデータ上での座布団の枚数加減がリモコンで調節可能となった[注 15]
出演者

以下の表中の出演者名欄にある記号の意味は次のとおり。◎:前身番組『金曜夜席』に引き続いて出演していた出演者。△:かつて演芸に出演した出演者(笑点メンバー時の出演を除く)。○:かつて大喜利メンバーだった出演者(司会者のみ)。☆:かつて若手大喜利に出演していた出演者。□:かつて座布団運びの代理またはアシスタントをしていた出演者(座布団運びを除く)。
現在の出演者

出演者にはそれぞれ番組内でのキャラクターが設定されており、特に好楽の貧乏キャラ、小遊三の変態・泥棒キャラは、メンバーの代表的なキャラクターとなっている。

名前色紋付の色と着用期間 出演期間出演回
三遊亭好楽☆□    1979年9月9日 - 1980年11月2日
    1980年11月2日 - 1983年10月9日
    1988年4月3日 - 現在1979年9月9日 - 1983年10月9日
1988年4月3日 - 現在第682回 - 第889回
第1116回 - 現在


落語協会所属→五代目円楽一門会顧問。

レギュラー加入前の1973年に座布団運びとして出演した事がある。

1983年3月27日(第862回)までは「林家九蔵」名義で出演。

2010年3月7日(第2206回)と3月14日(第2207回)、2015年8月9日(第2477回)、2021年11月28日(第2787回)は冒頭の案内役を担当。

2005年11月13日(第1992回)、2010年3月14日(第2207回)、2014年5月18日(第2415回)、2015年8月9日(第2477回)、2023年8月6日(第2872回)の3問目[注 16]は大喜利の代理司会を担当。

2022年7月31日(第2821回)と8月7日(第2822回)は、新型コロナウイルス感染のため休演。

三遊亭小遊三△    1983年10月16日 - 現在1983年10月16日 - 現在第890回 - 現在


落語芸術協会副会長→会長代行→参事。

レギュラー加入前の1982年10月17日(第840回)に演芸ゲストとして出演している。

2005年11月6日(第1991回)、2014年5月25日(第2416回)、2015年8月2日(第2476回)は大喜利の代理司会を担当。

春風亭昇太△○☆□    2006年5月14日 - 現在2006年5月14日 - 現在第2016回 - 現在


落語芸術協会理事→第6代会長。

レギュラー加入前は若手大喜利に出演していた(レギュラー加入後も司会を担当し、番組の司会就任初期も若手大喜利の司会を兼任)ほか、1997年2月23日(第1552回)などに演芸ゲストとして出演、1998年7月26日(第1625回)は大喜利の代理座布団運びを担当。

2006年5月21日(第2017回)から2016年5月22日(第2514回)までと、2018年4月1日(第2606回)、2021年5月9日(第2760回)、2023年8月6日(第2872回)の3問目[注 17]、2020年以降の新春スペシャルにおける寿大喜利[注 18]では、回答者として出演。

2014年5月18日(第2415回)から6月1日(第2417回)、2015年9月6日(第2480回)は冒頭の案内役を担当。

2008年7月6日(第2122回)、2015年1月25日(第2449回)、2015年7月26日(第2475回)[注 19]、2015年9月6日(第2480回)は大喜利の代理司会を担当。

2016年5月29日(第2515回)より、6代目の司会に就任[14]


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