竹取物語
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^ 文章博士などを歴任し、仁和2年(886年)から仁和6年(890年)まで、竹取の翁の名・讃岐造と同じ讃岐国の讃岐守に遷任したことがあり、自身の出生も余呉羽衣伝説で語られる。
^ 久曾神昇や田中登は、後光厳院筆断簡を古本とも流布本とも異なる別系統とする。
^伊賀守上原元純の書写本を、中院通勝安土桃山時代の1592年(天正20年)に一度校正、1596年(文禄5年}に「松下民部少甫述久本」を以て重校した旨の奥付を有する。紹巴本の発見までは最古の写本と言われていた。国文学者武藤元信の旧蔵で、現在は天理大学附属天理図書館所蔵、重要文化財
^ 後述するように古本書入を有する。現在は國學院大學図書館蔵。
^ 高山市図書館ではなく高山市郷土館の方である。
^ 現在は國學院大學図書館蔵。
^ 武藤本の校正者でもある中院通勝慶長3年(1598年)以前に書写した本の転写本であるが、427項(誤写等を除いても205項)もの独自異文を有し、これは古本系と流布本系との異文数546項に匹敵する。中田は、異文に本文を簡略化する傾向が極めて多い点から、「絵巻の絵詞本文ではなかつたらうか」と指摘している(中田剛直 1965, p. 170-171)
^ アイルランド共和国のチェスター・ビーティ図書館蔵。江戸初期、1630年代の写と見られ、狩野長信の近辺で制作されたのではないかとする指摘がある。
^ 西洞院時慶の筆と見られており、中田は武藤本に校合されている「松下本」(時慶と知己であり、今川氏真の師であったといわれる上賀茂神社神官の松下述久蔵本か)と同一とする。
^ 巻第309・物語部3に収載。松平織部正乗尹蔵本に「古写本三本」(うち二本は滋岡本、内閣文庫本か)「活版本」「流布印本」(正保3年刊本)を校合した旨の識語を有する。
^ 紹巴による1570年(元亀元年}の奥書を持ち、年代が明らかな写本としては現在最古。(中田剛直 1965)には未収載だが、p.211を始めとする第3類第2種の分類基準に従う。
^ 現在国立歴史民俗博物館蔵。(中田剛直 1965)には未収載だが、p.211を始めとする第3類第2種の分類基準に従う。
^ 大阪天満宮の神職家。
^ 行数と刊行時期による分類で、十行甲本・乙本・(丙本)、十一行甲本・乙本・丙本・丁本がある。このうち十行甲本・十一行甲本は慶長の頃のもので、最も古いとされる。
^ 年代に関しては諸説あるが、小松茂美鎌倉時代末期(14世紀初期)、久曾神昇や高田信敬は室町時代初期以前、片桐洋一は室町時代中期から後期としている。
^ 書写者名と見られるが未詳。
^ 流布本系第1類第1種の平瀬本への書入本文のこと。
^ 「◯伝阿仏筆竹取物語切 竹取物語は、新井信之氏の紹介された伝後光厳院筆小六半切以外全く知られてゐなかつたが、京都のG書店で伝阿仏筆と云ふ、下絵のある六半切を最近売つたと聞いた。好事家に渡つたらしく、紹介される見込は少ないが注目すべきものと思はれ、公開が望まれる」と述べられているのみで、本文などの情報は一切不明である。
^ 武藤本(流1-1)・高山図書館本(流1-1)・武田本(流1-2)・島原本(流2)・蓬左文庫本(流3-1)・吉田本(流3-1)等に「さかき」。山岸本(流1-3)・群書類従本(流3-2)に「さぬき」。他流布本、並び古本に「さるき」。
^ この物語には「三」という数字が頻出する。
^ 三室戸斎部とも。斎部氏朝廷の祭祀を司る氏族。
^ なよ竹は「しなやかな竹」という意味で、ちらちらと揺れて光ることを「かがよう」という。
^ 「夜這い」の語は本来結婚を求める「呼ぶ」に由来する言葉とされている。ここでは「夜に這い回る」を語源とする新解釈を創作している。
^ 神仏が人の形をとって顕現した姿、または化物の類。
^ 「鉢を捨てる」と「恥を捨てる」を掛けている。
^ 「玉(玉の枝)が悪い」と「魂(性質)が悪い」を掛けている。
^ 「阿倍なし」と「敢へなし」("敢えない"、張り合いがない)を掛けている。
^ 「あな食べ難」(ああ食べにくい)と「あな堪へ難」(ああ耐え難い)を掛けている。
^ 「貝無し」と「甲斐なし」を掛けている。
^ 『年を経て浪たちよらぬ住吉のまつかひなしときくはまことか』。"幾年も経って浪が打ち寄せなくなった住吉の浜の「松」のように待っていたのに「貝がない」なら、「待つ」「甲斐がない」と聞くけれど、本当なの?"
^ 「かひはなく有りける物をわびはててしぬる命をすくひやはせぬ」。"かい(貝・甲斐)は無かったけれど、思い悩んで死んでいく命を、かい(匙)で掬うように、救ってはくれないのか"。
^ 人間界での長い年月は天人にとって僅かな時間に当たる。
^ 周囲を壁で塗り籠めた部屋。平安期の貴族の邸宅建築・寝殿造の中では唯一の閉鎖的な空間で防犯性に優れるため、寝室や貴重品置き場に使用された
^ 未熟者。天界と人界では時の感覚が異なり、翁といえど「幼き人」。あるいは単に「幼稚」(=愚かな)の意味か。
^ 最後だと、天の羽衣を着るまさにその時に、ふとあなたをしみじみと思い出してしまうものね。
^ 月世界への思いを表現する仕事に相応しい氏。新井本(古2)「いはかど」。その他流布本「いはかさ」。
^富士の山(士に富む山)」と「不死の山」。これは適当でないという説もある。
^ 「筒木」は筒状の木と解すれば竹、また「星」の古語「つづ」との関わりもあり、同音の「綴喜(山城国綴喜郡)」には月読命を祀る樺井月神社と月読神社を祀る式内社が鎮座する。
^ 中川浩文は『竹取翁物語解』を主な典拠にしていると推測している。
^ 長谷川武次郎のちりめん本の英訳。
^ 著書『日本文学史』に収載。
^ イギリスのロンドン市のチェスター楽譜出版社の作曲コンクールに応募し入賞。これは日本人初の国際的作曲コンクール入賞作品で報道もされた(現在その楽譜は失われたとされる)。

出典^ “「竹取」物語”. 国立国会図書館東京本館. 2024年5月1日閲覧。
^ “立教大学蔵「竹取物語絵巻」と「竹取物語 貼交(はりまぜ)屏風」について”. 立教大学. 2024年5月1日閲覧。
^ “『竹取物語』のあらすじと奈良県広陵町との関係について”. 奈良県広陵町. 2024年5月1日閲覧。
^源氏物語 第十七帖 絵合
^ 南波浩「日本古典全書 『竹取物語・伊勢物語』」朝日新聞社、1960年 p.5
^ 『竹取物語本文集成』王朝物語史研究会 編 勉誠出版 2008年9月、p. D
^ 『竹取物語 : 古写本三種』, p. 254.
^ 巻16第3791歌 - 第3793歌。ウィキソースに万葉集/第十六巻の原文があります。
^ 巻31『本朝付雑事』第33「竹取翁、見付けし女の児を養へる語」

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