ある程度の長さに切り、途中の仕切りを突き抜けば、パイプができる。大きいものは直径10センチメートルくらいから細いものまである。また、これを縦に半分に切り、水を流すことにも用いられる。
調理器具: インドシナ半島のタイ東北部、ラオス、カンボジアなどでは、竹にもち米とココナツミルクを詰めて火にかけ炊き上げたものが飯として供されることがある[12][13]。
火吹き竹: かまどの火に空気を送るために使う、風呂沸かしや焚き火にも使う。
吹き矢の筒
樋: 半分に割って、節をそぎ落とした状態で利用する。軒に渡すことで雨樋にしたり、流しそうめんの流路、水飲み場の導水、温泉の湯冷まし路などにしたりして利用される。
楽器: 日本では尺八、篠笛、能管、龍笛、笙、篳篥などの竹製管楽器が伝統的。囲炉裏の上に保存し数十年にわたって燻して炭化したものを材料として使用した。現在の日本では囲炉裏の習慣はないので、人為的に処理を行う。外国には竹製の打楽器や琴がある。竹製楽器のみのオーケストラ団がある。バリ島のジェゴグなどがある。かつてはヤマハが集成材をボディに使用したアコースティックギターを発売していた(現在は生産終了)。チャップマン・スティックが竹集成材を使用した"Bamboo"シリーズを発売している。
キセルの羅宇(筒)。名称はラオスに由来する[14]。
水鉄砲・紙玉鉄砲
ししおどし
竹筒: 一方の節を1つ残し、他方を余裕を持って切ることで、口の大きい容器となる。水をくんだり、花を生けたりするのにも使える。上下に節を残して切れば、密閉された部屋が手に入る。片方に小さな穴を開ければ水筒などに使える。また、これに米を詰め、火にかける調理法がある。
モールド容器:モールド容器は、サトウキビの搾りかすであるバガスを有効利用するために開発された容器だが、近年は竹を粉砕しパルプ状にして作ったモールド容器(ヨネヤマ製)もある。微生物が分解する容器は、生態系へ悪影響を与える心配がなく、コロナ禍以降、テイクアウト容器の需要が高まっている[11]
竹を切らない、あるいは一つの節をそのままにした場合、密閉された容器となり、これを火中に投入すると派手な音を立てて破裂する。これが爆竹の由来である。
結束材・ロープ
樽を締める箍(たが)。
上総掘り:やぐらを組んで大きい車を仕掛け、これに割り竹を長くつないだものを巻いておき、その竹の先端に取り付けた掘鉄管で掘り抜く井戸の代表的な工法。人力のみで500メートル以上の掘削が可能であることから、開発途上国への技術指導が行われている。
工芸品・日用品竹製の籠犬矢来(京都市・先斗町)
手に入りやすく、削る・曲げるなどの加工がしやすい。繊維の方向がはっきりしており、それに沿った方向には細かく割りやすい。節の部分で割れが止まるため、同質で同じ長さの棒状のものを量産しやすい。細く薄く削れば、その厚さ次第で適度な弾力の先端を得られる。さらに、無加工の状態でも比較的腐食しにくく保存が容易である。
細工や工芸によく使われ、大分県の別府竹細工や奈良県の高山茶筌など各地の伝統工芸品の材料としても多く用いられる。子供のおもちゃなどにもよく利用される。工芸品としては、伐採前の自然な変化や伐採後の経年変化により表面に様々な模様の入ったものが珍重される[15]。菌類による侵食を利用したものもある。
ざる
籠
花入・花籠・花生け
虫籠
箸・菜箸
楊枝
耳掻き
串:焼き鳥の串などに利用されている。
ささら: 食器等の洗浄器具
行李などの籃胎漆器
茶筅
茶杓
柄杓
竹ナイフ:材に珪酸を多く含むため、切り口を鋭くすることにより刃物として利用できる。
竹箒・熊手
箕
易の筮竹
孫の手
青竹踏み
竹皮:竹の最外層を覆っている薄い皮で、成長とともに自然に剥がれ落ちる。竹皮には亜硫酸やサリチル酸などが含まれており防腐作用や殺菌作用がある[16]。