竹内まりや
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この年、上述した「PLASTIC LOVE」の動画再生回数が2400万回以上という驚異的な伸びを見せ、大きな話題となった[28][29]2010年代初頭に始まったヴェイパーウェイヴが数多くサンプリングしたことで、かつて日本で大流行しながら欧米に輸出されなかったために国際的にはほぼ無名であったシティーポップなる音楽ジャンルが“少しずつ”海外に知られることとなり、加えて、知ったからにはと世界中どこからでもボーダーレスで簡単にアクセスできる動画共有サービスを使って熱心に掘り起こされる過去作の中から「PLASTIC LOVE」と竹内が見出され、一躍脚光を浴びることになった[29][30]。それがこのブームの本流の動きであった。往時の竹内はシティーポップの第一人者というわけではなかったが、2017年発のブームの下では係る音楽ジャンルを代表する楽曲および人物と捉えられるまでになった。火付け役となったYouTubeには数多くのシティーポップ集がアップロードされるが、「PLASTIC LOVE」と竹内まりやはその種のコンピレーションでは定番中の定番となった。詳細は「プラスティック・ラヴ#海外でのブーム」を参照

同年10月17日には、デビュー40周年を記念してシングル「小さな願い/今を生きよう」をリリースし、11月18日には初のファンミーティングを開催した。11月21日からはデビューアルバム『BEGINNING』の40周年記念リマスター盤が発売されたことを皮切りに、RCA/RVC時代のカタログが最新リマスターとボーナストラック付きで順次発売された[31]。11月23日からデビュー40周年を記念して製作されたライブ・ドキュメンタリー映画『souvenir the movie~MARIYA TAKEUCHI Theater Live』が、期間限定で全国ロードショー(後述)。

2019年3月、芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)を受賞。同月、デビュー40周年記念特番「竹内まりやMusic&Life?40年をめぐる旅」がNHK総合で放送された[32]。39年ぶりにNHKスタジオにて歌唱。ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ映画『ダンボ』(ティム・バートン監督)にて日本版エンディングソング『ベイビー・マイン』を歌唱[33]。同年5月、「関ジャム完全燃SHOW(テレビ朝日系列)にて竹内まりや特集がオンエア。前年公開された映画『souvenir the movie~MARIYA TAKEUCHI Theater Live』がアンコール上映される。同2019年9月、40周年記念アルバム『Turntable』をリリース。オリコンチャート1位を記録し、これにより「昭和平成令和3時代で1位を獲得した初の女性アーティスト」となると同時に、「女性最年長1位獲得アーティスト」(64歳6か月)となった。10月、映画「最高の人生の見つけ方」(犬童一心監督・吉永小百合・天海祐希共演)主題歌「旅のつづき」を書き下ろし、シングル・リリースする。11月、『第61回輝く!日本レコード大賞』にて「特別賞」を受賞。12月31日にはNHK紅白歌合戦の特別企画・竹内まりや×第70回紅白「未来へつなぐいのちのメッセージ」に出演し、「いのちの歌」を歌唱した[注 10]


2020年代

2020年1月1日発売の「いのちの歌」(スペシャル・エディション)が13日付オリコン週間シングルランキングで第1位獲得。64歳10か月での1位獲得は歴代最年長記録となった。これにより、「カムフラージュ」以来21年1か月ぶりの1位インターバル記録を樹立した。11月18日、初の映像作品「souvenir the movie~Mariya Takeuchi Theater Live (special edition)~」をDVD、Blu-rayで発売。《Disc 1》には、デビュー40周年を記念して2018年11月に劇場公開され大ヒットしたライヴ・ドキュメンタリー映画『souvenir the movie ?MARIYA TAKEUCHI Theater Live?』を、《Disc 2》には、これまでに制作されたほとんどのミュージック・ビデオと、映画では未公開だったライヴ映像を4曲収録。さらには、山下達郎とのスペシャル対談やライヴ写真を掲載した80ページのブックレットが封入されている。「オリコン週間DVDランキング」、「オリコン週間Blu-ray Disc(以下BD)ランキング」で、ともに初登場1位を獲得。音楽作品のDVDとBDを合計した「ミュージックDVD・BDランキング」でも、合計売上6.2万枚で初登場1位を獲得し、3部門同時1位となった。 初めての音楽映像作品でオリコンチャート3部門1位は史上4組目である。

2021年1月22日、前年11月に7年ぶりの全国アリーナツアー『ケンタッキーフライドチキン presents 「souvenir2021」』を2021年4月?5月に全国6都市で計13公演開催する事を発表した[34]が、新型コロナウイルス感染拡大と緊急事態宣言の再発令を受け、中止を発表[35]。2月、アルバム『Turntable』とシングル「旅の続き」の応募抽選特典として、2019年4月に計画されていたZepp Tokyoでのライブが新型コロナ感染の影響で11月に延期となったが、感染状況が収束の兆しを見せないことから、無観客での配信ライブ『LIVE Turntable』として、当選者約2000人を対象にMUSIC/SLASHにて配信された。5月29日、2月に応募特典として配信された『LIVE Turntable』のネット上での反響と全国アリーナツアーの中止を受け、初の有料ライブ動画配信『LIVE Turntable Plus』を実施した。2月に配信した限定ライブ映像に2010~2014年のライブ映像を加え、動画配信20分前には『サンデー・ソングブック出張編』として音声配信「夫婦放談Plus」も実施され、音声とともに収録の様子の静止画が流された。プラットフォームはMUSIC/SLASH。6月11日?13日にアンコール配信が実施された。

2021年11月3日に杏里とのユニット「Peach&Apricot」で「Watching Over You」(作詞:竹内まりや、 作・編曲:林哲司)の配信をスタート。林とのタッグはシングル「イチゴの誘惑」以来40年ぶり。旧知の仲である杏里との初コラボ作品[36]
コンサート

2000年に『TOKYO-FM&fm-osaka開局30周年記念イベント』が、日本武道館(7月11日・12日)と大阪城ホール(7月31日)にて開催され、cannaSING LIKE TALKINGとともに竹内本人も出演し、約18年ぶりに本格的なコンサートを開催した。公演は3番目のトリとして出演。約1時間半の公演時間で14曲を歌唱した。山下達郎もバックメンバーとして参加し[注 11]、最後には二人のデュエット曲「LET IT BE ME」も披露している。この模様は『Souvenir?Mariya Takeuchi Live』としてアルバム化された。

これ以降も、2007年10月13日に開催された、コブクロなどが出演した野外ライブ『風に吹かれて』で、シークレットゲストとしてサプライズ登場し、「元気を出して」を、松たか子などの出演者とともに披露し[注 12]、また、長年の音楽仲間であるセンチメンタル・シティ・ロマンスのコンサートのサプライズゲストで持ち歌を披露するなど、必ずしもライブに否定的ではなく、竹内本人も2009年以降のライブ活動に対して意欲を見せていた[注 13]。また、同2008年12月5日に厚木市民文化会館で行われた夫・山下達郎のコンサートで、「まりやのコンサートもこのメンバーでやる」との山下の発言があり、ライブへの本格復帰が期待されていたが、その年に実現することは無かった。その後、2010年8月29日にゲスト出演したラジオ番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』と公式サイトにおいて、12月3日・4日の日本武道館と12月21日・22日の大阪城ホールで、10年ぶりの本格的ライブである『souvenir again』を行うと発表した。このコンサートのライブ音源の一部は前述した番組の2011年2月27日放送回で「夫婦放談番外編」として披露されている。2014年には、11月22日から12月21日にかけて、33年ぶりとなる全国ツアー『souvenir 2014』を全国6都市で9公演を行った。

2018年には、デビュー40周年を記念して過去3度に亘って開催されたコンサートの模様を『souvenir the movie?Mariya Takeuchi Theater Live?』と題し、東映の配給により全国8か所[注 14]の映画館にて上映された[37][33][38][39]。2018年11月23日公開[39]。上映時間 94分[39]。好評を博したことにより、2019年5月17日から2週間、全国8都市・8劇場でアンコール上映された[33]。加えて、同作品は内容などが評価され、平成30年度(第69回)芸術選奨 文部科学大臣賞(大衆芸能部門)を受賞した[33]。また、アンコール上映の際は、2012年に公開されて話題を呼んだ山下達郎の『山下達郎シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012』も同時アンコール上映された[33]
コンサート一覧

年形態タイトル公演規模公演日程・会場備考
1979年イベントSTETCH CONCERT 決勝本選会 東京公演通り音楽祭7791か所、1公演4月12日 芝郵便貯金会館柳ジョージ&レイニーウッドと共に出演


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