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タケ亜科

狭義のタケ連
(熱帯性木本タケ類)

旧大陸熱帯・オーストラリアのタケ連

新大陸熱帯のタケ連



Olyreae(草本タケ類)



Arundinarieae(温帯性木本タケ類)



 : 日本に分布
タケ類の分類
熱帯性木本タケ類と温帯性木本タケ類

タケ類は熱帯性木本タケ類と温帯性木本タケ類の2つの系統に分かれ生育型が大きく異なる。このことから、分類学的には従来、タケ連(Bambuseae)にまとめられていた。しかし、その後の研究によって単系統ではないことが判明し、分割が提案されている。

温帯性木本タケ類は地下茎で生育繁殖するが、熱帯性木本タケ類は分蘖(株分かれ)によって立ち状になる。

バンブーは、熱帯地方に産する地下茎が横に這わず株立ちになるもののことを指す場合がある。パルプ業界にはタケとバンブーの区別がある。
タケとササ

タケは狭義にはササと区別され、稈が成長するとともにそれを包む葉鞘(竹皮)が早く脱落してしまうものをタケといい、枯れるまで稈に葉鞘が残るものをササという[1]

一般的には丈の低いものが笹竹の略とされる。しかし、オカメザサのように膝丈ほどのタケや、メダケのような背の高いササもある。名前に「○○ダケ」「〇〇チク」「〇○ザサ」とついていても実際のタケやササの判断とは異なる場合がある。

ちなみに、日本に見られるタケの多くは帰化植物と考えられ、一部種類には日本野生説もあるが、ほとんどは中国原産である。ササは日本産のものが多くあり、地方変異も数多い。
竹皮の着生
タケは生育後落下するが、ササは生育後も着生している。
葉の形態
タケは格子目があるが、ササにはそれがなく縦に伸びる平行脈である。
開花
タケは約120年周期、ササは40年から60年周期でどちらも開花後には枯死する。
分布
日本ではタケは青森県本州北端)から九州の広い範囲で見られるが、ほとんどは帰化植物と考えられる。ササは北海道や高山地帯にも自生する。
主な種

竹林の小径 (嵯峨野にて撮影)竹林 (林昌寺にて撮影)竹林 (瑞泉寺にて撮影)荒廃した竹林

タケ類の種は、世界で600種とも1,200種とも言われる。日本には150種、あるいは600種があるといわれる(いずれも学説によって異なる)。日本に生育するタケ類のうち、代表的なものを以下に挙げる。

マダケ Phyllostachys bambusoides

モウソウチク Phyllostachys heterocycla f. pubescence

ハチク Phyllostachys nigra

ホテイチク Phyllostachys aurea

キッコウチク Phyllostachys heterocycla f. heterocycla

ホウライチク Bambusa multiplex

ナリヒラダケ Semiarundinaria fastuosa

チシマザサ(ネマガリダケ)Sasa kurilensis

トウチク Sinobambusa tootsik

シホウチク Chimonobambusa quadrangularis

カンチク Chimonobambusa marmorea

ヤダケ Pseudosasa japonica

メダケ Pleioblastus simonii

利用
概説

ある程度大きく育った竹から、を通さない硬い節で複数に仕切られた稈(かん)と呼ばれる茎などが得られる[9]。伐採後に乾燥させた竹の稈は強靭であり、細工が容易で、木材に乏しい弾力性に富んでいる。そのため、和弓釣竿など、ばね性の必要な製品の素材として古来広く利用されてきた。

竹竿は内部が空洞なので、としての性質を強く持つ。つまり、しなやかで強い素材である。しかもそれを構成するのが細長い繊維細胞であり、これも管である。したがって、特に引っ張りには強い。しかし、横からの力には管が壊れる形での破壊が起こりやすい。また、荷重を支えるのには向かない。状況に応じ、そのまま、また、割って細い板状にして使用される。横からつぶしたものはロープのようにも使用される。さらに細い棒状にしたものは竹ひごと呼ばれる。木とは異なり竹を割り竹にするときは穂先から根元方向に割るとほぼ均等に割れる(俗に木元、竹うらという)[10]

伐採したままの竹を青竹(実際には緑色)と呼ぶ。火で焙ったり(乾式)、苛性ソーダで煮沸したり(湿式)して油抜きをした晒し竹、ある程度炭化させた炭化竹、伐採後に数カ月から数年間自然に枯らしたもの、家屋屋根裏で数十年間囲炉裏で燻された煤竹と、種々の素材が得られる。これらは弾力性、硬さ、耐久性などが異なり、利用目的によって使い分けられる。青竹は容易に入手できるが、耐久性に問題があり、晒し竹や炭化竹に加工することでその問題点は改善する。煤竹は独特の色(煤竹色)をしており、硬く、耐久性に富むが、入手は困難である。

桿はほぼ円柱状で中空であり、軽量、丈夫でよくしなる。そのため釣り竿棒高跳の竿などの特殊な使用例がある。

伐採年齢は4年以上のものが強度、収縮率、比重などから良いとされている[10]。また、伐採時期については、夏から初秋にかけての地下茎の成長期に貯蔵栄養分が糖として利用されるため、2月から8月(にっぱちと俗にいう)に伐採すると害虫の影響などで耐久期間が短く長期保存に向かなくなるといわれている[10]
建材・内装材

竹小舞:和風建築の
塗り壁の素地

竹筋コンクリート:鉄が不足していた時期に鉄筋の代用として竹の骨組を配したコンクリート工法。

床材

すだれ

建築外部足場:日本ではあまり見ないが、中国、東南アジアでは、比較的高いビルの建築現場でも足場材として使われる。

冬囲いの材料

竹垣

竹シーツ:小さく切った竹片に隙間を設けながらつづり合わせてシート状にしたもの。暑い時期に体を冷やしてくれる冷却寝具として使用されている。

パイプ・容器竹を粉砕しパルプ状にして作ったモールド容器(ヨネヤマ製)[11]

ある程度の長さに切り、途中の仕切りを突き抜けば、パイプができる。大きいものは直径10センチメートルくらいから細いものまである。また、これを縦に半分に切り、水を流すことにも用いられる。

調理器具: インドシナ半島タイ東北部ラオスカンボジアなどでは、竹にもち米ココナツミルクを詰めて火にかけ炊き上げたものが飯として供されることがある[12][13]

火吹き竹: かまどの火に空気を送るために使う、風呂沸かしや焚き火にも使う。

吹き矢の筒

: 半分に割って、節をそぎ落とした状態で利用する。軒に渡すことで雨樋にしたり、流しそうめんの流路、水飲み場の導水、温泉の湯冷まし路などにしたりして利用される。

楽器: 日本では尺八篠笛能管龍笛篳篥などの竹製管楽器が伝統的。


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