東京・浅草の紺屋(染物屋)「及川屋」の主人・及川完治は5年前、川崎市に出掛けた時に偶然交通事故を目撃、それ以来その事故で遺児となった唐島サチ子・雄太の姉弟に、自らは「竹林茂」を名乗って、川崎市福祉事務所の矢崎市子を通して毎月3万円ずつ、妻には内緒で援助を続けていた。姉弟は完治が「竹村のおじさん」だとは知らなかった。そんな姉弟はある時、完治のいる浅草に竹の子のように突然ひょっこり現れる。そして、サチ子が間もなく18歳になって児童福祉法の適用を外れることを思い、完治の身近に置いて二人を見守って欲しいと考えて、アパート「あけぼの荘」で完治の甥・高須鉄太郎の住む部屋の隣に姉弟を引っ越させた[1][2]。
本作は鶴見辰吾のデビュー作。オーディションで2,582人の応募者の中から選ばれた[3]。 話数放送日サブタイトル脚本演出
スタッフ
原案:柴英三郎[4]
脚本:柴英三郎、田上雄
プロデューサー:木村幹[4]
演出:大井素宏、鈴木宏男
音楽:いずみたく[4]
出演
及川完治〈49〉:船越英二及川屋の主人。いい人ではあるが、相当な頑固でカッともなりやすい。そして感情が豊かで、色々物事に感じやすい多情多感[4]。
唐島サチ子〈18〉:片平なぎさ独立心が強く行動力旺盛で、精一杯突っ張っているが、明るい茶目っ気さもある[4]。後に雪子がマダムを務めるバー「ゴロン」でも働く。
唐島雄太〈14〉:鶴見辰吾サチ子の弟。親が居ない寂しさからか、暴れ出すと手に負えなくなるところがある[4]。
高須鉄太郎〈21〉:山本伸吾
及川加代〈50〉:藤間紫完治の妻。気っ風が良くて情けが厚く世話好き。しかしどんな些細なことでも相談が無いとむっとするところあり[4]。
及川保〈24〉:夏夕介完治の息子。スポーツのことと大飯食い以外には特に興味を持たない[4]。
中原雪子〈35〉(バー「ゴロン」のマダム):朝丘雪路
矢崎市子〈32〉(児童福祉士):水野久美
百武松造〈55〉:佐野浅夫長屋の主人。無口で地味で、完治曰く「藍瓶に長く漬け込んで引き上げた布のような人物」[4]。
百武美々子〈22〉:吉沢京子松造の長女。藍染の袢纏が良く似合うと言われているが、無口さと酒の強さは父親譲り[4]。
百武奈美子〈16〉(松造の次女):大場久美子
馬場耕吉〈50〉(床屋):荒井注
馬場ツネ〈38〉(耕吉の妻):大山のぶ代
人見寅夫〈26〉(トラさん、紺屋職人):パンチョ加賀美
有馬六郎〈30〉(ロクさん、紺屋職人):鈴木ヒロミツ
浅井(担当医):鷹西政博
初枝:木暮実千代
持田キナ子〈20〉:木ノ葉のこ
阿部マリヤ〈20〉:あかは由紀
広美:池上季実子 ※第15話に登場
トキ子:佐藤富美子 ※第16話に登場
ハルミ(及川屋の得意先の令嬢):沢田亜矢子
加納徳三(完治の兄弟子):藤岡琢也
放映リスト
11977年12月1日藍染のアイは愛の色柴 英三郎大井素宏
21977年12月8日神様のおつり
31977年12月15日背伸びはびくびく
41977年12月22日足の長さ計ります
51977年12月29日匿名紅白歌合戦
61978年1月5日初しごと初すべり
71978年1月12日おじ様はブーツが嫌い
81978年1月19日突然ニョッキリ鈴木宏男
91978年1月26日私が竹林茂です大井素宏
101978年2月2日早春のまちがい
111978年2月9日竹にスズメ
121978年2月16日お金で買えるか嫁さんは鈴木宏男
131978年2月23日秘密発覚大井素宏
141978年3月2日UFO田上雄鈴木宏男
151978年3月9日隠し子スキャンダル大井素宏
161978年3月16日春のめざめ柴 英三郎
171978年3月23日私の将来真っ暗闇よ田上雄
181978年3月30日パックとマラソン柴 英三郎
191978年4月6日父と娘田上雄
201978年4月13日加害者見つかる
211978年4月20日愛は隣りに住んでいた柴 英三郎
脚注[脚注の使い方]^ a b c 京都新聞 1977年12月1日テレビ欄 本作の紹介記事
^ 週刊TVガイド 1977年12月2日号 p.127 本作の紹介記事
^ 週刊TVガイド 1977年12月2日号 p.112 本作の紹介記事
^ a b c d e f g h i j 週刊テレビ番組(東京ポスト)1977年12月2日号「特選テレビ劇場」ページ