竹下景子
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1970年代から1980年代にかけては最も多忙な女優の1人となった[1]

1978年の『黄金の日日』に準レギュラー出演以降、大河ドラマにも数本出演した。

春には初のレコード「結婚してもいいですか」を出す。

また映画『犬笛』で、原田芳雄率いる犯罪グループに加担しながら裏切って輪姦されたあと、半裸で首だけ出して雪の中に埋められる女医役を演じて話題となる(直接の輪姦描写はなく、雪の中も下着姿)。

映画スターに育てようと、名乗りをあげたのは三船プロの親筋にあたる東宝だった。用意されたのは、アイドル用のプログラムピクチャーではなく、監督・岡本喜八と脚本・倉本聡の両鬼才初顔合わせに仲代達矢以下のオールスターを並べたSF大作『ブルークリスマス』の主演だった。同時に同じ勝野洋とのコンビで日本テレビから『姿三四郎』も東宝製作で放映された。映画の方はヒロインを含めた世界同時大虐殺で終わるショッキングな政治SFであり、まったくの不入りに終わった。

1979年以降、『犬笛』『ブルークリスマス』と続いた(その前の『雨のめぐり逢い』も犯罪劇である)激しい非日常路線は軌道修正される。岡本監督への『英霊たちの応援歌』への連続出演などを経て、山田洋次のもとで、ようやく身近な世界で優しく可憐な持ち味を発揮する。

男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』は、小林信彦らにシリーズ後半の最高傑作と賞賛される成果となり、寅次郎との思いがすれ違いで終わるマドンナを好演する。好評を受けて、シリーズでは唯一人、別々の役で三度マドンナ起用され、テレビでは『北の国から』へも起用されて代表作となる[1]。岡本、山田、倉本といった巨匠に連続指名を受けたことで、女優業はひとつの軌道に乗った形となる。市川森一との協業も続く。ただ、不思議と映画主演に縁がなく、『雨のめぐり逢い』『ブルークリスマス』『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』などはいずれも共同主役だがクレジットトップではない。

前述の映画『犬笛』並びヌードになった『祭りの準備』[注 1]、ドラマでも当時「お嫁さんにしたい女優No.1」と言われた竹下が主人公のソープランド嬢[注 2]を演じた『ソープ嬢モモ子シリーズ』も話題・計8作の製作がされた人気シリーズとなり竹下の代表作となった[10]、以後も清純なイメージは失わなわれかった稀有な女優となった。

熱烈な中日ドラゴンズファンとしても知られ、2005年ナゴヤドームでの横浜DeNAベイスターズとの開幕戦では始球式を務めた。

2005年から国際連合世界食糧計画WFP協会の親善大使を務める[11]

2009年1月17日神戸市で行われた、阪神・淡路大震災の追悼イベントに来賓として出席し、を朗読するなどしていたが、その最中に、開催場所の神戸情報文化ビルで、不審火と見られる火災が発生し、来場者と共にビル外へ避難する騒動に巻き込まれた。

2011年1月26日、2年の任期で京都国立博物館の初代文化大使に就任した。

2015年5月3日日本大正村第3代村長に就任した[12]

2021年1月4日、『徹子の部屋』出演時に、昨年から白髪染めを止めてグレイヘアにした事を黒柳徹子に話している。
名古屋(愛知県)出身の芸能人として

1990年代頃まで、名古屋(愛知県)出身の芸能人は出身地をあまり表に出さずに活動する人が多かったが、名古屋出身であることを早い時期から公言していた。レギュラー解答者時代の『クイズダービー』では、大橋巨泉から名古屋ネタをよく振られたり、『クイズダービー』以外のバラエティー番組に出演する際にも、度々流暢な名古屋弁でのトークを披露したりするなど、パーソナリティーのひとつとして広く認知されてきた。名古屋いじりの元祖ともいえるタモリの番組へのゲスト出演も多い。

また、2005年日本国際博覧会では、長久手日本館の総館長を務めた。

NHK連続テレビ小説、第74作目として放送された『純情きらり』は愛知県岡崎市が主な舞台の1つなった作品であり、竹下はヒロイン・有森桜子の母、マサを演じた(語りも兼任)[13]。なお、竹下はこの他にも『ぴあの』で「ヒロインの姉」[14]、『ゲゲゲの女房』で「ヒロインの姑」[15]、『わろてんか』と『おかえりモネ』で「ヒロインの祖母」[16][17]をそれぞれ演じている。
『クイズダービー』の出演

女子大生時代の頃から、『クイズダービー』の3代目4枠レギュラー解答者として約16年間出演し、はらたいら(74.7%)に次ぐ正解率(63.3%)だった[注 3]。特に三択問題での正解率がはら以上に高かったため、「三択の女王」と呼ばれた。出産時は、宮崎美子市毛良枝原日出子が代役を務めた。
家族

1984年4月21日、銀行のポスター製作で知り合った15歳年上の関口照生と結婚した。

1986年に長男、1988年に次男を相次いで出産した。
受賞

1978年 -
エランドール新人賞

1982年 - 芸術祭 優秀賞(『モモ子シリーズI 12年の嘘』)

1993年 - 第17回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞(『学校』)

1993年 - 第6回日刊スポーツ映画大賞 助演女優賞(『学校』、『望郷』)

2000年 - アジアTV祭 主演女優賞(『夫の宿題』)

2007年 - 紀伊國屋演劇賞

2019年 - 文化庁長官表彰[18]

主な出演
テレビドラマ

中学生群像(1969年、NHK) - 生徒 役

明智探偵事務所(1972年、NHK)

おんな組アクション控 第12話(1972年、東京12チャンネル

太陽にほえろ!日本テレビ東宝

第18話「つかみそこねた夢」(1972年) - 藤滝薫 役

第187話「愛」(1976年) - 高田三恵子 役


子連れ狼 第1シリーズ 第7話「あんにゃとあねま」(1972年、日本テレビ) - かつえ 役

銭形平次フジテレビ東映

第392話「泥に咲いたまごころ」(1973年) - お春 役

第467話「瓦版騒動記」(1975年) - お吉(お艶) 役


少年ドラマシリーズ / けんかえれじい(1973年、NHK) - 道子 役

白い影(1973年、TBS) - 宇野かおる 役

月形半平太(1973年、NETテレビ

旅人異三郎 第15話「八木節に娘心が踊った」(1973年、12ch・三船プロ


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